最近地震も多く、猫たちはその度にパニックになっていませんか。
カーテンレールやドアノブに引っかかってしまい、首つり事故につながってしまうケースがあるのをご存じですか。
緊急時だけでなく、普段遊んでいる時にも事故が起きてしまう可能性もあります。
また、サイズや首輪の素材選び、つけ方を間違えてトラブルにつながってしまう事もあるのです。
しかし、事故やトラブルと聞くとデメリットが多く感じてしまうかもしれませんが、大丈夫です。トラブルは最小限にすることが出来ます。
安全なつけ方を知ってリスクを減らし、万が一の迷子になった時の対策をしっかりしてあげましょう。
ここでは、首輪による事故やトラブルを避けるための改善点、確認点をまとめました。
うちの子はどうかなと考えながら、今一度確認してほしいと思います。
また、おすすめな首輪も8点ほどご紹介していますので、ぜひご覧下さい。
猫に首輪をつけることは大切
猫は好奇心旺盛な動物。動くものを追ってしまったり、家の外に出てしまう事は充分にありえます。
気を付けていても、そのまま迷子になってしまって、その後目標に向かって突っ走って交通事故に合っているんじゃないかなどと心配は尽きません。
そんなもしもの時に活躍するのが首輪です。
首輪をしていれば見つけてくれた方は飼い主さんへ即座に連絡をすることが出来ますよね。
迷子札をつけるタイプや、ぶら下がっているのが気になる子におすすめな、直接印字できるものもあります。
しかしその前に、起こりうるトラブルの存在、首輪をつける際の注意点と正しいつけ方を確認していきましょう。
首輪をする際の2種類のトラブル
原因別に起こりうるトラブルを大きく2つにまとめました。
①機能やサイズによるトラブル
- セーフティ機能が付いていないことによる、首吊り事故のリスク
- 首輪が緩すぎることにより、猿ぐつわ状態やたすき掛けになる可能性
- サイズがピッタリすぎる、もしくはきつい場合は、抜け毛や皮膚炎
猿ぐつわ状態とは、下あごに首輪が引っかかり、取れなくなってしまうこと。
たすき掛けとは、前足片方も首輪に通してしまった状態のことを言います。
②ケアが行き届いていない
- 首輪が苦手というのに気づいてもらえず、ストレスをかかえてしまう
- 長い間つけたままで、首周りのケアがきちんと出来ていない
トラブルや注意点について詳しく書いてありますので、こちらも合わせてご覧ください。
トラブルやリスクを最小限にする方法
先ほどの、①機能やサイズによるトラブル、②ケアが行き届いていないことについて、それぞれの対策法に分けてご説明します。
①機能、サイズの測り方と目安
必ず、セーフティバックル付きの物を選んでください。成猫用の首輪ですと4~5㎏の重さがかかった場合に外れるようになっています。
成猫の適正サイズは、首周りのヌードサイズ+4㎝を目安にしてください。
首輪をした状態では指2本分が入るくらいです。長毛種の場合は少し大きめの指3本分くらいにしましょう。
ヌードサイズとは、ゆとりなくぴったり測った身体の寸法のこと。猫の一番細い部分を測りましょう。
毛足の長い子は、ヌードサイズを測るのが特に難しいと思いますが、できるだけ正確に測れるように努めましょう。
②猫に対する心と体のケア
成猫の中でも、首輪に慣れている子もいれば、反対に保護猫で首輪を嫌がる子も多いと思います。
保護猫は特に、過去にトラウマがあるかもしれませんので、首輪をつける時には注意して様子を見てあげて下さい。
いきなり装着するのではなく、まずは視界に入る場所に首輪を置いてあげて匂いを嗅がせてあげたり、触らせてあげましょう。
そしていつものブラッシングも、首輪も外して首周りのケアも忘れずにしてあげましょう。
首輪をこまめに外して、二つ以上の首輪をローテーションで使うこと。
首周りのケアをブラッシングをきちんとすると同時に、皮膚トラブルがないかチェックをすること。
猫の毛並みをいつもきれいにするために詳しく書いてありますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
毎日のケアでスキンシップにつながって、もっと仲良くなれたらいいな。
それでは、注意点を理解した上で首輪を選んでみましょう。
猫の首輪おすすめ8選
次は初心者の猫向けのものから、ゆねのようなベテラン猫向けのものの順におすすめの首輪を紹介します。
何度も言いますが、セーフティ機能付きバックルは必須です。
