猫が外でゴロゴロと日向ぼっこしている姿や、ペットショップのショーケースの中から「遊んで」と張り付いてる姿を見ると、とても癒されますよね。
この飼い主さんたちのように、飼いたいと思っていても猫についての知識を何も知らないから、初めてだから、という理由で最後の一歩が踏み出せない人もいると思います。
そうならないためにも、わたしが30年で培った「猫との出会い方」「猫の習性や生態「種類別の性格」「飼う時に必要なものや心の準備」など、猫を飼う事について詳しく解説していきますね。
猫との出会い方
猫をどこから迎えようか、どこで出会うことができるのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
- ペットショップから購入する
- ブリーダーさんから購入する
- インターネットで里親募集から
- 保健所から引き取る
- 動物病院で紹介
- 保護猫カフェ
その他にも、動物病院の掲示板に「里親募集」の猫ちゃん達がいたり、保護猫カフェでは、触れ合える猫ちゃんたちはみんな保護猫で、同時に里親も募集も行ったりもしています。
猫の習性や生態
猫を飼う上で、習性や生態を知っておくことはとっても大事なことです。
縄張り意識が強い
猫は自分のテリトリー(縄張り)を持っていて、猫同士の争いを避けるために、適度な距離感を保ちながら暮らします。
窓の外に他の猫や生き物が近寄ると、「テリトリーに入るな」と言わんばかりに威嚇することもあります。
また、自分の縄張りだとわかってもらうために、猫は「マーキング」をします。
【マーキングとは】
オシッコをかけたり、爪とぎ、頭や顔をこすりつけながら自分のニオイを付ける行動です。
猫は室内で飼っていても縄張り意識を持っていますのでマーキング対策で去勢手術や、トイレ環境を整えてあげる必要があります。
猫はとってもマイペース
さっきまで一緒に遊んだり、甘えてきていたのに突然、冷たくあしらわれたり、飼い主からすれば「嫌われたのでは」と不安になりますが安心してください。
野生の頃から単独で生きてきた猫はマイペースです。
猫は綺麗好き
猫は毛づくろいをして身体を清潔に保ったり、トイレ後は敵や獲物から気づかれないように砂をかけてニオイを消したりするなど、猫はとにかく綺麗好きです。
猫のトイレの理想の数は「頭数+1つ」です。
猫は夜行性
猫の1日の睡眠時間をご存知でしょうか。
成猫で1日14時間前後、子猫で20時間近くと言われています。
子猫の1日のほとんどは寝て過ごしているのがわかりますね。
猫は動くことが好き
室内で飼育すると運動不足になりがちです。
一緒に遊ぶときはストレス発散もかねて、「猫じゃらし」などのおもちゃを使って動きのある遊びを取り入れてあげるといいでしょう。
猫の寿命
猫の平均寿命は15歳と言われていますが、最近では飼い猫の長寿化が進み20歳を超える猫も少なくありません。
初めて猫を飼う人に知っておいてほしいのは、これから20年近く又はそれ以上、ともに過ごしていくことになります。
その間に、飼い主さんのライフスタイルが変化することもあるかと思います。
猫を初めて飼う時に必要なもの
猫を初めて飼う時に、何が必要なのか気になる方も多いのではないでしょうか。
- トイレ用品
- ケージやキャリーバッグ
- キャットフード、お皿
- 爪とぎ器、爪切り
- ブラシ
- おもちゃ
それぞれ詳しく説明していきますね。
トイレ用品
トイレの容器とトイレの砂、ニオイが気になる方はトイレシートも一緒に用意するといいでしょう。
ケージやキャリーバッグ
急な来客が来た時や留守番してもらう時にケージはとっても便利ですが、必ずしも必要というわけではありません。
しかし、キャリーバッグはこれから20年以上一緒に過ごすうえで必需品です。
予防接種や病気になって病院に連れて行く時に使いますし、万が一、災害が起こった時に一緒に行動するためには必ず必要になります。
キャットフード、お皿
これは、わたしの猫友の話ですが、特にこだわりがなかった友人はスーパーに売ってある一番安いキャットフードを購入し、猫ちゃんに与えたそうです。
しかし、次の日から「下痢」や「嘔吐」を繰り返すようになりました。
友人はすぐに動物病院へ。
診断結果は「アレルギー」の可能性があるとのこと。
自宅に帰ってキャットフードの原材料を確認すると「小麦ばかりが使用されているキャットフードだったようです」
爪とぎ器、爪切り
猫の爪が伸びると、皮膚に当たるととっても痛いですし、家の壁や床が破れたり傷ついてしまう原因にもなります。
ブラシ
猫は自分で毛づくろいをするのですが、抜け毛を飲み込んでしまい、毛玉を吐くことがあります。
飼い主さんもブラシを使ってブラッシングしてあげることで愛猫が胃の中で消化しきれなかった毛玉を吐いたりするのを防いだり、抜け毛を防ぎ掃除も楽になりますよ。
おもちゃ
猫は動くのが好きな動物です。
遊びの中で色々なことを学び、成長していきます。
一緒に遊ぶ時は、「追いかける」「捕まえる」など猫の本能にあったおもちゃを選んであげましょう。
種類別の性格、11種類を紹介
これまで、猫の生態や習性、飼う時に必要なものを紹介してきました。
今回は、わたしたちの身近にいる猫やペットショップなどでよく見かける11種類の性格を紹介します。
- 日本猫(白、黒、トラ猫、サビ猫、ブチ猫、三毛猫など)
- スコティッシュフォールド
- マンチカン
- アメリカンショートヘア
- ノルウェージャンフォレストキャット
- ブリティッシュショートヘア
- ラグドール
- シャム
- ロシアンブルー
- ペルシャ
- ベンガル
日本猫(白、黒、トラ猫、サビ猫、ブチ猫、三毛猫など)
日本猫とは、上記の画像のような柄をもった猫たちのことをいいます。
日本猫といっても、色や柄で性格が変わってくるとも言われています。
色、柄 | 見た目の特徴 | 性格 |
白 |
|
|
黒 |
|
|
トラ系
「キジトラ」 「サバトラ」 |
|
|
サビ系 |
|
|
ブチ猫 |
|
|
三毛猫 |
|
|
スコティッシュフォールドの性格は?
