猫の困った行動に悩まれている方、多かれ少なかれ、いらっしゃるのではないでしょうか。
結論から言いますと、猫に『しつけ』は出来ます。
しつけスプレーというものはご存知ですか。猫の苦手な匂いのするスプレーで行動を抑制するというものです。
お互いストレスなく生活するためには、まず猫の気持ちを考えてあげることがとても重要だということ。
そして、飼い主さん自身もあまりストレスを抱えないようにしてくださいね。
いたずら好きと言われている理由は、基本的に猫は狩猟本能があるためです。
動物学的習性なんだと理解しておいた方が、頭を抱えずこちらもいったんクールダウン出来て、少し楽になりませんか。
今回ご紹介する方法は、嫌なにおいをかける訳ですので、もちろん多用するのは良くないです。
しかし、便利なグッズを正しく上手に使い、ストレスフリーな生活を取り戻せる可能性があるのであれば、試してみる価値はありますね。
猫と人との生活環境の見直しと、しつけやルールの教え方をおさらいしながら、『スプレー』を使ったしつけ方法をご紹介していきたいと思います。
しつけを始める前にトラブルを見直してみよう
猫のいたずらや困った行動の裏には、領主本能からくるものや、何かしら理由があるはずです。
それぞれの行動について、なぜ繰り返すのかを考えてみましょう。
トイレ問題
何回もトイレ以外の場所でおしっこをされてしまう理由は、こちらのような場合が考えられます。
改善点が見られる場合は、見直しを検討してみましょう。
使いにくくないか
トイレの数は、猫の数+1です。
猫は1日に3回ほどおしっこをするのですが、多めに設置していれば、すぐに掃除が出来ない留守中や夜中でも、ストレスなく使うことが出来ます。
また、高さや大きさが猫に合っているか、砂の種類は好みに合っているか、設置している場所は適切かどうか確認をしましょう。
お気に入りの物、場所が他に見つかるかもしれませんよ。
猫の粗相がなかなか治らない場合についての記事は、こちらに詳しく書いてありますので、ぜひ合わせてご覧ください。
マーキングについて
去勢前のオス猫は特に、縄張り意識が強いために尿によるマーキングをします。
その行為を『スプレー行為』と言うのですが、去勢した猫のおよそ90%は行為が改善されたと言われています。
ですが残りの10%の猫は何かしらの原因で、抑制されずにいるのが現状。
多くは、多頭飼いの猫に残る傾向にあるようです。
環境の悪さやストレスが原因で、色々なところにおしっこをしてしまう場合があるんです。
トイレ以外の所で、おしっこをされてしまうと、後片付けも大変ですし、匂いが残ってしまうんですよね。
トイレトレーニングはなかなか根気のいることではあると思いますが、避けて欲しいところは匂いを徹底的に消すようにする。
そして、「トイレはここだよー」とその都度、トイレの場所まで連れて行って教えてあげましょう。
マーキングをする理由はたくさんあります。こちらに詳しく書いてありますので、ぜひご覧ください。
- トイレの数は、猫の数+1
- 高さは出入りしやすく、中でクルっと回れるほどの大きさ
- 部屋のどこか一定の場所でしてしまう場合は、トイレの設置場所を変えてみるのもあり
- 去勢や避妊の検討
- 環境の変化がなかったか調べる
爪とぎ問題
猫の爪とぎには、メンテナンスということの他にも理由がありますよ。
マーキング目的
壁の高い位置に爪痕があったりすることはありますか。
ぼうちゃんが言うように、マーキングを目的として、壁を傷つける猫もいるんです。
ストレス発散したい
無理にやめさせようとするのではなく、壁などやめて欲しい場所に爪とぎしそうになった時には「だめ」と言って、爪とぎを置いてある場所まで連れて行くようにしましょう。
なかなか思うように爪とぎをしてほしくない時は、爪とぎ自体気に入っていない場合があります。
爪とぎの種類は、布や段ボールなどの柔らかめな物から、木製の固い物までありますよ。
一度爪とぎ自体の買い換えの検討も、考えてみるのもいいかもしれません。
爪とぎに関して詳しく書いてある記事はこちらです。
- 爪とぎしそうになったタイミングで適切な場所に連れていく
- ストレスがないか
- 爪とぎの買い換え
噛みグセ問題
猫が噛みつく理由は、撫でられるのが嫌だった、気分が乗らない、ストレスが溜まっているなど理由があるはず。
または、遊びがエスカレートして、飼い主さんの反応を楽しんでる場合もありますよ。
ゆねからのワンポイントアドバイス♪
猫は興奮すると鼻息が荒くなるんだにゃん!!
