猫ちゃんを見ていると、とっても幸せな気持ちになりますよね。
うちの飼い猫「ゆね」を抱っこして撫でていると、気持ちよさそうにしている姿や、その柔らかさ、暖かさに「今、癒やされてるな~」といつも感じています。
愛猫家の皆さんも、猫ちゃんと接しているうちにストレスが減った、笑顔になれたなんて経験が少なからずあるのではないでしょうか。
癒やされている時には「幸せホルモンが出る」、という言葉を耳にすることがありますが、実際にはなんのことなのでしょう。
そこで私は幸せホルモンについて調べてみることにしました。
調べてみてわかったこと、はっきり言って知らないと損するレベルの話です。実は猫には特別な力があったんです。
魔法みたいな話ですが、猫には私たちを幸せにしてくれる力、なんと「幸せホルモン」まで出してくれちゃうんですよ。
そしてこれは人のみでなく、あることをすることで猫ちゃんにも幸せホルモンが分泌されていたのです。
いつも側にいて笑顔にさせてくれるだけじゃない、そんな存在だとわかったらますます大切に感じるのではないでしょうか。
では、これから詳しく見ていきましょう。
猫と触れ合うだけで幸せホルモンが出る
なんと幸せホルモンが出る条件は、猫と触れ合うこと。
帰ってきてソファで一休みしている時に、猫ちゃんが「お帰り~」と足にすり寄ってきたり、お腹の上に乗って前足でふみふみ「遊んで~」と、甘えてくる姿を見ていると自然と笑顔になってしまいます。
毎日猫ちゃんと触れ合っている私は、毎日幸せホルモンが出ているということ。猫ちゃんは常に私たちを幸せにしてくれているんですね。
では実際「幸せホルモン」とは、どんなホルモンが出ているのでしょうか。
1,幸せホルモン「オキシトシン」
オキシトシンとは、母親が母乳を出すためのホルモンなのですが、嬉しい、気持ちいい、楽しいと感じたときに脳から分泌されるものなんです。
猫を触っている時って、暖かくて柔らかくて気持ちいいですよね。
それが脳に伝わり心を落ち着かせる効果のある、オキシトシンが分泌されるのです。
- 幸せな気分になる
- 心や脳が癒やされることでストレスが減る
- 不安や恐怖心が減る
- 人間関係や社会とのつながりにポジティブになれる
- 血流が良くなり心臓の機能が良くなる
- 学習意欲の向上
すごい前向きな効果がたくさんありますね。
猫や人との親密なスキンシップで分泌されるこのオキシトシン、実は現代社会では「オキシトシン不足」が進んでいるんです。
現代社会はIT化が進んでいることに加え、この記事を書いている現在は、コロナウイルス渦でリモートワークも増えています。人と人との触れ合いが激減していることは明らかですよね。
そんなときだからこそ、このオキシトシンはぜひとも利用したい、たくさん分泌させたいですね。
2,猫にもオキシトシンが分泌されている
触れ合うことでオキシトシンが分泌されるのは、じつは猫も同じなのです。
つまりWin-Winな関係だったんですね。
猫の全身の皮膚には、感覚受容器と呼ばれるセンサーがあり、このセンサーは信頼関係を築いた相手にだけ触ることを許してくれるそうなんです。
そんな信頼している飼い主とのスキンシップは、猫にも気持ちいいものなのです。
そしてこのオキシトシン、は猫を長生きにさせてくれる効果もあるので、たくさん触れ合って、たくさんオキシトシンを分泌させてあげましょう。
猫のゴロゴロ音にも幸せホルモン分泌の秘密があった
猫が喉を鳴らしたときのゴロゴロ音、あれは「自分は元気だよ」と子猫が母猫に伝える手段だといわれています。
成猫になってからもゴロゴロと音を鳴らすのは、一つはリラックスしている、喜んでいる、幸せだと教えてくれている「笑顔」の状態なんです。
このゴロゴロ音の周波数は25ヘルツ(1秒間に25回振動)の低周波といわれるもの。
人間の体の緊張をほぐすのに20~50ヘルツが良いとされているので、まさにピッタリの周波数ですね。
猫と暮らすだけでも幸せホルモンは出る
幸せホルモン「オキシトシン」に続いて、次にお話しするのは別の幸せホルモンです。
皆さんは普段規則正しい生活を送れていますか。
リモートワークで、通勤の必要がなくなったからいつもより朝が遅くなったり、外出を控えているからと、一日中パジャマで過ごしていたりしていませんか。
なんとなくやる気が削がれてしまうことが多い世の中ですが、これをみて前向きな気分になってもらえたらいいなと思います。
先ほどお話しした低周波、実はセロトニンの分泌にも効果があるんです。
1,幸せホルモン「セロトニン」
今回お話しするもう一つの幸せホルモンはこのセロトニンです。
オキシトシンが分泌されることでセロトニンは分泌されるのですが、このセロトニンは私たちが生き生きと暮らしていくために、決して不足してはならないものなのです。
セロトニンが不足することで、睡眠不足やイライラが増したり、やる気をなくし、うつ症状が出現する原因になるのです。
そして私が最も感心してしまったのがこちらです。
- イライラを抑え、幸せを感じやすくなる
- ストレスによる緊張を抑えるのでストレスに強くなる
- 快適な睡眠がとれるようになる
- ウイルスに強い体を作る
セロトニンから作られる睡眠ホルモン「メラトニン」、快適な眠りに役立つだけではなく、実はウイルス細胞を殺してくれる作用まで持ち合わせているのです。
まさか幸せホルモンから、ウイルス退治に役立つホルモンまで作られているなんて思いもしませんでした。
これはまさに今の私たちに必要なホルモンといえると思います。
