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いつかは死ぬ愛猫。あなたは事前の行動の変化に気がつきますか?

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猫を迎えた日のことを覚えていますか。

猫のために餌を選び、おしっこの方法を教えて、飼い主として経験を積んだと思います。

猫の普段の飼い方は、時間を掛けて学んでいくことができますね。

しかし、猫の死に関してはどうでしょうか。

あなたは猫の死ぬ前の行動の変化に気づくことができるでしょうか。

わたしは、今まで愛猫2匹の死を経験しています。

1匹目は、わたしが小さかったこともあり、世話は両親に任せっきりでした。病気で死んでしまいましたが、後悔が残っています。

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2匹目の猫は18歳という寿命まで猫生を全うしてくれました。

初代の猫の死後の後悔から、わたしにできることをしてきたつもりなので、不思議と後悔は残りませんでした。

猫を飼っているみなさんに、わたしと同じような後悔を味わって欲しくないと思っています。

ふと愛猫の死について考えたときは、悲しい気持ちになりますが、猫が死ぬ前の行動について学ぶときなんだと思います。

猫の死ぬ前の行動を知ることで、慌てずに静かに送り出してあげることができます。

わたしの猫の死の経験を交えながら、学んだことについて紹介しますね。

 

猫と暮らすという責任

たろう(オス)
たろう(オス)
僕らを迎えた日から飼い主の責任が生まれるにゃ。
ゆね
ゆね
最期のときまで大切にすることが飼い主の責任です。

平成24年に改正動物愛護管理法が整えられ、そのなかの一部が変更されて、ペットを飼うときの飼い主の責任が定められました。

「終生飼養」の責任といいます。死を迎えるときまで、大切に飼いましょうということを、法律のうえで守ることが義務づけられました。

飼い主には、終生飼養の責任があります。最後まで愛情と責任をもって飼いましょう。

出典:動物の愛護及び管理に関する法律が改正されました(環境省) 

猫は私たちの生活を豊かにし、喜びを与え、癒やしの時間をつくってくれます。ただ、飼い猫は自分でいろんなことはできません。

飼い主は猫に対して、環境を整えて健康な生活を送れるようにし、最期のときまで大切にする責任があります。

 

