先日気分転換に公園まで散歩に行くと、人懐っこい野良猫が寄ってきたので一緒に遊んでいると、小学生の子に声をかけられました。
木の棒を猫じゃらしにして、一緒に遊んでいる様子と猫の夢中ぶりが不思議だったと言っていました。
猫使いになれたようで、とっても嬉しかったです
実は、猫と楽しく遊ぶためには「猫の本能を刺激してあげる事」「ちょっとしたコツ」を知っていれば、誰でも達人になることができるんですよ。
このコツを知っていないと、猫が「自分の嫌いなことをする人」と認識してしまい、楽しく遊ぶことができなくなります。
これを活用しない手はないですよ
みなさんにも猫の達人になってもらうために、今回は「猫と上手に遊ぶためのコツ」や「おすすめ遊び道具」などをご紹介いたします。
猫と遊ぶメリット
【猫と遊ぶメリット】
- 猫のストレス発散
- 飼い主さんとの絆が深まる
- 運動不足からくる肥満の予防
猫のストレス発散
現在の猫は家の中で飼われることが多く、「狩りをする」という本能がなかなか満たされません。
本能が満たされてないとストレスがたまってしまい、問題行動に発展してしまうこともあります。
狩猟本能をみたす遊びを飼い主さんと一緒にすることで、ストレスを発散させます。
よく観察して変化に気づいてあげてくださいね。
【ストレスからくる問題行動7つ】
- 食欲がなくなる
- 粗相をしてしまう
- 過剰に毛づくろいをしてしまう
- 病気や体調不良になる
- 夜中に突然走り回る・鳴く
- 攻撃的になる
- 一日寝ていて起きない
飼い主さんとの絆が深まる
単独行動を好む猫にとって、ひとりで過ごすことは寂しいことではありません。
そんな猫との絆を深くする方法は、しっかりとスキンシップをとることです。
撫でてたり、抱っこしたりブラッシングをしたりと絆を深めるために必要なことですが、楽しく一緒に遊ぶことも大切なスキンシップのひとつ。
15分でも思いっきり一緒に遊ぶことで「この人と遊んだらとっても楽しい」と気持ちが満足し、信頼につながります。
運動不足からくる肥満の予防
昼間によく寝る子という意味から名前がつけられたと言われる「猫」ですが、食べて寝る生活をしていると肥満になってしまい体によくありません。
肥満になると心臓や内臓の負担が大きくなるので、泌尿器系の病気や生活習慣病になる可能性が高くなってきます。
予防のためには、毎日2回~3回は思いっきり体を動かすことが必要です。
猫と遊ぶ時の5つのコツ
これを意識するだけで、楽しい遊び時間を過ごすことができますよ
狩猟本能を刺激するためには5つのコツが必要になってきます。
【猫と遊ぶ時の5つのコツ】
- おなかが空いているタイミングを見て、遊びに誘う
- 「素早い動き」「ガサガサと音を立ててみる」「こっそり姿が見えるように、物陰に隠してみる」などおもちゃが小動物に見えるように工夫する
- 遊びは必ず捕獲をさせてから終わる
- 飽きさせないように必ず片付ける
- 年齢にあった遊び方をする
1、おなかが空いているタイミングで遊びに誘う
動物が一番狩猟本能を発揮するのは「おなかが空いている時」
本能を刺激するなら、食事の前の「ちょっと小腹が空いてきた」時間帯に遊びの誘いをするのがベストです。
目の前にひらひらと猫じゃらしを見せてみると、すぐに食いついてきてくれますよ。
遊びのお誘いをしてくれるなら、カーテンをしめて薄暗くしたり、時間も気にしてほしいにゃ
2、小動物に見えるように工夫をする
最終目的は「獲物を捕まえること」なので、対象となる小動物を用意しないといけません。
ポンと獲物役のアイテムを置いてひとりで遊んでいても、獲物が動いてくれないので、すぐに飽きてしまいます。
遊び道具が猫から逃げ回っている小動物に見えるように、ソファの影に隠れてり壁の向こうから見え隠れしたりと工夫をすることで、飼い猫がもっと楽しんで遊んでくれます。
3、最後には必ず捕獲をさせてから終わる
「捕まえられそうで、捕まえられない」のが、狩猟本能を刺激する遊びの一番の楽しい所です。
