猫ちゃんって表情豊かですね。
もしかして、猫ちゃんの表情の違いにお気づきでないですか。
それは実に勿体ないです。
猫ってクールな性格と言われていますが、実は人間と同じように「嬉しい時」や「怖がっている時」また「リラックスしている時」と感情に合わせてはっきりと表情を変えているんです。
猫ちゃんの機嫌が悪い時にちょっかいを出して嫌われていませんか。
逆に猫ちゃんが遊んで欲しい時や甘えたい時の表情を読みとってあげられれば猫ちゃんとの距離がさらに縮まります。
表情を見る時のポイントはズバリ「ひげ」です。
今回は猫のひげが感情とどのような関係なのかをご説明します。
猫のひげの役割とは
そもそもどうして猫にはひげが付いているのでしょうか。
【猫のひげの役割】
- 獲物との距離を測る
- 空間認識能力
- 感情の表現
獲物との距離を測る
空気のわずかな振動でさえもひげでとらえる事が出来るため、仕留めた獲物の急所をひと噛みでとらえる事が出来ます。
空間認識能力
猫のひげは体の幅と同じため、ひげが壁や物に当たる事で通れる場所とそうではない場所の判断をしています。
猫が暗い夜でも行動が出来るのはひげのおかげなのです。
わたしの飼い猫のゆねはわたしが寝始めた時に暗い部屋で走り回ったりするんです。
感情の表現
猫のひげは体毛よりも奥深くに生えており神経に繋がっています。
特に口周りのひげは筋肉と繋がっているため感情に合わせて動かす事が出来るのです。
猫のひげは実は5種類
①【眉上毛(びじょうもう)】目の上に生えている長い毛[大体6本程]:目や頭の上の危険を察知するため。
②【頬骨毛(きょうこつもう)】目の横に生えている毛[大体1~2本程]:顔の横の危険を察知するが生えていない猫もいる。
③【下唇毛(かしんもう)】顎に生えている毛[大体数本程]:顎下に生えている毛 見えにくい顎下や喉を危険から守るための役割です。
④【口角毛(こうかくもう)】上唇毛の上に短く生えている毛[大体1~2本程]:次に出てくる上唇毛の上に短く生えている毛 ひげの中でも抜けやすいので口角毛が無い猫も居ます。
⑤【上唇毛(じょうしんもう)】一般的な猫のひげ[大体16本程]:上唇毛は狭い場所に自分の体が入るかを測る事が出来きます。
この上唇毛が今回の猫ちゃんの感情を読みとるのに一番大切な部分なのです。
猫ちゃんの機嫌がいい時や悪い時などを理解してあげられると猫ちゃんとの距離が一気に縮まりますね。
ひげで分かる猫の感情
では、猫ちゃんのひげが「嬉しい時」や「怖がっている時」などの感情に合わせて具体的にどんな動きになるのかを紹介していきます。
嬉しい時のひげはVの字
猫は嬉しい時のひげは上を向きます。
遊んでいる時や飼い主に近寄って来たなどに、猫のひげがVの字になっていたらご機嫌がいい時です。
怖がっている時のひげは後ろ向き
怖がっている時や警戒している時のひげは後ろ向きになっています。
知らない人が家に来た時や大きな音に対して体を後ろに引いて警戒態勢に入る時に、ひげも同じように後ろに下がるようになっています。
また、ご飯を食べている時も猫はひげを後ろに向けます。
ご飯に対して警戒しているわけではなく、ご飯でひげを汚さないようにするためです。
ワクワクしている時は前のめり
興奮している時や遊んで欲しい時のひげは前に向いています。
何か気になる物を見かけた時などは情報を得ようとしてひげを前に向けます。
リラックスしている時のひげは下向き
寝ようとしている時や、リラックスしている時などは力が入っていないためひげの向きは下向きになっています。
猫が悪い事をして叱った場合もひげを下げ反省の意志を見せる事があります。
猫ちゃんのひげの動きはこのように感情に合わせて自由に動かす事が出来るので、ひげに注目してあげると猫ちゃんと過ごす時間がより楽しくなりますね。
猫のひげはお守り!!
猫のひげは体の毛と同様に自然と抜けますが、新しいものが生えてきますので安心してください。
猫の抜けたひげは厄除けとして使われており、日本では金運アップ、ヨーロッパでは恋愛運アップとも言われています。
金運アップさせたい人は自分の財布の中に入れたり、恋愛運や厄除けとして使いたい人は普段から持ち歩くと良いと言われています。
わたしの友人は猫のひげを専用のケースに入れて集めていました。
そんな物があるのが驚きでしたが、大切な猫ちゃんの成長した証として集めており、部屋を掃除する際にひげを見つけると「ラッキー」と思い掃除をするのが楽しくなったそうです。
ただ、効果があるのは自然と落ちた毛なので無理やり抜いたりしないようにしましょう。
また無理やり抜いちゃいけない理由もせつめいしますね。
猫のひげで注意する事(パート1)
猫のひげは体毛よりも、奥深くに生えており神経と繋がっているため上記のような役割が出来ます。
絶対に無理やり抜いたり切ったりする様な事はしないでください。
無理やりひげを抜かれると平衡感覚が失われ、真っ直ぐ歩く事も出来なくなってしまいます。
猫のひげで注意する事(パート2)
冬の寒い季節などに猫がストーブの前でくつろぐ事がありますが、猫のひげは空間把握に優れていても温度感覚がないためストーブなどの暖かい所に近すぎたり、長時間熱に当たると縮れてしまう事があるので注意しましょう。
ゆねは冬の寒い季節にこのヒータの上で過ごしています。
飼い主としても、温度調節がしっかり出来るので安心して使えます。
まとめ
猫のひげは体毛よりも奥深くまで生えており、神経と繋がっているため以下のような仕事をします。
【猫のひげの役割】
- 獲物との距離を測る
- 空間認識能力
- 感情の表現
そして口元のひげは筋肉と繋がっている事から感情に合わせた動きをします。
【嬉しい時】
- Vの字のようにひげが上を向く
【怖がっている時や警戒している時】
- 警戒態勢に入る時に体を後ろに引くため、ひげも後ろ向きになります。
【ご飯を食べている時】
- ご飯でひげを汚さないようにひげを後ろに下げます。
【興奮している時や遊んで欲しい時】
- 目の前の情報を得ようとしてひげは前に方に向ける。
皆さんも普段の猫ちゃんの表情の違いを見つけてみてください。
猫のひげは重要な感覚器官のため、絶対に抜いたり切ったりする事はしていけません。
自然に落ちたひげを見つけたら保管してお守りとして使うのも良いかもしれませんね。
この記事を通して読者さんと猫ちゃんにいい事がありますように。