死ぬ前の猫の行動

大切な猫と最期まで過ごすためには、死を迎える前にどのような行動の変化があるか知っておくことが大切です。

猫の最期の迎え方が変わってくると思います。

わたしも2匹目のときは、猫が死ぬ前の行動の変化を学んでいたので、慌てずにゆっくり送り出してあげることができました。

送り出した後も、後悔することはありませんでした。今まで一緒に過ごしてくれて、ありがとうという感謝の気持ちでいっぱいでした。

猫が死ぬ前の行動の変化はたくさんあります。代表的なものやわたしが経験したことをお伝えしますね。

変化1:いつも以上にウロウロする

猫は死期を予感すると、飼い主の前から姿を消すと言われていました。

しかし、これは実際は少し違っています。

猫は、自分の体調が悪いことを察知することはできますので、敵に見つからないような場所で体を休めようと考えて身を隠します。

敵に見つからないように身を隠した行動が、死を予感して飼い主の前から姿を消すように見えるのです。

狩りをしていた大昔の本能が残っている証拠ですね。

室内で飼っている猫は、単独で外に行くことが出来ませんので、家の中で身を隠しておける場所を探します。

飼い主から見ると、体調が悪いのに、どうしてウロウロするんだろうと見えるでしょう。

変化2:いつも以上に甘える

体調が悪いとき、静かに体を休める場所を探そうとウロウロすると紹介しました。

しかし、急に飼い主にべったり甘えてきて、ひと時も離れなくなってしまうことがあります。

科学的な根拠はわかっていませんが、猫が不安になって飼い主に甘えるという説と、最期を知って飼い主に甘えて感謝を伝えようとしている説があります。

ぐったりしていたのに、急に飼い主にべったり甘えてくるときは、覚悟の気持ちが必要でしょう。

18歳まで生きた2匹目の猫は、最期のときが近づくと、今まで以上に甘えてきたんですよね。

実際に体験したことです。

わたしは、猫の死ぬ前の行動して変化について知っていたので、思いっきり甘えさせていました。

変化3:呼吸が変化する

意識がもうろうとするぐらい体調が悪くなってくると、息の仕方が変わってきます。口呼吸と言って、吸うときも吐くときも口を開けて息をします。

そして、普段より呼吸の回数が増えて、十分に肺に空気を送り込むことができなくなる浅い呼吸となります。

口呼吸をはじめると、猫に残された時間は残りわずかな場合が多いです。静かにゆっくり見守りましょう。

ゆね
ゆね
猫の普通の呼吸回数は1分間に20~40回です。

変化4:心臓の鼓動が変化する

猫の心拍数は、通常1分間に120回から180回と言われています。

命が途絶えようとするときは、徐々に心拍数が減っていきます。

猫の左側の前脚の付け根から脇腹あたりに手をあてると、心拍を感じとることができます。

徐々に心拍数が減っていくなかで、静かに見守ってあげましょう。

変化5:鳴き声が変化する

猫は、敵に見つからないように、鳴き声で自分の気持ちを表すことが少ない動物だと考えられています。

普段とあきらかに必要以上に鳴いている場合は、体調不良や違和感を感じている状態です。

また、声を出そうとしているのに、力がなくて口を開けた状態で一生懸命声を出そうとしている場合もあります。

猫の最期の訴えを聞いてあげるように、そばにいられたらいいですね。

変化6:食べなくなる

徐々に死が近づいてくると、人間と同じように食事をすることが難しくなってきます。

高齢になっても、少しずつは食べることは可能ですが、死が近づくと全く食べることができなくなる状態におちいることがあります。

無理に食べさせようとして、口の中にご飯を入れても、窒息したり、誤嚥する場合があるので、そっと見守るようにしてください。

変化7:むやみやたらに元気になる

体調を崩したり、病気で徐々に動けなくなると、同じ場所でゆっくり過ごすことが多くなってきます。

しかし、突然活発になったり、飼い主に必要以上に接近してくるようになったら、死が近づいてきたサインの一つと言われています。

原因ははっきりわかっていませんが、ぐったりしている猫が、死の直前にむやみやたらに元気に動き回るということが報告されています。

最期のとき、飼い主さんに元気な姿をみせたいのかもしれませんし、甘えたいのかもしれませんね。

死ぬ前の猫の行動

  • いつも以上にウロウロする
  • いつも以上に甘える
  • 呼吸が変化する
  • 心臓の鼓動が変化する
  • 鳴き声が変化する
  • 食べなくなる
  • むやみやたらに元気になる

 

死ぬ前の猫の気持ち

猫の気持ち1:猫は死を理解していない

猫は自分の死を予感すると、飼い主の前から姿を消すということが昔から言われてきました。

しかし、これは猫の本能の行動で、体調が悪くなって、敵に見つからない場所で休みたいという気持ちの表れです。

体調が悪いことには気がついていても、死に直結する状態であることを、猫は理解していません。

猫の気持ち2:自分の変化には気がついている

いつもより息苦しいなとか、動きたいのに動けないという自分の体の変化には気がついていると言われています。

だからこそ、身を安全な場所に隠して、体調を回復させようと思う気持ちから、必要以上にウロウロすると考えられています。

自分のどうしようもない体調の変化に、不安を感じる猫は多いです。そのため、飼い主さんに必要以上に甘えてくると言われています。

愛猫の気持ちを汲み取りながら、そばにいることができたらいいですね。

ぼうちゃん(オス)
ぼうちゃん(オス)
僕も体調が悪いときは、飼い主さんのそばにいたいにゃ。

 

現代の猫事情

身を隠す場所がみつからない

体調が悪いことに、猫自体が気がついていても、身を隠せる場所を探せないことがあります。近年の住宅はすっきりとしたインテリアで、身を隠せる場所を見つけにくいでしょう。

