我が家は年に数回、猫ちゃんに手作りご飯を作っています。
タイミングとしては、キャットフードの食いつきが悪い時や、嫌いな病院へ行った時のご褒美として与えます。
特にゆねは、わたしの手作りご飯を気に入ってくれていて、夢中で食べてくれるんです。
その姿を見るだけで「作ってよかったー!」と思わせてくれます。
手作りご飯を与える際、やはり気になるのは栄養バランス。
正直キャットフードにはかないません。以前、動物病院に行った際このことを先生に相談してみると、足りない栄養素は水に混ぜると与えやすいんだそう。
今回は、わたしの猫ウケ抜群のおすすめレシピと、手作りご飯で足りない栄養素をどうやって補うのか、その方法を書いてみました。
手作りご飯で気をつける事
キャットフードには添加物や保存料など、大事な猫ちゃんに与えて大丈夫なのか、と心配になる成分が含まれていることが多いです。
添加物や保存料についてちゃんと気にすることのできる飼い主さんは、とても猫想いの素晴らしい方ですね。
実はドライフードにウェットフードを混ぜるだけでも、立派な手作りご飯なんですよ。知らないうちにもう実践していた、なんて方はきっと多いですよね。
ここからは手作りご飯のメリット、デメリットについて一緒に学んでいきましょう。
手作りご飯のメリット
- 添加物や保存料など、猫の健康が気になる成分を使わない食事を提供できる
- 新鮮な食材を選ぶことができる
- 何が入っているかわかるので、アレルギーの子でも安心して食べる事ができる
- 「これが好きだったのか」と、猫の新たな発見や味の好みがわかる
- 猫の栄養バランスについて学ぶことができる
今日はお水をあまり飲んでないから、水分多めにしてあげようという感じで、バランスを考えてあげやすいというのも、大きなメリットです。
手作りご飯のデメリット
- 材料が少量なので、作るのが面倒
- 栄養バランスが難しい
- 猫に与えてはいけないものが多すぎて覚えられない
- 警戒して食べてくれないことがある
このデメリットを見て、やっぱり作るのやめようかなと思ってしまった方。
ちょっと待ってください。
猫ちゃん用にご飯を作ろうとすると、使う食材はほんの少し。
買い集めるのも作るのも面倒。
ですが、飼い主さんの夜ご飯の準備している時、味付けする前の食材を少しよけて置いたり、冷凍の食材を使うと簡単に作ることができるんです。
手作りご飯のレシピ
ここからは、猫への手作りご飯を作るにあたっておすすめの食材と、わたしのリピートナンバー1のレシピを公開しちゃいます。
ちなみに今日の我が家の晩御飯はチキンカレー。
カレーになる前の工程で、猫ちゃん用のスープも作れちゃうんですよ。
猫が大好きなオススメ食材
猫は肉食動物です。野生化ではネズミや鳥を捕獲して食べ生活しています。
その食生活に近づけるため、お肉などのタンパク質が多く必要です。
- 鶏肉(食中毒の可能性があるので必ず加熱する)
- ゆで卵
- チーズ(塩分の入っていないもの
この3つはわたしが飼っていた歴代の猫達がみんな大好きな食材で、食欲がない時でもパクパク食べてくれるスーパー食材でした。
猫にとって塩分は有害なものなので、チーズは必ずペット用の塩分が入っていないものを与えてくださいね。
さて次は、おすすめ食材の鶏肉を使ったスープの作り方を公開します。
実を言うと「鶏肉のゆで汁」なんですが、我が家は特製ミックススープなんです。
猫用ミックススープのレシピ
- ササミ 100g
- 鶏むね肉 100g
- かつお節 5g
- 水 500ml
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STEP01ミックススーピの作り方
- ササミ、鶏むね肉を人間の一口大の大きさに切る。
- 鶏むね肉に皮がついている場合は取り除く。
- 切ったお肉と水をお鍋に入れ、中火で約10分煮る。
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STEP02
- アクが出てきたらその都度取る。
STEP03- 10分煮終わったら火を消し、かつお節を入れる。
- 触れるくらいになるまでそのまま冷ましておく。
STEP04- スープだけ使用する場合は完成。
- お肉もトッピングとして使用する場合は、細かく裂いて完成。
- このレシピではたくさんの量ができるので、小分けにして冷凍保存も可能
