あなたはこんな経験ありませんか。
「さーて、今日も餌の準備をするか。」ふといつもの棚に置いてあるキャットフードの袋を見ると、そこには大量の蟻が。
わたしは経験してしまいました。あれは夏の暑い日、ふと見るとキャットフードの袋に大量の蟻がもじゃもじゃと群がっており、ビックリ仰天パニックに。
これはまずい、一人でピーピー叫んでいる場合ではない。
ひとまずそこにいた蟻を全て掃除機で吸ったり叩いたり必死で駆除しましたが、そこからは蟻の侵入を防ぐ方法や対策を血眼で調べました。
調べるごとに明らかになる意外な蟻の凶暴さと雑食さ。意外となんでも食べるから驚き。
もしかしてあなたも、蟻が群がっている猫皿やキャットフード入れを見て、慌ててこの記事を見てますでしょうか。
もしそうならば今すぐできる対処法が必要ですよね。
ここでは蟻が侵入してしまった場合のすぐできる対処法から、侵入を防ぐ方法まで、わたしの体験談と共にご紹介していきます。
キャットフードを蟻から守る方法はもちろん、おうち全体を蟻から守る方法が知れちゃいますよ。
蟻がキャットフードに集まる理由
実は、キャットフードって蟻好みの食べ物なんです。
わたしも蟻の大群を見つけたとき、真っ先にそれ思いました。そこで蟻の好きなものや嫌いなものを調べていくと以下のことが分かりました。
蟻の好きなもの | 蟻の嫌いなもの |
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蟻って甘いものだけが好きなんじゃなくて、基本雑食の生き物なんですね。
蟻は、糖分やたんぱく質が豊富な「栄養価が高いもの」をエネルギー源とするため、そういった食べ物を主に求めて活動するのです。
さて、この蟻の好きなもののところにキャットフードを当てはめてみると、どうでしょうか。
そう、キャットフードは猫が生きてくだけの栄養分が豊富に含まれており、強い匂いも放つことから、蟻が好きな要素を持ち合わせているんです。
特にわたしが経験したような夏は、蟻の活動が活発になっている時期。
まずは蟻が入って来ちゃったとしても、しっかりキャットフードを守るための対策をお伝えしていきますね。
蟻からキャットフードを守る5つの方法
蟻の好みに当てはまっているために、狙われやすいキャットフード。
次の5つの対策で、キャットフードを蟻の脅威からしっかり守ってあげましょう。
- キャットフードを保管容器へ移し替える
- 水を張った容器に猫の餌皿を入れる
- 猫皿の周りに蟻が嫌いなものを置く
- 置き餌はしない・夜は必ず綺麗に片付ける
- 餌の置き場所を日によって変える
1.キャットフードを保管容器へ移し替える
キャットフードを袋のまま保管せず、密閉タイプの保管容器へ移し替えましょう。
しかも、キャットフードの出し口にはフードの細かいカスが付いたままになっていたり、きちんと拭いているつもりでも鋭い蟻の嗅覚は誤魔化せません。
きちんとキャットフードを保管する上でも、保管容器に移し替えることをおすすめします。
2.水を張った容器に猫の餌皿を入れる
もし蟻が近づいてきても、キャットフードにたどり着く前に蟻がお水にドボンするお堀を作って、猫の餌を守ろうという戦法です。
蟻は水が苦手で、うまく泳ぐことができません。
今使っている餌用のお皿よりも、一回り大きいお皿(お椀だったら一回り大きいお椀を用意)に、餌用のお皿が浸からない程度に水を張ります。
