「背中に猫の毛がついているよ」と、外出先で言われたことありませんか。
ふさふさの毛を持っている動物を飼っていると、どうしても避けることができない「抜け毛付着問題」
外出前で、きちんとコロコロをしたはずなのに
スリスリしてきたら抜け毛がつくのがわかるのですが、いつ付いたのがわからない抜け毛が大問題です。
手ではらうだけで奇麗にとることができない猫の抜け毛は、しっかりと洋服に絡みついていて、とるのに手間がかかってしまうこともあります。
たくさんついていたら、最悪です
抜け毛がついたままでは、ネコアレルギーの人に迷惑がかかり、清潔感が失われてしまいマイナスイメージがついてしまう可能性もあります。
イライラしてしまう猫の抜け毛も、あらかじめ対策をとっておくと簡単にすませられることと、抜け毛対策の最強アイテムは、コロコロだということもわかりました。
今回は、対策と一緒にコロコロについてもご紹介いたします。
猫の毛の仕組み
ちょっと困った猫の毛ですが「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」と孫子の兵法に出てくる有名な一節に習い「猫の毛の仕組み」から知っていきましょう。
相手を研究し、自分の得意・不得意についてよく理解すれば、どんな戦いでも勝つことができる。」と言う意味だにゃ。
とてもしなやかで薄い肌を守るために、毛は大切な役割を果たしています。
【猫の毛の役割】
- 致命傷にならないように「クッション」の役割
- 乾燥や、細菌感染・紫外線によるダメージを受けないように守っている
- 断熱・保温と体温調節をしている
おなかは大切な部分をしっかり守るため、背中よりもふわふわしているんですよ。
猫の毛の構造
猫の毛は、1つの毛穴から「ガードヘア」「オーンヘア」「ダウンヘア」と呼ばれる3種類の毛が生えています。
ガードヘア | 太くて、真っすぐな硬い毛のことで、3種類の中で最も長い毛です。毛穴からは1本のみ生え、猫の体を保護する役割をもっています。 |
---|---|
オーンヘア | 2番目に長い毛でガードヘアよりは細く、毛先がやや太く荒い毛です。毛穴から2本から5本生えています。 |
ダウンヘア | 一番短い毛で、毛穴から5本から20本生えています。とにかく綿のように柔らかくウェーブな毛で、断熱や保温の役割があります。 |
それぞれ毛に異なる特徴があり「ガードヘア」「オーンヘア」は服やカーペットなどに刺さりやすい毛で、「ダウンヘア」は服やソファー、カーテンなどの表面に付着しやすい毛になっています。
人間の毛は0.07㎜~0.09㎜となっています。
それに比べ猫の毛は、「ガードヘア」が0.04㎜~0.08㎜「オーンヘア」が0.025㎜~0.04㎜「ダウンヘア」が0.01㎜~0.02mmとなっていてとても細いのです。
軽くて飛び散りやすい上、毛の特徴と重なって服などに付着しやすい原因の1つです。
毛が付かない対策とは
構造的に「飛び散りやすい」「付着しやすい」という事がわかった猫の毛ですが、たくさんの対策があります。
購入する商品の素材を厳選する
商品を購入するときに、猫の毛がつきにくい素材をあらかじめ選んでおくと便利ですよ。
毛がつきやすい素材 | ウール・フリース・ニットなど |
---|---|
毛がつきにくい素材 | 綿・デニム・絹・革・麻・サテン・ポリエステル・ナイロンなど |
猫の毛は、静電気に引き寄せられて付着するので、静電気がおこりくい「凹凸が少ない生地」「つるっとした生地」がつきにくい素材がおすすめとなっています。
濃い色よりも薄い色、柄物や飼い猫の毛色に近い色を選ぶのも、目立ちにくくする方法の一つです。
毛がつきにくい加工をしてくれる洗剤を使う
普段の洗濯中に「毛がつきにくくするコーディングをしてしまおう」という方法です。
洗えば洗うほどコーティングされ、より高い効果が期待できるようになっているので、手間を省きたいなぁと思っている方にはおすすめです。
洗濯機内で浮遊した毛には、ランドリーボールを使用して取り除くようにすると、しっかり除去できますよ。
乾燥機を使う
静電気に付着する性質を利用して、着る前の服や洗う前の服を乾燥機をかけてしまい、猫の毛を取る方法です。
これで、かなりの量の猫の毛が除去できるので、時間がない時にはオススメです。
そのままにしておくと、故障などの原因になるにゃ
常にカバーをかけておくか、クローゼットなどに片付ける
服を猫の毛が届かないところに片付けておくのが、一番お手軽な方法です。
洗濯をした後すぐにクローゼットに片付けてしまう、コートなど頻繁に着る服はカバーをかけておくといいですよ。
マメに飼い猫のブラッシングをしてあげる
飛び散ってしまう前の抜けてしまう毛を取り除いしまう方法です。
