ビニール袋が有料化してからというものの、マイバッグを忘れてはショックを受けているみぽりんです。
そして、ビニール袋を買って帰ると必ず、ゆねが喜んで飛びついてくるんです。
そう、猫は、ビニール袋のカサカサという音が大好き。
そして実は、それ以外にも猫には好きな音があるんです。
今回は、ビニール袋の音を含めた、猫が好きな音5つを紹介したいと思います。
猫の好きな音を知ることで、猫についてもっと詳しくなれるかも。
猫の聴覚がすごい話もしていきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
猫が好きな音5つ
猫って、どんな音が好きなのでしょう。
猫は静かなところでゆっくりしているイメージがあるので、好きな音があるなんて考えもしませんでした。
それぞれに動画をつけていますので、よろしければ皆さんも一緒に、猫ちゃんお気に入りの音を探していきましょう。
それでは猫の好きな音5つの発表です。
袋のカサカサという音
冒頭でも話に出た、ビニール袋のカサカサという音です。
猫の祖先は狩りをして生活していたのですが、猫の狩りは「身を隠し、獲物を待ち伏せて一気に飛びかかる」というスタイルです。
獲物であるネズミや虫が移動し、体が葉っぱなどに当たって立てるカサカサという音に、このビニール袋の音は似ているのです。
そこで狩猟本能(肉食動物が持つ、獲物を襲う本能のこと)が掻き立てられ、反応してしまうわけですね。
再生してみよう(音量注意)
鳥の鳴き声
2つ目は、鳥の鳴き声です。
鳥は、野生時代の猫の獲物。
ハンターの血が流れている猫は、獲物である鳥の声についつい反応してしまいます。
家の外から聞こえる鳥の声に猫ちゃんが反応している姿、見たことはありませんか。
狩猟本能が掻き立てられ、どこに獲物がいるのか探してしまうのですね。
再生してみよう(音量注意)
うちのゆねも、よく鳥の声を聞きつけては窓から外を眺めています。
ゆねのように、鳥の声を聞いて「カカカッ」と聞いたことのない声を出す場合があります。
これはチャタリング(クラッキングとも言う)。
獲物を見ることで狩猟本能が刺激され、興奮している証。また、窓から獲物を見て、捕まえられないイライラを表していることも。
チャタリングに関しては、詳しく書かれた記事がありますのでぜひ読んでみてくださいね。
猫の鳴き声
3つ目は、猫の鳴き声。
特に、子猫の鳴き声に反応しやすいんです。
例えばわたしたち人間も、外を歩いていてどこからか赤ちゃんが泣いている声が聞こえてきたら、「ん?どこかで赤ちゃんが泣いてる」と気になりませんか。
それと同じで、知らない猫だとしても同じ猫の声を聞くと反応してしまうんですね。
再生してみよう(音量注意)
水の音
4つ目は、水の音。
「猫は水嫌い」というイメージがありますが、お風呂が嫌いな猫でも流れる水の音は好きな猫が多いのです。
水の音が好きすぎるあまり、水の音を聞きつけると必ずやって来る猫ちゃんの動画を見つけました。
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出典:インスタグラム
高い音
5つ目は、高い音です。
猫は、低くて大きい音が嫌いで、高くて小さな音が好きです。
- 掃除機、ドライヤーをかける音
- 飛行機が低空で飛ぶ音
- 大きなくしゃみ
- 猫が威嚇した時に出す、うなるような低い声
そう、男性の低い声よりも、子供や女性の高い声の方が猫には好まれるのです。
猫を飼っている男性の方、赤ちゃんをあやす時のような少し高く抑え目の声で話しかけてあげると、猫ちゃんは安心するかもしれませんよ。
猫が好きな高い音は、大体8000ヘルツの音。
それでは、8000ヘルツとはどれくらいの音なのか、そしてなぜ猫が高い音を好むのか知るために、次の章で「猫の聴覚」について詳しく説明していきますね。
猫の聴覚はすごい!
わたしたちにもある聴覚ですが、聞こえる音と聞こえない音があります。
例えば、「イルカは超音波を発して仲間と会話をしている」なんて話を聞いたことがありませんか。
わたしたち人間には、その超音波は聞こえません。
なぜ聞こえないのかというと、超音波は周波数が高すぎて、人間の耳では聞き取れないのです。
音の波が1秒間に振動する回数のこと(単位はHz/ヘルツ)。周波数が小さいほど低音で、大きいほど高音です。
わたしがこれを見て驚いたのが、猫は犬よりも高い周波数を聞き取れるということ。
犬は耳がいいというイメージでしたが、まさか猫のほうが耳がいいなんてびっくりです。
猫は人間よりも何倍も耳がいいため、「大きな音が苦手」というのも納得できますよね。
わたしたち人間も近い場所で雷が落ちたとき、音が大きすぎて耳を塞ぎたくなりますもの。
個体によってそれぞれ違いますが、一般的な周波数はこちらです。
男性 | 500ヘルツ |
---|---|
女性 | 800ヘルツ |
赤ちゃん | 200〜600ヘルツ |
赤ちゃんの鳴き声 | 2000ヘルツ |
セミの鳴き声 | 4000ヘルツ |
20000ヘルツまで聴こえる人間ですが、実は人間の生活の中で8000ヘルツほど高い音はありふれたものではありません。
ですので、猫が好きな音は8000ヘルツですが、「8000ヘルツと言えばこの音」と言えないのです。
猫の獲物、ネズミの声は20000ヘルツ以上。
まとめ
それではまとめましょう。
- 袋のカサカサした音
- 鳥の鳴き声
- 猫の鳴き声(特に子猫)
- 水の音
- 高い音(8000ヘルツがベスト)
袋のカサカサする音と鳥の鳴き声は野生の頃の狩猟本能によるもの、猫の鳴き声は仲間意識によるもの。
水の音は、不思議なものに対する興味から。
高い音は猫の聴力が高いことから、安心する音が8000ヘルツほどの音、ということでした。
人間が20000ヘルツ(音の高さを表す周波数)までしか聴き取れないことに比べて、猫は65000ヘルツまでも聴き取れる、とても耳のいい生き物なんです。
なんでビニール袋で遊ぶのが好きなんだろう、と疑問に思っていましたが、ちゃんと理由があったのですね。
なんだか猫について詳しくなれたし、猫のことがもっと好きになれた気がしますね。