水を張ったお皿の中へ、餌用のお皿を入れてあげたら完了です。簡単ですよね。
餌用のお皿が収まればどんな容器でも良いのですが、お水用のお皿との縁の間隔は、3㎝~5㎝程度が理想です。
でもこの方法、猫が餌を食べている時に餌用のお皿が動いちゃって、水を張ったお皿の縁についたりすると意味がなくなるなんてことも。
その時は餌用のお皿に、ビニールタイプのガムテープを輪っかにして付けて、水を張ったお皿と底面をくっつけてあげると固定されて動かなくなりますよ。
3.猫皿の周りに蟻が嫌いなものを置く
キャットフードに蟻を寄せ付けないために、蟻の苦手なもので囲んでしまいましょう。
最初にご紹介した通り、蟻はコーヒーの香りやレモンの香りが苦手とされています。
- コーヒーの残りかすを置く
- レモン汁を含ませた布や脱脂綿を置くor袋に入れて吊り下げる
- レモンスプレーを吹きかけて周りを拭く
- チョークで餌皿を囲む円を書いた新聞紙を敷く
しかし、ここで問題が。コーヒーの香りは猫もあまり好きじゃない香りと言われているんです。
我が家のゆねや先代猫たちは問題なく餌を食べてくれましたが、猫が嫌がっているようであれば無理して続ける必要はありません。
私はレモンスプレーをかけて拭き掃除を徹底してから、蟻とおさらばできました。そんなレモンスプレーの作り方は、後ほどご紹介していきますね。
レモンも猫は食べてはいけないものとされていますので、猫が誤って食べてしまわないように香りだけがする工夫をしてあげてくださいね。
特にレモンの皮には、猫が中毒を起こす原因となる成分が含まれているので注意しましょう。
4.置き餌をしない・夜は必ず綺麗に片付ける
餌が置かれているから蟻が来てしまうと考えると、できれば置き餌をやめる方が良いと言えます。
でも猫によっては少しずつご飯を食べる子や、飼い主さんもお仕事の都合で一日中家を空けるといった方もいますよね。
そういった場合、置き餌をしないと猫もお腹が空いてしまいますよね。
飼い主さんも猫がお腹を空かせて待っていると思うとゆっくり外出していられません。
いろんな事情で置き餌が必要であれば、夜だけは餌を綺麗に片付けてあげましょう。
置き餌後の片付けをする時に気を付けたいポイントは以下の通り。
- 猫皿は中性洗剤または猫用食器洗剤できれいに洗う
- 床をお酢やレモンを薄めた水できれいに拭く
また、濡れた雑巾で拭いたあとは乾いた雑巾で拭いて床を乾かしてあげてくださいね。
気になりますよね。ここでお酢・レモンを薄めたお水の作り方も合わせてご紹介しちゃいます。
蟻対策用スプレーの作り方
このスプレーは、蟻を寄せ付けない効果はもちろん、駆除剤としても使用することができます。
おうちにある材料で作れるものなので、用意しておくといざという時に便利です。
お水と同量のお酢をスプレーボトルに入れてください。
300mlのお水に、100mlのレモン汁を混ぜてスプレーボトルに入れてください。
お酢やレモンは猫にとっても苦手な香りの1つです。初めは少量から、食いつきなど様子を見ながら使ってみましょう。
ちなみに置き餌ですが、肥満の原因にもなったりするって知っていましたか。
置き餌をする時の注意点や上手な付き合い方を、こちらの記事で紹介しています。
関連記事:【猫の餌は置きっぱなしNG?】健康を維持して快適に暮らす方法を紹介!