2,セロトニンの増やし方
本来猫にとって、明け方や夕暮れは獲物であるネズミの活動時間であり、狩猟のための時間なのです。
そのため、朝の猫たちは
- 活発に活動するからお腹がすく
- テンションが上がるので遊びたくなる
- 甘えたい気分も上がっちゃう
こんな理由で飼い主さんを起こしに来ちゃうんですね。
実はここにセロトニンを増やすポイントがあるんです。
- 規則正しい生活リズムを作る
- 寝起きに日光を浴びる
- リズミカルな運動を行う(ウォーキンや自転車こぎ、スクワットなど)
猫が起こしてくれるので、規則正しい生活に変わったという方もいるのではないでしょうか。
猫のおかげで朝早く起きてカーテンを開け日光を浴びる、時間に余裕も生れるから軽く運動なんかもできちゃうかもしれませんね。
ちなみにリズミカルな運動は、はじめて5分後くらいからセロトニン濃度は高まり、20~30分でピークに達します。
きついと感じると逆にセロトニンの機能が低下するので、楽しみながらできる範囲がいいでしょう。
猫が喜ぶスキンシップの方法
さて、普段皆さんは猫ちゃんとどのようなスキンシップをといっていますか。
オキシトシンを出すのにスキンシップが大事と話しましたが、ただ人間側だけが触って癒やされ満足では猫は喜びませんよね。
猫も人間も満足できるように、ここでは猫が喜ぶスキンシップの方法をお伝えしたいと思います。
1,猫はマッサージが大好き
猫が自分から近づいてきてスリスリ甘えてきたときや、ゴロゴロとリラックスしているときなどにぜひマッサージをしてみましょう。
ただし、猫は触られたくないときもあるので、無理には行わないようにしましょう。
- 顔:喉や頬、額から首の後ろにかけてフェイスラインにそって優しく撫でる
- 背中:首筋から背骨を挟み両側をモミモミ
- 手足:優しく握るようにモミモミ
- お腹:円を書くように撫でるかモミモミ
ちなみにうちのゆねは、お顔のマッサージがお気に入りで、マッサージしているうちに目をつぶり、うっとり、脱力していくのがわかります。
ちょっとしかしてあげないと、もっとしてよ~と薄目を開けて催促してきます。
自分がしてあげたことで猫ちゃんが満足そうにしてくれると、またやってあげようって気持ちになりますね。
2,ブラッシングで築く信頼関係
猫が自分以外の猫に行うグルーミングを「アログルーミング」をいいます。
これは自分と親密な関係にある相手に行うもの、いわば愛情表現です。
飼い主にブラッシングをされるということは、猫たちにとってアログルーミングをされているのと同じなのです。抜け毛や毛玉を減らすだけではなく、猫は大きな安心感を得ることができるのです。
ブラッシングをしてあげるときは、たくさん愛情を込めながら行ってあげましょう。
逆に猫から飼い主をペロペロと舐めることがありますが、これもアログルーミングをしてくれていると考えられ、家族の一員である、信頼関係が築けていると自信を持って良いでしょう。
うちではこちらのグローブ型でブラッシングしてますよ。
抜け毛がきれいにとれるのはもちろんですが、手で撫でられてる感じがするのが愛猫がすごく喜ぶんです。
3,おもちゃでスキンシップ
猫ちゃんとスキンシップをとるなら、やっぱりおもちゃもいいですよね。
- 溜まっていたストレスの解消
- 飼い主とのスキンシップがとれる
- おもちゃ=獲物を捕まえられたという成功体験が、猫の自信につながる
近年のおもちゃは本当にたくさんの種類があって迷いますよね。
ネズミのおもちゃやボール、猫じゃらしも羽や毛糸のボールだけでなく、今ではレーザーポインターと進化がすごいです。
飼い主の生活スタイルや、猫ちゃんの好みに合わせた遊びを行ってあげるようにしましょう。
うちのゆねは猫じゃらし系が好きでよく一緒に遊んでいるのですが、狙いを定めて様子をうかがう姿や追っかけていく姿が可愛くてたまりません。
まとめ
幸せホルモンは実際に分泌されている、ということがおわかりいただけたでしょうか。
オキシトシン・セロトニンともに私たち、猫ちゃんたちが元気に暮らしていくために必要不可欠なものということがわかっていただけたのではないでしょうか。
この2つはどちらも心を落ち着かせてくれる効果がありますが、最大の特徴は
「オキシトシン」はスキンシップで分泌されるということ。
- 幸せな気分になる
- 心や脳が癒やされることでストレスが減る
- 不安や恐怖心が減る
- 人間関係や社会とのつながりにポジティブになれる
- 血流が良くなり心臓の機能が良くなる
- 学習意欲の向上
そしてオキシトシンが分泌することで「セロトニン」が分泌される。
- イライラを抑え、幸せを感じやすくなる
- ストレスによる緊張を抑えるのでストレスに強くなる
- 快適な睡眠がとれるようになる
- ウイルスに強い体を作る
どちらも前向きになれる効果ばかりですね。
さらにセロトニンは分泌を増やすことも可能である。
- 規則正しい生活リズムを作る
- 寝起きに日光を浴びる
- リズミカルな運動を行う(ウォーキンや自転車こぎなど)
常に私たちに寄り添って元気と癒やしを与えてくれる猫ちゃん。
今回わかった、猫ちゃんが私たちに与えてくれる幸せホルモンと、猫のおかげで幸せホルモンが増える仕組みを考えると、ますます猫ちゃんが愛おしく思え、そして大切な家族であると再認識しました。
それに猫ちゃんにもたくさん「幸せホルモン」の分泌を促し、長生きしてもらいたいなと思いました。
人も猫もハッピーになれますように。