- 最後にザルでこすと仕上がりがとてもきれい
- 余った鶏皮は飼い主さんのおつまみに。
- スープも味をつけたり具材を加えれば、カレーやシチューにアレンジ可能
小分けにする際、我が家では赤ちゃん用のフリージングカップを使用しています。
子供が赤ちゃんの時に使用していたものですが、これがなんともちょうどいいサイズで大活躍。
ちなみにわたしはこれを愛用中。
サイズもいろいろあって使いやすいですよ。
他にもこちらの記事では、猫用手作りご飯のレシピを公開しています。ぜひ参考に作ってみてくださいね。
足りない栄養素とは
手作りご飯は安心安全ですが、栄養面ではキャットフードにはかないません。
特に足りなくなるのがアミノ酸で、猫にとって重要な栄養素です。
必須アミノ酸って聞いたことありますよね。
これは体内で作ることができないので、食材から補ってあげなければならないアミノ酸のことを言います。
必須アミノ酸の中で不足しやすいのが、アルギニン。
アミノ酸ではありませんが、タウリンも猫にとって、とても重要な栄養素。
体内で作ることができないので、食材から補ってあげなければいけません。
逆の意味で、非摂取アミノ酸という言葉もあります。これは体内で作ることのできるアミノ酸のことを言います。
猫ちゃんにとって不足しやすい「アルギニン」と、重要な栄養素の「タウリン」について詳しく説明していきます。
タウリンとアルギニン
タウリンってよく栄養ドリンクに入っているので、目にしたことのある栄養成分だと思います。
一方のアルギニンは、あまり聞きなれない方も多いのではないでしょうか。
わたしは最近まであまり知らない成分でしたが、とても重要な働きをしています。
タウリン |
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アルギニン |
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これらの成分は猫に必要な栄養素なので、キャットフードに必ず入っています。
なのでキャットフードを与えている限り、不足しない栄養素です。
手作りご飯を与えるのは、このタウリンやアルギニンの摂取バランスも考えて、多くても週に1回程度にしましょう。
そんなお悩みの皆さんに朗報です。冒頭でお話しした通り、足りない栄養素は水に混ぜてあげると簡単に補えるんですよ。
動物病院に行った際、先生に教えてもらいましたが「歴代の猫ちゃんに試してあげたかったな」と、とても思わせてくれるものでした。
足りない栄養を水に混ぜて与える方法
食欲のある健康な子
基本的に手作りご飯の回数を減らし、キャットフードに戻して足りなかった栄養を補給します。
食いつきが悪い場合は、キャットフードに鶏のだし汁やウェットフードのスープを混ぜるなどをし、食べてもらうように工夫しましょう。
もし、それでも心配な場合は、水に混ぜて与えることのできるサプリメントがあります。
人間でいう青汁のようなものでしょうか。必要な栄養素がギュッと配合されています。
試しにわたしも購入しましたが、我が家の猫は飛びついてくるほどでした。
シニアや食の細い子
動物病院ではまず、食の細い猫や食べ物を拒む子に対して、ビタミン剤や点滴などをして足りない栄養素を補給をするそうです。
お水なら飲めそうな子には、誤嚥(ごえん)に注意し、ペット用ポカリスエットやブドウ糖を水で溶かし、スプーンやスポイトで与えてみてください。
脱水気味の子は特に、水分も一緒に取れるこの方法がおすすめです。
上で紹介しているフェロビタIIもおすすめです。
フェロビタIIは匂いが強めなので、食欲が刺激されて飲んでくれるかもしれないですね。
まとめ
今回は猫ちゃんへの手作りご飯と、足りない栄養素のお話をしました。手作りご飯はまとめるとこうなります。
- 猫に手作りご飯を作ることで、安心安全な食事を提供できる
- 少量作るなら面倒だが、飼い主さんのご飯支度のついでにやると結構簡単
- 冷凍ストックができるので便利
足りない栄養素に関してはこちらです。
- タウリンやアルギニンなど必要な栄養素が取りにくい
- 不足すると視力低下や腎臓に影響が出るので注意する
- サプリを水に混ぜて使うと水分も栄養も一緒に補える
サプリなどをうまく活用して、猫ちゃんの健康に少しでも気を使ってあげてみてくださいね。