ストレス
ブラッシングや爪切り、普段のお手入れ中などのなかにも猫が嫌がる原因は潜んでいます。
拘束時間が長い、力が強くて痛い、などで嚙みつく場合があります。
また、遊びに夢中で、興奮したまま噛まれてしまうなんてこともありますが、決して怒鳴ったりしてはいけません。
余計に猫は攻撃的になるか、もしくは萎縮をしてしまいストレスに繋がります。
噛まれたら「痛い」と短く叱り、その後は別室に行くなど、人間に噛みついても良い事がないと理解させるようにしましょう。
これはかなり高度なテクニックだと思うのですが、噛まれた後に叫んだり、オーバーリアクションをせずに、ぐっと奥に手を入れるようにすると猫の方からあきらめてくれるようです。
(いや~でも痛いなんてもんじゃないですよね…)
あの方のセリフ、「じゃれてるんですね~かわいいですね~」を思い出して、おおらかに対応したいものです(笑)
出典:livedoorBlog
畑 正憲(はた まさのり、1935年4月17日 – )は、日本の小説家、エッセイスト、ナチュラリスト、動物研究家、プロ雀士。愛称は「ムツゴロウさん」。日本エッセイスト・クラブ賞(1968年第16回)、菊池寛賞(1977年第25回)受賞、日本プロ麻雀連盟相談役であり初代十段位、最高位戦創案者。血液型A型。
東京大学理学部で動物学を学んだ後、教育用の科学映画の作成に関わる。その後、動物関連のエッセーなどで作家としてデビュー。あだ名であるムツゴロウを冠したシリーズや小説を著した。
1971年に動物との共棲を目指して北海道に移住。後にこれが「ムツゴロウの動物王国」へと発展する。動物に造詣の深いキャラクターとしてテレビの動物番組に登場した。麻雀など、他の趣味に関わってのテレビ出演もある。
出典:Wikipedia
病気やケガ
体のどこかに、何かしらの不調があるのかもしれません。
触っただけで嫌がる、以前と様子がおかしいところがあれば、かかりつけのお医者さんに相談してみるのも良いでしょう。
- 普段の触れ合いの中でストレスを与えていないか見直す
- 興奮させ過ぎない
- 鼻息が荒くなってきたら、気をつける心構え
- 病気やどこか辛い場所がないか確認する
次は猫のしつけの対応の仕方をご説明しますね。
猫のしつけは『叱ると褒める』
生活環境を見直しても改善されないことは、褒めたり叱ったりしながら猫に教えてあげると良いですね。
ルールを教えるためには、まず飼い主さんもルールを統一しましょう。
気分で態度が変わっていたり、家族内で方針にブレがあると、猫もルールが定着しません。
叱り方
叱る時は、「ダメ」や「NO」など、短い言葉を強く言いましょう。
そして、いたずらをした直後に言わないと、意味がないどころか、猫にとって不快感が残るだけです。
また、いたずらをした瞬間に、両手を『パン!!』とたたいて大きな音をたてると、ビックリしていたずら行為をやめてくれる場合があります。
褒め方
叱り方と同様に、良い事をした直後に褒めてあげて下さい。
時間がたって褒めても、何のことだか猫は理解できません。
そして、猫のタイプに合わせて褒め方を見極めましょう。
遊ぶのが好きな子、撫でられるのが好きな子、食いしん坊な子、それぞれ喜ぶポイントがありますよね。
そこで意外なのですが、長く褒め続けるのもストレスを感じる場合があるんです。
わたしはたくさん褒められたらうれしいんだけどなーお母さんになってから、なかなか褒められてないなー(大きめな声でアピール)
しつけ便利アイテム【スプレー】
おまたせしました。それでは本題の『しつけスプレー』についてご説明します。
『しつけスプレー』とは、猫が嫌がる匂いが付いたスプレーの事です。
猫がいたずらをした時に直接吹きかけたり、近寄ってほしくない場所に吹きかけたりして使います。
猫に直接吹きかけるときは飼い主さんの姿が見えない状態で、上からふわっとかけるようにしてください。
その際には、キャットタワーなどお気に入りの場所にかからないようにすること。
そして真正面から、猫の顔に吹きかけてしまうと『飼い主=敵』とみなされる場合があるため要注意です。
市販スプレー
市販のスプレーの匂いは、ミント系や柑橘系など色々ありますが、愛猫に合った香りを選びましょう。苦手な匂いでないと意味がありません。
- 愛猫に合った香りを選ぶ
- 噛みグセ、舐めグセには苦みがあるものを選ぶ
使いやすいのはスプレータイプですが、手で塗布する『ジェルタイプ』もありますよ。
犬も飼っている場合は、犬猫兼用の物を使うようにしてください。
手作りスプレー
実は、猫のしつけスプレーはご自宅でも作ることができるんです。
赤ちゃんなどいて、市販のものを使いたくない方は、自作してみるのも良いですね。
また、水が苦手な猫には、シンプルに水を吹きかけるだけでも効果がある場合もあります。
オーガニックのため安心な一方、日持ちしないので管理をきちんとしましょう。
- 100均のスプレーボトル
- 適量の水
- 数滴のハッカ油、お酢、レモン果汁、(※)アロマオイルなど
(※)アロマオイルですが、中には猫が中毒症状を起こす可能性もあるので、注意が必要です。他にもフェレットなどの肉食動物も、植物由来成分を体内で分解できずにとどまり続け、中毒を起こす場合があります。
アロマオイルを使用する際は、近寄ってほしくない場所に吹きかけるのみにしましょう。
例として、お酢で作る場合の濃度の目安としては、水500mlに対して大さじ1杯が適量です。
お酢のスプレーはおしっこの消臭効果もありますよ。
まとめ
今回はしつけ方法と、しつけスプレーを使う方法をまとめました。
叱る時は、猫が行動した直後に「ダメ」や「NO」など、短い言葉を強く言いましょう。
褒めるときも、長くいつまでも続けるのも、猫はストレスを感じる場合があるので注意すること。
便利アイテム『しつけスプレー』を正しく使いましょう。
両手で『パーン!!』と大きな音をたてると効果がある場合があります。
猫の困った行動によって、ノイローゼ気味になってしまっている方もいるかもしれません。
一人で抱え込まずに、利用できるものは利用して、快適な生活を送れることを願っています。