5.餌の置き場所を日によって変える
毎日同じ場所に餌を置いておかないというのもポイントです。
蟻が匂いを嗅ぎつけて、餌の場所を覚えてしまわないように移動させるのです。その際も、床はきれいに拭いてあげましょうね。
蟻が侵入してしまってからも、この方法はおすすめです。
蟻を駆除しても、同じ場所に餌を置き続けるとまたどこからか蟻が近づいてくるかもしれません。
そういう場合は無理に変えようとせずに、餌場を戻してあげてくださいね。
【キャットフードを蟻から守る5つの方法】
- キャットフードを保管容器へ移す
- 水を張った容器に猫の餌皿を入れる
- 猫皿の周りに蟻が嫌いなものを置く
- 置き餌はしない・夜は片付ける
- 餌の置き場所を日によって変える
猫にストレスがかからないように、様子を見ながら試してみましょう。
蟻が侵入してきた!すぐにできる対処法
続いては、蟻がおうちの中に入り込んでしまった時の駆除方法です。
先ほどの5つの対策でキャットフードをガードしつつも、侵入者はしっかりと退治しておきたいですよね。
蟻は噛んできます。
たくさんの蟻を相手に退治しなければならないときは、噛まれないように注意しましょう。
わたしは幼い頃に蟻にチクチクッと噛まれた経験があり、腫れたりはしなかったのですが、意外と痛いし痒いんですよね。
肌の弱い方は腫れてしまったり、また蟻の種類によっては噛まれると毒があるものもいるため、直接触らずに手袋をはめての作業をおすすめします。
掃除機で吸う
うじゃうじゃとキャットフードの袋に群がっている状況にも、これがひとまず簡単で効果的でしょう。
掃除機で吸いつくしたあとは、掃除機の穴をテープで蓋してください。
殺虫剤がある場合:テープで蓋をする前に穴に向かって噴射します。
殺虫剤がない場合:なにもせずテープで蓋をします。掃除機の中の蟻とごみを出す際は、必ず外で行いましょう。
※殺虫剤を使う時には、周りに猫や動物がいないことを必ず確認しましょう。
ほうき等でバシバシ叩いて弱らせてから吸う
ガムテープやカーペット用のコロコロを使う
こちらも効果ありですが、ちょっと見た目が恐ろしくなる可能性大なので掃除機との合わせ技をおすすめいたします。
テープ等の粘着があるもので、ペタペタっといってしまいましょう。
全ての蟻を取り除いたあとは、使用後のテープを小さいビニール袋に入れて縛って捨てましょう。
万が一蟻さんが復活してきては恐ろしいと思ったので、念のための対策です。
侵入経路を見つけて封鎖
穴を見つけたら、すぐにテープで封鎖してください。
いったんの対処法なので、テープで封鎖で大丈夫です。
我が家は網戸の端が少しほつれていて、そこからの侵入でした。
どこから入って来たのか分からない時は、いったん目の前の蟻を全て駆除しておきましょう。
おうち全体に入ってこないような対策が必要です。後ほど紹介する方法を試してみてくださいね。
猫皿に群がっている場合はこれ!水没させよう
万が一、猫皿に直接蟻が群がってしまった場合におすすめの方法です。猫皿ごと水没させてしまいましょう。
先ほどもお伝えしたように、蟻は水が苦手です。
バケツに水を溜めて、そこに餌の入ったお皿ごとドボンですね。
キャットフードの袋に群がっている場合はフードまで水没してしまう可能性があるためお勧めできませんが、猫皿になら効果ありますよ。
水から出てこようとする蟻もいますので、注意して見届けてください。
重曹を使って死滅させる
掃除道具などにも使える身近な素材、重曹をつかって蟻を駆除する方法です。
実は、重曹は蟻にとって猛毒の一つ。
体内に入った重曹と、蟻の持つギ酸という成分が化学反応を起こし、蟻は死んでしまうんです。
重曹と砂糖を混ぜて、蟻の通り道に置いておきましょう。
重曹だけでは蟻も食べてはくれないので、好物の砂糖と混ぜると効果があがります。
とても簡単ですよね。
関連記事:猫のマーキングの臭いを消したい!【効果抜群】手作り消臭剤4選
【家に入り込んだ蟻の駆除方法】
- 掃除機で吸う
- ガムテープやカーペット用のコロコロを使う
- 侵入経路を見つけて封鎖する
- 水没させる
- 重曹を使って死滅させる
殺虫剤でバーっと簡単に退治してしまいたいですよね。
ただ殺虫剤は虫が死んでしまう毒であるように、猫の体にとっても良いものとは言えません。
蟻退治に殺虫剤を使うときは慎重に
