猫が健康的で、幸せに過ごしていくために、時々餌のことが心配になりませんか。
私は、「とりあえず店頭の一番見えやすいところに置いてある、キャットフードがおすすめなんだろうな」という気持ちで、毎回似たような商品を買っていました。
しかし、メディアで人間の食品に関する安全問題が取り上げられる度に、猫の餌の安全性とは何だろうと考えるようになりました。
ともに暮らす猫は、我が家の家族も同然。そんな気持ちで、猫の餌に対して、キャットフードに関することをいろいろ調べた経験があります。
すると、知らなかったことを目にすることになりました。それは、市販されているキャットフードの安全性を守るための法律が整備されていたということです。
調べてみたおかげで、価格に迷わされず、猫のために安全性の高いキャットフードを選ぶ癖がつきました。もし、知らないままだったら、猫の健康に影響を及ぼしていたかもしれません。
おかげで、我が家の猫は、いつも元気いっぱいです。
キャットフードの安全性についてどのような基準があるのか、解説します。ぜひ、参考にしてみてください。
猫の幸せを考えたことがありますか?
猫にとっての幸せってなんでしょう。
猫にとって、安心できる居場所があることや、心から大切にしてくれる飼い主がいることではないでしょうか。併せて、安全で安心できるご飯を、お腹いっぱいに食べることができることも、幸せの要素だと考えています。
猫は、私たちの暮らしに彩りを与え、安らぎと楽しい毎日を届けてくれます。そんな猫に、私たちは何ができるのでしょうか。
猫の幸せを考えた安全な暮らしとは?
猫の幸せを、猫を取り巻く環境の安全性から考えたことがあるでしょうか。
病気しない環境、怪我をしない配慮、そして、安全な食べ物と水。さまざまな条件が整っていることで、猫の幸せを考えることができるのではないかと考えています。
飼い主歴20年の私が思う、猫の幸せを考えた安全な暮らしの条件があります。
- 敵に襲われない
- 住む場所がある
- 清潔な水が飲める
- 飼い主が健康を考えてくれている
- 安全なキャットフードが食べられる
私は20年間、猫と過ごしてきましたが、初代愛猫が病気で死んだときには、死を受けいれれずになかなか立ち直ることができません。
もっともっと健康に気をつかってあげればよかったと、とても後悔し、安全なキャットフードをお腹いっぱい食べてもらうことも、猫の幸せかなと気が付きました。
こうやって私なりの猫の幸せを考えた、安全な暮らしの条件ができあがっていきました。
キャットフードが安全と言えるための2つの条件
キャットフードが安全であると言えるには、2つの条件を満たしていることだと思います。
- 国内外の基準に則った安全性を満たしている
- 栄養のバランスがいい
この、2点の視点から、キャットフードの安全性について解説していきます。
国の安全基準:ペットフード安全法
ペットフード安全法の概要
環境省がとりまとめているペットに関する法律の中に、ペットフード法というものがあります。
- ペットフードの製造工程の細かい基準
- 商品のラベルに関する基準
- ペットフードに含まれる成分の規格
- 基準・規定に合わないペットフードは製造できない
- 国内生産のみでなく、海外輸入のペットフードもこの基準を満たす必要がある
ペットフードの基準・規格の設定
ペットフードの安全を確保するため、科学的に効果や実験を踏まえて、以下の安全の基準が設けられています。
- 成分規定:指定された添加物・農薬・汚染物資は基準値以下にすること
- 製造方法の基準:有害な物質や病原菌に侵された原材料を用いてはならない等
ペットフードの表示
画像出典:飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~ 環境省
ペットフードの名称・賞味期限・原材料名・原産国名・事業者名及び住所について表示するように規定されています。
また、輸入のペットフードであっても、日本語で表示することが規定されています。
海外の基準:AAFCOとFEDIAF
AAFCO(米国飼料検査官協会)
ペットフードの栄養規定や、商品の表示(ラベル)関する規定を管理しているアメリカの団体です。
この団体の基準が、各国のペットフードの基準となっています。もちろん、日本の基準(ペットフード公正取引協議会)も、この基準に則って規定をつくっています。
FEDIAF(欧州ペットフード工業連合会)
ヨーロッパの団体がペットフード製造に関する規定を定めているのもので、ペットフード製造工場の認定も行っています。
海外のキャットフードは、AAFCOもしくはFEDIAFのいずれかの認証を受けたものです。
商品を見かけたら、表示に「AAFCO栄養基準」や「FEDIAF栄養基準」と記されています。このように基準が明確だと、安全ですね。
栄養のバランス:ペットフード公正取引協議会の基準
栄養のバランスの規定も、キャットフードの安全性を担保する大切なものです。
日本では、ペットフード公正取引協議会が、キャットフードの栄養基準を定めていますが、AAFCOの基準に則ったものとなっています。
AAFCO栄養基準は、栄養基準を満たすキャットフードと水だけを猫に与えていれば、十分な栄養をとることができるという栄養バランス構成になっています。
おやつや他のフードを特段に与えなくてもよいと言うことです。
以下に、AAFCOの栄養基準を一部を紹介します。
- 粗タンパク質:幼年期(最小値30.00%)、成猫期(最小値26.00%)
- 粗脂肪:幼年期(最小値0.9%)、成猫期(最小値9.0%)
- カルシウム:幼年期(1.0%)、成猫期(最小値0.6%)
- マグネシウム:幼年期(最小値0.08%)、成猫期(0.04%)
国内生産のものであっても、海外輸入のものであっても、各国共通の栄養基準であるので、安心して猫に与えることができますね。
https://www.shiawasegift.com/neko-esa-marunomi-haku-2/
猫の餌を安全に管理するのは飼い主の役割
安全に管理製造されたキャットフードを、安全な状態で猫に食べてもらいたいですよね。
ここからは、私たち飼い主の出番です。購入したキャットフードをどのように管理すればよいか解説します。
キャットフードは直射日光をさけ、高温・多湿を避けたところで管理します。
我が家も、風通しのよい廊下の片隅に、キャットフードの収納スペースを設けています。
昔は、湿気が多い床下倉庫に入れていました。腐ったことはなかったのですが、キャットフードのパッケージに、保管場所として高温・多湿を避けるように明示してあったため、場所を変えて保管しています。
購入したキャットフードの袋に、保管場所や開封後の取り扱いが明示されていますので、しっかり確認してください。また、開封後はキャットフードのタイプで保存方法が異なります。
- ドライフード:高温・多湿とならない場所で、しっかり封をして管理
- ウェットフード:原則として保存できない(残ったら冷蔵庫でその日のうちに使い切る)
- セミモイストのスナック:開封後はしっかし封をして、冷蔵庫で管理
まとめ
ここまでキャットフードの安全基準について解説しました。ポイントとして、
- 国内外ともにキャットフードの製造に関する規定があること
- キャットフードの商品ラベル表示の規定があること
- 国内外ともにキャットフードの栄養基準があること
以上を押さえておくと、キャットフードの安全基準についてマスターできたと言えるでしょう。
また、「飼い主がキャットフードをしっかりに管理する」
ことも非常に大切です。
猫の幸せを考えた安全な暮らし守るため、私たち飼い主にできることを、どんどん学んでいきましょう。