飼い主さんの猫じゃらしの扱いが慣れてくると、寸前でかわすのが上手になってきます。
すぐに捕まえる事ができなくて、困るんだにゃ
猫と遊ぶことで一番大切なのは「獲物を自分で捕まえる事ができた」という達成感です。
あまりにも捕まえることができないと、自信をなくしてしまいストレスもたまってしまいます。
遊んでいる途中でも、必ず何回かに1度は捕まえさせて最終目的の「しっかりと獲物を捕まることができた」という達成感と自信をあげてくださいね。
ポイントは「まだ遊びたいなぁ」と猫ちゃんに思ってもらう事。
そうしたら、次の時もノリノリで遊んでくれますよ。
4、飽きさせないように必ず片付ける
いつでも遊べるようにしておくと、新鮮味がなくなり興味を示さなくなってしまいます。
思いがけない事故防止のためにも、遊んだ道具は常に片付けるようにしましょう。
数種類のお気に入りのおもちゃをみつけて、ローテーションで遊んであげると毎回新鮮味がでてきます。
遊び道具も傷む回数が減るので、長期間遊ぶことができますよ
5、年齢にあった遊び方をする
年齢にあった遊び方をしてあげるもの、猫と楽しく遊ぶコツです。
狩猟本能を刺激した遊びをするのは同じですが、年齢によって遊ぶ理由が異なってきます。
詳しい事は次の記事に書いているので、ぜひ読んでみてくださいね
猫と楽しく遊んでみよう
猫を夢中にして遊ぶためには、狩猟本能を刺激させるため餌の役目をする道具を用意することが必要です。
飼い主さんの中には、自分の手を使って遊ぶという人もいますが、絶対にやめてください。
人の手を「リアクションをしてくれる、おもしろいおもちゃ」と認識してしまいます。
手を遊び道具と認識してしまった猫は、嚙み癖がついてしまい、飼い主さん以外の人も嚙むようになる可能性が高くなります。
必ず、安全な猫専用のおもちゃを使って遊ぶようにしてくださいね。
猫じゃらしだけではなく、今はたくさんのおもちゃがあるので迷ってしまいますよ
猫と一緒に遊べる道具
まずは、飼い主さんが一緒になって遊ぶことができる道具をご紹介します。
猫じゃらし
猫と一緒に遊ぶのに、一番スタンダードな道具「猫じゃらし」
スティックに直接羽がついているスティック式と、釣り竿式の2パターンがあります。
いかに猫じゃらしの先端が、小動物や虫などに見えるように操るのかがポイントです。
猫じゃらしを布の下からや、物陰から少し先端を出すようにして、小動物が隠れているように見せたすると飛びついてくることも。
ここは、飼い主さんの演技力が試されますよ。
獲物を捕まえられそうで、捕まえられないギリギリを楽しんであげてくださいね。
ボール
音や大きさ・素材など飼い猫の好みに合わせて選ぶことができるボール。
猫が一人で遊んでも、飼い主さんがコロコロ転がして一緒に遊ぶこともできます。
しっかり考えて答えを出す猫ちゃんや、とりあえず全部ひっくり返す猫ちゃんなど、性格が出るので見ている飼い猫さんも大笑いしてしまいます。
もぐらたたき
ゲームセンターによくある「もぐらたたき」を猫版にしたような遊び道具です。
横についたレバーを押すことで、箱に空いた穴から、ぴょこぴょことモグラの顔がでてくるようになっていて、狩猟本能を刺激してくれます。
友達の猫ちゃんは、もぐらがどこから出てくるのかを予想するのが苦手だったようで、途中でちょっとイライラモードに。
そんな時は、タイミングをゆっくりしてあげるなど、飼い主さんが調整してあげるといいですよ
飼い主が楽できる遊び道具
飼い主が楽できるような、おもちゃはないかしら
たくさんの種類がありますが、観察していて人気だった3つを紹介します
ペンライト
猫じゃらしの代用で壁に光をあてて、虫のようにして遊びます。
大きく動かずに、細かに動かすほうが虫っぽくみえていいみたいです。
遊びのきっかけに使用するなど、上手に使ってくださいね
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン2
円形になったシートの周りを、先に羽がついたスティックが回って遊ぶ電動のおもちゃです。