虫が死んでしまう毒というのは、猫が舐めても体に良くありません。
殺虫剤というのは、ほ乳類系の動物の体には比較的毒性が低いように作られていますが、全く影響がないかといえばそうとは言い切れないんです。
でもどうしても殺虫剤に頼りたい、そんな葛藤でお悩みのあなたは以下のことに注意しながら慎重に使ってみてください。
- 猫をその日は別の部屋に置いておく
- むやみに噴射しない
- 床についたら必ず広範囲をしっかり拭く
- 噴射後に十分な換気をする
ちなみに、虫を凍らせるタイプの殺虫剤は、ふりかけた瞬間に虫を凍らせることで駆除するというものなので殺虫成分はかなり低めです。
また、猫の手の届かないところに置けるのであれば、置き型タイプの殺虫剤も有効ですね。
殺虫剤を使用するときは、猫の体に負担がかからないように十分に注意しましょう。
おうち全体を蟻から守ることが大切
家自体に蟻が侵入しなければ、キャットフードだけでなくわたし達の生活も守ることができますね。
そこで、おうち全体に有効と言える蟻対策の方法をご紹介します。
- 掃除を徹底して行う
- 蟻の侵入口を塞ぐ
- 玄関や窓周辺に蟻が嫌がるものを置いておく
掃除を徹底して行う
掃除が蟻対策にはとっても大切なんですよ。
小さな食べカスが床や机に落ちていたり、こぼしたジュースがきれいに拭きとれていなかったり。
わたし達には見えていなくても、そんな汚れが蟻にとっては甘い香りを放っている、なんてことはよくある話です。
話を戻して、とにかく食べカスが落ちやすい場所から徹底的に掃除していきましょう。また、蟻は一度入ってくるとフェロモンを残していきます。
いわゆる「マーキング」ですね。
そのフェロモンにつられて、また別の蟻がくる。そこから蟻の行列が生まれるんですよ。
フェロモンの匂いを消すためにも、キッチンの床や台所周りをお掃除するときは、先ほどご紹介したお酢やレモンのスプレーで拭くことをおすすめします。
わたしも家の掃除(特にキッチン周辺)を徹底して拭き掃除し、今のところ蟻は入って来ていません。
キッチン周りや、猫の餌がある場所は入念に行うこと
蟻の侵入口を塞ぐ
蟻が入ってきている穴を見つけたら、迷わず塞ぎましょう。
塞ぎ方は様々ですが、ホームセンターなどで売っている、コーキング剤やパテを使用して塞ぐと良いですよ。
分からない場合はホームセンターで相談するとすぐに案内してもらえるので、聞いてみてくださいね。
玄関や窓周辺などに蟻が嫌がるものを置いておく
玄関や窓など開け閉めする場所は、どうしても侵入経路になりやすいですよね。
そこは蟻が嫌がるものを置いてガードです。
ミントやハーブのアロマを焚くというのもおすすめなのですが、猫にも神経障害などの危険が。
蟻が入ってきそうな場所にピンポイントでミントやハーブを置く、もしくはミントやハーブのオイルを垂らした水をスプレーするのが安心ですね。
窓のサッシに、薬剤が練りこまれたテープを貼ってしまうのも方法の一つ。使う時は、猫がくっついてしまわないようにに気を付けましょう。
まとめ
今回は、キャットフードを蟻の脅威から守るために、わたしたちができることを紹介しました。
- キャットフードを保管容器へ移し替える
- 水を張った容器に猫の餌皿を入れる
- 猫皿の周りに蟻が嫌いなものを置く
- 置き餌はしない・夜は必ず綺麗に片付ける
- 餌の置き場所を日によって変える
蟻が侵入してきてしまったら、以下の方法でしっかりと駆除しましょう。
【侵入した蟻を駆除する方法】
- 掃除機で吸う
- ガムテープやカーペット用のコロコロを使う
- 侵入経路を見つけて封鎖する
- 水没させる
- 重曹を使って死滅させる
また、猫の餌皿を置く床の拭き上げや蟻のマーキング対策にも有効な、お酢・レモンスプレーの作り方もご紹介しました。
【蟻が嫌いなお酢・レモンスプレーの作り方】
- お酢スプレーは、水と同量の割合で混ぜる
- レモンスプレーは、レモンと水が1:3の割合で混ぜる
また、食べカスが落ちていたりしないよう家全体をきれいに保つことも大切でしたね。
恐るべし蟻の生態系です。
蟻の好きなもの・嫌いなものも本記事の最初にまとめてあるので、お酢やレモンのスプレーなど、嫌いなものの性質をうまく利用しながら猫ちゃんの大切な餌を守ってあげてください。
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