毛の長い猫は毎日1~2回、毛の短い猫は週に3~4回ブラッシングしてあげるのがいいと言われていますが、やりすぎると肌を傷つけてしまうこともあるので注意してくださいね。
飼い猫をシャンプーをする
換毛期におすすめの方法です。
基本猫はまめに毛づくろいをしていて、体を奇麗にしているので、普段シャンプーをする必要はありません。
ただ年に2回くる「換毛期」の時だけは、シャンプーをして抜け毛を一気に除去したほうが、猫の毛が舞うことが少なくなるのでおすすめです。
シャンプーをどうやってするの?と思った人はこっちを読んでほしいんだにゃ
取れない毛の最終手段、コロコロ
6つの対策をご紹介しましたが、どんな事をしても外出先で「あれ?こんなところに飼い猫の毛が」と言うのは飼い主さんあるあるです。
そんなときの最強アイテムが「粘着カーペットクリーナー」通称「コロコロ」
コロコロの粘着力は「弱粘着」「適度な粘着」「強粘着」の3つに分かれており、素材も「替テープタイプ」「ゲル素材」とラインアップが豊富です。
最近ではダストボックス式のコロコロもあり、用途別や飼い主さんの生活スタイルで選ぶことで効率よく毛をとる事ができますよ。
今回は身なりを整えるためだけのコロコロを、ピックアップしました。
以前まではよく取れるように「強粘着」を使って服について毛をとっていましたが、生地へのダメージが大きくなるとクリーニング屋さんに教えてもらいました。
みなさんも、服へコロコロするときは専用の粘着テープを使用するようにしてくださいね。
ニットなど毛羽立ちする服には、コロコロは向いていないので、エチケットブラシで取り除くようにしてください。
置き場所:クローゼット近く
ハンガーにかけたままでもやりやすいよう、上下に動かすコロコロにしています。
クローゼットから出した時に使用するというよりかは、片付ける前に使うための「ひと手間用のコロコロ」になります。
置き場所:リビング
外出前に鏡でチェックするので着たまま使用するのを想定して、柄が短く横に回すことで使えるコロコロを採用しています。
家族全員で使うので、一番使用しているコロコロかもしれません。
置き場所:かばんの中
家でしっかり猫の毛を取ってきたと思っていても、思わぬところに付いていたりする猫の毛なので、いつもかばんの中に携帯用のコロコロを入れています。
シンプルデザインと、かばんに入れていても邪魔にならないので持ち運びに便利で愛用しています。
コストが気になる方におすすめ
簡単・手軽に使用できるコロコロですが、使用場所別に用意してしまうと、どうしてもコストがかかってしまいます。
そんな方はダストボックス式とゲルタイプで洗って使えるコロコロがおすすめです。
・ダストボック式
我が家では玄関で気づいたときに使用できるように置いているコロコロです。
見てすぐにコロコロが置いているとわからない事と、使用するとごみがでてしまう紙の粘着テープに困っていたので、ダストボックス式を採用しました。
ちょっと大きいですがゴミが出ないので、携帯してもいいかもしれないですね。
・ゲル素材
ローラー部分がゲル素材を使用していて、プニプニとした素材なので、凹凸があってもしっかりフィットして取り除いてくれます。
使用後は、水洗いしゴミを取り除くので、エコに使用することができます。
まとめ
外出先で「あ!こんなところに、飼い猫の毛が!」とならないよう、普段からできる対策をご紹介しました。
【猫の毛の役割】
- 致命傷にならないように「クッション」の役割
- 乾燥や、細菌感染・紫外線によるダメージを受けないように守っている
- 断熱・保温と体温調節をしている
【猫の毛の特徴】
- 「ガードヘア」「オーンヘア」「ダウンヘア」と呼ばれる3種類の毛が生えている
- それぞれの毛に特徴があり、刺さりやすい毛、表面に付着するだけの毛がある
- 人間の毛よりも細いので、飛び散りやすくなっている
服に猫の毛を付着させない対策はたくさんあるので、自分に合った方法をぜひ試してくださいね。
- 購入する商品の素材を厳選する
- 毛がつきにくい加工をしてくれる洗剤を使う
- 乾燥機を使う
- 常にカバーをかけておくか、クローゼットなどに片付ける
- まめに飼い猫のブラッシングをしてあげる
- 飼い猫をシャンプーする
そんなときは、最終手段「コロコロ」の出番です。
コロコロには、「替テープタイブ」「ゲル素材」「ダストボックス式」といろいろ種類があり、用途別や飼い主さんの生活スタイルで選ぶことが可能です。
生地へのダメージが大きくなるので「強粘着」ではなく、服専用の粘着テープを使用するようにしてくださいね。
6つの対策とコロコロを駆使して、奇麗な服を保てるようお互い頑張りましょうね。