こんな風に、猫は人間の気持ちを読み取る力があるのかな、なんて感じる瞬間ありますよね。
猫は、『猫が好きな人』と『猫が苦手な人』を見抜く事ができるのでしょうか。
その答えとして、猫が人の心の中を「見抜いている」というよりも、「見定めている」という言い方が正しいと思います。
猫はとても警戒心が強く、猫の性格もそれぞれで好奇心旺盛の子もいれば、慎重な子もいます。
特に慎重な性格の子はなかなか心を開きづらく、物陰に隠れて密かに人の行動をチェックしていたりするんです。
猫にとって、この人は自分の嫌がることをするかしないか、様子を見て判断しています。
その判断結果で、『猫好きな人』『猫が苦手な人』に分けられているということ。
つまり、猫が嫌がることや習性に沿って触れ合えば、心を開いてくれる可能性が増えるということです。
では、猫がどのようなことを感じ取っているのか、具体的にご説明していきますね。
猫が『この人は猫が好きだ』とわかる理由
猫は「この人は猫好きな人だ」とどのようなことを見て思うのでしょうか。
猫好きな人は、猫を実際に飼っていたり、猫のことを少なからず知っている場合が多いです。
そのため、多くの猫好きは猫が嫌がる行動を避けて接してあげることが出来ていると思います。
大きな声を出さない
猫は、聴覚がとても優れている動物。
ですので、声が大きい人や怒鳴ったりする人、低すぎる声や高すぎる声も苦手です。
例としては、テンションの高い女性の甲高い声や小さい子供、男性の低い声などです。
猫好きな人は、優しく、ゆっくり落ち着いた声で話しかけましょう。
動きが荒っぽくない、落ち着いている
猫は、ドタドタと音を立てて歩く人が苦手です。
例えば、ソファーでくつろいでいる時に、何かを思い出したかのように、いきなり立ち上がったりすると猫はびっくりしてしまいます。
話し方と同様に、ゆっくり静かに動く人に安心感を覚えます。
匂いに気を付けている
猫は、嗅覚がとても優れている動物です。
人間と比べると、数万倍から数十万倍ほどあるんです。
香水など、きつい匂いを付けていたりしたら、近づくことは出来ずに逃げてしまいます。
猫が苦手とする匂いについてまとめてみましたのでチェックしてみてくださいね。
匂いの種類 | 日常にあるもの | 猫の様子 |
柑橘系 | 芳香剤・ハンドクリーム | 酸っぱい匂いは、腐った匂いと判断 |
ハッカやハーブ、メントール系 | アロマオイル・香水・芳香剤・歯磨き粉・湿布 | 猫に分解できない成分もあり、中毒症状を引き起こす危険性あり |
コーヒー | コーヒー豆・コーヒーをよく飲む人 | カフェインに関しては、猫の中毒症状になる可能性があるため誤飲に注意 |
汗の匂い | 汗っかきの男性 | 強いストレス反応。オスの匂いは本能的に危険を感じる |
タバコの匂い | タバコを吸う人 | 受動喫煙の影響としては、人の5~6倍もある |
ここで少し、おさらいとしてポイントをまとめてみましたよ。
- 猫が苦手とする声を出さず、優しくゆっくりとした声
- 無理に触れ合おうとせず、ゆっくりと落ち着いている
- 猫が嫌がる匂いに気を付けている
猫が『この人は猫が苦手だ』とわかる理由
今度は反対に、猫がこの人は猫が苦手だと思う人も、猫は同様にわかる場合があります。
先ほどのたろうちゃんが言うように、人間の行動や言動を見て判断しているためです。
わざと猫の嫌がることを、あえてする人はいないはず。
ですが、猫の習性をよく知らないがために、無意識に猫が嫌がることをしてしまう場合があるかと思います。
たくさん構おうとする
猫は触ってほしい特に近づいてきたと思えば、いきなり「やめて」と怒り出したりと、とても気分屋の所があるんです。
ですから、こちらの都合で触れ合おうとすると、うまくいかないことが多いかもしれません。
例えば、目をキラキラさせて、犬を呼ぶように「おいでー」と大きな声で手を広げたところで、猫は近寄るどころか逃げてしまいます。
小さいお子さんなんかも、追いかけまわして触ろうとしませんか。
その時は、おうちの方が止めに入るようにしたり、注意して見てあげてくださいね。
じっと見つめる
目をじっと見つめることも、知らないとやってしまいがちではないですか。
猫がまだ警戒していて、こちらの様子を伺っている段階では、猫がこちらを見ているからといって見つめ返してはいけないんです。
実は目をじっと見つめることは、猫にとっては『威嚇』と判断しまうのです。
猫が苦手だけど好かれる場合も
一方、猫が苦手だといった方の中にも、こういった場合もあります。
意図せず、猫に好かれてしまうというケースです。
静かにしている
猫に近寄ってほしくないから、目立たないようにしている人もいます。
すると猫は、静かであまり動かない人に近づいてしまう習性があるので、すりすりしてくるといった事になるという訳です。
触ろうとしない
人間の方から触ろうとしなければ、警戒心の強い猫は「この人は何もしてこない」と理解します。
そして『安全な人』と判断をして、猫の方から接触をしてくるという流れになります。
好奇心旺盛な猫に多いかもしれませんね。
こちらにおさらいのポイントをまとめました。
- 大きい声、高すぎる声、低すぎる声
- 落ち着きがなく、荒っぽい
- 匂いがキツイ
- 構いすぎる
- 目をじっと見つめる
猫が好きだけど懐いてもらえない時の対処法
次は、猫が大好きなのに、いつも懐いてもらえず、つらい思いをしている方へ対処法をご紹介しますね。
先日、一緒に猫カフェに行ったときにも、 一人でポツーンといたときは可哀そうになりました…(笑)
触れ合い方
猫が可愛くて、触りに行きたい気持ちはよくわかります。
ですが、猫というのは、まず警戒をする動物です。
ひとつ前の所でもお伝えした、嫌がることをしないようにするのはもちろんですし、警戒心を解いてあげるような触れ合い方があります。
触りたい時に注意してほしいことは、いきなり近づかないこと。
順番としては、
- 目をじっと合わせないように、まばたきを多めにする。
- 少し離れたところから、猫の高さに合わせた体勢をとる。
- 触る時は、まず鼻先に手をゆっくり持っていき、匂いを嗅がせてから触る。
このようなやり方をぜひ試してみてくださいね。少しずつ警戒心を解いてくれるはずですよ。
まとめ
猫が『猫好きな人』がわかるのは、理由がきちんとあります。
それは、人間が猫の習性を理解して、猫に寄り添った行動が出来ているか出来ていないか。
そういった行動や言動を、猫は一つ一つ体全体で感じ取っています。
- 猫が苦手とする声を出さず、優しくゆっくりとした声
- 無理に触れ合おうとせず、ゆっくりと落ち着いている
- 猫が嫌がる匂いに気を付けている
- 大きい声、高すぎる声、低すぎる声
- 落ち着きがなく、荒っぽい
- 匂いがキツイ
- 構いすぎる
- 目をじっと見つめる
猫と仲良くなりたい人はぜひ、こちらでお話したことを気を付けてみてください。
きっと猫の方から、心を開いてくれるはずですよ。