少し隠れ家のような場所をつくってあげることが必要ですね。人の移動が少ないような場所の物陰に、ペットマットなどを敷いて、ひっそりと過ごせる空間をつくってみましょう。

飼い主
飼い主
ゆっくりできる場所をつくってあげたいな。

苦しいときに独りになってしまう

飼い主さんが会社などに出かける時間は、体調が悪いときでも独りぼっちになることが多くなります。

体調が悪いと気がついている猫であれば、飼い主さんにいつも以上に甘えてくるような時期を、独りで留守番しなくてはなりません。

簡易モニターなど設置することが可能であれば、猫の行動が確認できるような場所に設置してみることをおすすめします。

また、音声を発することができるモニターであれば、時々外出先から声をかけてあげてください。猫の不安が少し和らぐと思います。

飼い主
飼い主
普段からモニターを置いておくと、猫のことも見れるし、防犯にもいいみたい!
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私たち飼い主にできること

猫は必ず死ぬことを理解する

生きるものすべて、いつかは死が訪れるものです。

猫を我が家に迎えたその日から、最期のときまで、猫を大切にする責任が発生すると考えています。

そのためには、猫がどのように死を迎えるかについて、普段から考えておくことが大切です。

猫が死ぬ前の行動の変化を知る

猫が死ぬ前の行動の変化を知ることで、慌てず静かに送り出してあげることができると思います。

ゆっくりしたい猫に対して、声をかけて、猫の意識を回復させたい気持ちは、同じ飼い主としてとてもよくわかります。

愛猫の普段とは違う行動の変化をいち早く気がつくということは、飼い主さんにしかできないことです。

死が近づいていることがわかった上で、猫がゆっくりできる環境を整えてあげたいですね。

今のうちにできることは何かを知る

猫を迎えたその日から、死を迎える準備をしてくださいと言うと、違和感を覚えるかもしれません。

しかし、天寿を全うする猫だけではなく、突然病気にかかったり、交通事故に遭うかもしれません。

猫が死んだとき、どうするかについて考えておきたいですね。

火葬にするか埋葬にするか、一度ゆっくり想いを巡らせてみてください。

ゆね
ゆね
家族がいる方は、いざというときに家族同士で意見がぶつからないように、事前に話し合えるといいですね

最期を迎える準備をする

猫が病気や老衰などで、徐々に動きにくくなってきたとき、いざというときのために、ゆっくり休めるスペースつくりやマットなどを準備しましょう。

猫は、犬と違って体重が軽いので、ジョクソウ(床ずれ)はできにくいと考えられています。

しかし、ゆっくり休ませてあげるために、暖かたくて柔らかい寝床をつくってあげましょうね。

また、人の通りが少ないところ、隠れ家のような場所を選んであげてみてくださいね。

最期の迎え方

ゆっくり静かに死を迎えさせてあげてください。そして、死亡を確認してください。死を確定することは難しいと思います。

かかりつけの獣医に、前もって死を確定する方法を相談することをおすすめします。

死を確定する3点
  • 呼吸が止まっていることを確認する:お腹の動きをみて呼吸を確認する
  • 心臓が止まっていることを確認する:左前脚の付け根から脇腹に手を当てて確認する
  • 対光反射が消失していることを確認:目に光を当てて変化をみて確認する

 

まとめ

猫が死を迎える前の行動の変化について紹介しました。

死ぬ前の猫の行動
  • いつも以上にウロウロする
  • いつも以上に甘える
  • 呼吸が変化する
  • 心臓の鼓動が変化する
  • 鳴き声が変化する
  • 食べなくなる

また、死を迎える前の猫の気持ちについても解説しました。

  • 猫は死を理解していない
  • 猫は自分の体調の変化に気がついている

飼い主として、猫の死について考えることは、悲しい気持ちになると思います。しかし、いずれ猫には死が訪れます。

そのときに慌ててしまうより、ときどき猫の死について考えることで、ゆっくり静かに送り出してあげることができます。

最期まで大切に飼うことが飼い主の責任。死の迎え方についても、大切に考えていきましょうね。

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