https://youtu.be/whnJjN3OqJ8?t=96
ランダムに動くスティックと3段階に早さが、猫心をわしづかみです。
元気な猫だと興奮状態になってしまい、スティックの羽を引きちぎってしまうことも。
「うちの猫は元気すぎるから」と思う飼い主さんは予備のスティックも用意することをオススメします。
「ちょっとお仕事が忙しくて遊んであげれられないな」という日に活躍をしてくれます。
動かすために単3電池を4本使用しますが、消耗が早い気がします。
よく遊ぶおうちでは。充電式電池を検討したほうがお得だと思います
電動式ネズミ
手持ちのリモコンを使って、ネズミを操作して追っかけてもらいます。
リモコン操作に慣れて、ゆねに捕まらないようにするためにはちょっと練習が必要でした。
どうしても「ちょっと操作が苦手だな」と感じる飼い主さんは、全て電動でおこなてくれるこちらもオススメですよ。
猫と遊ぶ時の注意点
猫と楽しく遊ぶ時には、注意3つ注意してほしい事があります。
【猫と遊ぶ時の注意点3つ】
- 強引に遊ばせない
- 誤飲
- 遊ばせる環境
強引に遊ばせない
強引に起こして遊ぶなんてダメなんだにゃ
猫はもともと単独行動を好む動物で、自分のペースを邪魔されたり、指示をされることをとても嫌います。
人の時間や気分に合わせて強引に遊ぼうをすると、大きなストレスになってしまいます。
遊ぶ時間は人に合わせず、猫がやる気スイッチが入っているときにしてあげてくださいね。
誤飲
猫と一緒に遊ばせる道具は、最終的に「獲物を捕まえる」というのが目的です。
達成感を持ってもらうために、おもちゃについている羽やマスコットは、口にくわえることができるサイズで作られています。
遊んでいて気持ちが高ぶってしまい、口にくわえたまま自分のテリトリーでひきちぎって、そのまま食べてしまうという事もありえます。
遊ぶ前には、口にくわえても問題ないかチェックをしてくださいね。
【おもちゃのチェック】
- ヒモがついているおもちゃ・・引っ張ってみて切れないか
- マスコットなど口に加えるおもちゃ・・加える部分が、取れやすくなっていたり、綿などが出て誤飲しないか
袋で遊ぶことが好きな猫ちゃんもいますが、危険が伴うのでしっかりと飼い主さんの管理の元で遊んでくださいね。
おもちゃだけではなく、日常使用しているゴムやビニール袋など、誤飲されそうな物は普段はきちんと片付けをして、誤飲事故を防ぎたいですね
遊ばせる環境
猫って運動神経がいいから、高い所に登っても大丈夫なんでしょ
普段猫は、高い所から落ちてしまったなどのハプニングが起こった時、冷静に判断し受け身を取るなどの対応をすることで、けがをする可能性を最小限におさえています。
遊ぶことのに夢中になりすぎている時は、周りの状況や環境が把握できていない上にとっさの判断ができず、骨折などの大けがにつながってしまう場合があります。
広いスペースがとれない場合は、
- 上下運動ができる場所を増す
- その場でできるゲームをする
と、無理しないようにしてくださいね
まとめ
猫と飼い主さんが一緒に遊ぶことについて紹介いたしました。
遊ぶことは大切なんだにゃ
【猫と遊ぶメリット】
- 猫のストレス発散
- 飼い主さんとの絆が深まる
- 運動不足からくる肥満の予防
飼い主さんには演技力も必要なんだにゃ
【猫と遊ぶ時のコツ】
- おなかが空いているタイミングを見て、遊びに誘う
- 「素早い動き」「ガサガサと音を立ててみる」「こっそり姿が見えるように、物陰に隠してみる」などおもちゃが小動物に見えるように工夫する
- 遊びは必ず捕獲をさせてから終わる
- 飽きさせないように必ず片付ける
- 年齢にあった遊び方をする
中には自分の手を使って遊ぶ人もいますが、おもしろいおもちゃと勘違いして嚙み癖がついてしまうことも。
決して手で遊ぶことはせず、猫専用の遊び道具をつかってくださいね
【猫と遊ぶ時の注意点3つ】
- 強引に遊ばせない
- 誤飲
- 遊ばせる環境
毎日少しの時間でもいいので飼い猫ちゃんと一緒に遊んで、二人の絆を深めてましょう。