成猫用の首輪ですと、4~5㎏の重さがかかると外れるようになっています。ですので、子猫には子猫用を使うようにして下さいね。
こちらでご紹介するものは全てその機能がついたものになります。
1.紐タイプの軽いもの
こちらは、一番猫に負担が少ないタイプの首輪です。
初めてつける猫、神経質な猫におすすめです。
2.布製のシンプルデザイン
布は肌にとても優しいので、おすすめです。また軽いためこれも、つけて間もない子にも負担の心配は少ないです。
デザインが凝っているものもありますが、重さもあったり負担が大きいため、慣れていない猫には不向きです。
3.ナイロン製のもの
ナイロン製の物は、布製の物に比べると固い素材ですが、汚れが付きにくく取れやすいので、衛生面で優れています。
また、中には反射材が使われているものもあり、夜間に迷子になっても見つけやすくなっています。
4.スカーフやリボンがついたもの
長毛種の猫は、細い首輪だと隠れてしまうので、良いでしょう。
デザインの気に入ったものがあれば、飼い主さんも気分が上がりますね。
しかしごはんを食べるとき、足で首元を掻くときは引っ掛かってしまったりするので、撮影用と割り切った方がいいかもしれません。
5.手作りの首輪
もし理想の首輪が市販で見つからないという場合は、手づくりするのも一つの方法です。
- セーフティ機能付きのバックル(ネットで100円前後)
- 出来るだけ猫の肌に優しい柔らかい布
だけで作れます。作り方はこちらの動画を参考にしてみてください。
6.ノミ対策の首輪
ノミが付かないようにしてあげることも、猫の健康を守るために大切です。
ノミ取り首輪の駆除薬の多くが天然成分を利用している物がほとんどですが、まれにアレルギー反応が出て、皮膚炎や発作、嘔吐や下痢の副作用が出る場合があるようです。
使用する場合は、猫の様子を見ながら、適切に装着してあげる事が大切です。
7.スマホ連動型首輪
簡単に説明しますと、2つのデバイスと様々なアプリ機能で、猫の行動や健康状態を自動的に記録し、わかりやすくお知らせしてくれるサービスです。
食事、運動、睡眠、くつろぐ、毛づくろい、水飲み、体重、排泄回数や量
日々の行動をスマホを通して知ることが出来て、病院に連れていくときも記録が自動的にとれるのでとても便利です。
詳しくはCatlog(キャットログ)をご覧ください。
8.マイクロチップ
体内に直接埋め込むということに抵抗を感じる方も少なくないと思いますが、首輪が外れてしまった時などの最後の保険になります。
首輪と併用して検討してみてもいいかもしれません。
マイクロチップのみですと、迷子になって見つけてもらった時に、動物病院などに連れて行かないと読み取れない、また、野良猫との判別が見た目で難しくなってしまいます。
マイクロチップとは、長さ8mm~12mm、直径2mmの円柱型で、アンテナとICを内蔵している「電子タグ」です。
まとめ
万が一、迷子になってしまった時のために首輪をすることをおすすめします、ということをお伝えしました。
しかし同時に、首輪によって起こりうるトラブルも知っておく必要があるのを覚えておきましょう。
- セーフティ機能が付いていないことによる、首吊り事故のリスク
- 首輪が緩すぎることにより、猿ぐつわやたすき掛けになる可能性
- サイズがピッタリすぎる、もしくはきつい場合は、抜け毛や皮膚炎
必ず、セーフティバックル付きの物を選ぶこと。
成猫の適正サイズは、首周りのヌードサイズ+4㎝が目安です。
首輪をした状態では指2本分が入るくらいです。ただし長毛種の場合は少し大きめの指3本分くらいにしましょう。
- 首輪が苦手というのに気づいてもらえず、ストレスをかかえてしまう
- 長い間つけたままで、首周りのケアがきちんと出来ていない
首輪をこまめに外して、二つ以上の首輪をローテーションで使うなど清潔を保ちましょう。
また、首周りのブラッシングをきちんとすると同時に、皮膚トラブルがないかチェックをすること。
首輪に慣れていない猫には、どうしても嫌がる時は無理につけさせないこと。猫から見える位置に置いたり、まずは猫にとって『見慣れたもの』にしていきましょう。
そして8種類の、猫の安全を守るためのおすすめグッズを紹介しました。
昔よりも高機能な首輪も販売されるようになって、選択肢が増えたことで、正しく首輪をつけた猫の安全性は飛躍的に高まっています。
これから初めてつけるお宅も、以前首輪をつけるのを断念してしまったお宅も、ぜひもう一度、猫の首輪を検討してみてくださいね。