- とても穏やか
- おとなしい
- 甘えん坊
- 協調性や順応性が高い
マンチカンの性格は?
マンチカンの特徴を一言であげるなら「足が短い」です。
- 活発
- 社交的
- 好奇心旺盛
- 飼い主さんには甘える
- 協調性、順応性が高い
アメリカンショートヘアの性格は?
アメリカンショートヘアの画像を見て、「知ってる」と思った方もいるのではないでしょうか。
- 温厚
- 物怖じしない
- 活発で運動神経抜群
- 賢い
- 環境の順応性が高い
ノルウェージャンフォレストキャットの性格は?
ノルウェージャンフォレストキャットは、画像を見てわかるように、毛が長いのが特徴です。
- 甘えん坊
- 優しい
- 穏やか
- 子どもにいたずらされても怒らないほど器が大きい
- 人懐っこい
ブリティッシュショートヘアの性格は?
ブリティッシュショートヘアは、不思議の国のアリスで登場する「チェシャ猫」のモデルと言われており、大きさは猫の中でも中~大型にあたります。
- 運動能力が高い
- おおらか
- 落ち着きがある
- 飼い主さんに忠実
ラグドールの性格は?
ラグドールは猫の中でも大きく成長し、大きい子では10㎏前後まで増える子も。
- 人懐っこい
- 抱っこが好き
- おっとり
- 落ち着いている
- のんびり屋
シャムの性格は?
南国生まれのシャム猫はとっても寒がり。
濃いブルーの目とシュッとした鼻筋は、わたしの憧れでもあります。
- 賢い
- 気難しい面もある
- 一緒に遊ぶのが大好き
- 感受性が強い
- 初めは警戒心が強い
ロシアンブルーの性格は?
ロシアンブルーの特徴はグレーの毛色にグリーンの目で鳴き声が小さく柔らかいです。
- おとなしい
- 穏やか
- 賢い
- 飼い主に忠実
ペルシャの性格は?
ペルシャ猫の特徴は、短くてつぶれた短い鼻と大きな目です。
- おとなしい
- 控えめ
- 穏やか
- 飼い主に従順
- 温厚
- 多頭飼いしても他の猫と仲良くなれる
ベンガルの性格は?
頭が小さく、ヒョウ柄のような模様から、野生感がありつつも気品も漂ってるベンガル。
- 人懐っこい
- 甘えん坊
- 愛情深い
- 社交的
- 周りの環境に敏感
「一人暮らし」「小さいお子さんがいるご家庭向」など、その人のライフスタイルにぴったりの猫を紹介している記事もあるので、猫の種類についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
飼い主になるための準備
ここまで読んで下さり、本当にありがとうございます。
まず、猫を初めて飼う方は次のことを確認してください。
- 賃貸の場合、猫が飼える物件かどうか
- マンションの2階以上に住んでる方は防音対策ができるか
- 猫を診てくれる動物病院の場所を確認
- 自分に何かあった時、ペットホテルや世話をしてくれる人がいるか
- 最後までお世話することができるか
ゆねを含めると、今まで猫ちゃんを3匹飼ってきました。
初代の「みゅう」の時は、お世話を家族に任せっきりで、天国に旅立ったとき、もっと可愛がってあげればよかったと後悔し一時期、立ち直ることができませんでした。
しかし、後悔してもどうすることもできません。
もう二度と同じ後悔はしたくないからと2代目「しゅり」と現在の愛猫である「ゆね」には、これまで以上に愛情を注いで過ごしてきました。
出会いがあれば必ず別れがやってきます。
2代目「しゅり」は18歳で天国へ旅立っていきました。
一緒に過ごした時間が長ければ長いほど、その悲しみは計り知れません。
でも、わたしのなかで後悔はありませんでした。
でもこの記事を読んでくださっている方にはわたしと同じ後悔をしてほしくありませんし、猫友が増えるのは本当に嬉しいです。
最後に飼い主、愛猫がお互いに「幸せだった」と思えるように、これからの猫ライフを楽しんで頂けたらわたしも嬉しく思います。
まとめ
今回、猫を初めて飼う人へ記事を書かせて頂きました。
猫歴30年のわたしは、みなさんに伝えたいことがたくさんあってついつい長くなってしまいました。
まず、ここまで読んで下さり本当にありがとうございます。
猫との出会い方、種類別の性格紹介、飼う時に必要なものを紹介いたしました。
本当は伝えたいこと、まだまだたくさんありますが、ここのブログには他にも記事がたくさんあります。