皆さん、こんにちは。
わたし、実はかなりの汗っかきでして運動した後や毎年、気温が30度を超える夏日は大量の汗で本当に困っているんです。
そんな、わたしとは対照的で我が家の「ゆね」は、家中を走り回ろうが、おもちゃを追いかけまわそうが、汗で体がびっしょり濡れるなんてことはありません。
そこで今回は「猫が汗をかく仕組み」「気を付けたい熱中症」「熱中症になりやすい子」などを徹底解説していきます。
猫が汗をかく仕組み
気温の上昇や運動、風邪を引いたときなど体温が高くなった時に汗をかいて体温調節をするため。
※もしも体温が身体にこもったままだと命の危険もあるのです。
わたしたち人間は暑い時、全身から汗が出てきますが、猫の汗腺(かんせん)は「肉球」と「鼻」のみなんです。
猫ちゃんの肉球を触った時に「じっとり」と濡れているのは汗をかいている証拠なんです。
ぼうちゃん、するどいですね。
猫の鼻から汗が出ないのは汗腺が退化しているからといわれています。
ちなみにわたしたち人間の汗腺の数は200万~500万個程。
室内飼いでも熱中症に注意
最近では毎年、夏になると「熱中症」や「猛暑」という言葉を必ず耳にします。
【熱中症とは】高温多湿の場所に長い時間いることで高体温や脱水症状を起こす。
一見、完全室内飼いしている飼い主さんからすれば、暑い日はクーラーもつけているし飲み水も常にあるから「熱中症とは無縁!」と思いがちです。
最近では5月でも暑い日が続きますよね。
というのも、わたしがお世話になっている動物病院の先生によると熱中症で受診してくる猫ちゃんは5月頃から徐々に多くなってくるそうなんです。
熱中症になりやすい種類や環境
実は、同じ猫でも種類や毛色、環境などの違いで熱中症になりやすい場合があります。
まず、熱中症に注意すべき猫の種類は、短頭種(たんとうしゅ)です。
- ペルシャ
- ヒマラヤン
- エキゾチックショートヘア
- ブリティッシュショート
短頭種は他の種類と比べて鼻が短いので気道が短く、呼吸困難になりやすいのです。
その他にも、現在日本では様々な猫種を家族に迎えることができるようになりました。
寒い地域原産の猫種たちは、日本の暑い気温に体が慣れておらず耐えられないこともありますので注意が必要です。
熱中症になりやすい環境とは?
例えば、気温が30度であっても、全ての猫が熱中症になるわけではありません。
【熱中症になりやすい環境や条件】
- 閉め切った場所で日が当たり続ける
- ケージを窓際などの日当たりのいい場所に置いている
- 飲み水が補給されていない
- 汚れた水を代えてあげないなど
特に閉め切った状態では、車など狭い空間だと一気に高温になります。
最近では10月頃まで暑い日なんてざらにありますよね。
そう考えると、1年の内の約半年程は熱中症に注意しないといけないことになります。
例え、冬の寒い時期であっても「狭い空間」の「閉め切った場所」で「日光が長時間当たる」などの様々な条件がそろえば熱中症になることがありますので注意が必要です。
夏、キャリーケースに猫ちゃんをいれて動物病院へ向かったそうです。
予約をしていなかったので受付へ状況を聞きに、すぐに戻ってくるからと猫ちゃんを車の中に置いていったそうです。
すぐに戻ってきましたが車内はかなり熱がこもっていて危機感を抱いたとか。
このような、ちょっとした不注意や「これぐらい大丈夫」だろうという気持ちが時には愛猫の命に関わることもあります。
熱中症の症状と応急処置
もしも、愛猫が熱中症になってしまったとき、飼い主としては早く気づいてあげたいですよね。
熱中症の症状 | 重症度(★の数が多いほど重症) |
口を開けてハアハアと荒い息をしている | |
目の充血、食欲がない、心拍数増加 | |
足元がふらつく(きちんと歩けてない) | |
嘔吐・下痢、体温が40度まで上がる | |
発作を起こす、意識不明 |
犬は体温調節のために口を開けて息をすることがありますが、猫は鼻呼吸なので口呼吸しているときは要注意。
早く症状に気づいて、病院へ連れて行くまでに応急処置を行えば、重症になることを防ぐことができます。
応急処置法
飼い主が気を付けていても、熱中症になってしまう可能性だってあります。
もし先ほど紹介したような症状を発見し、熱中症の疑いがある場合、すぐに日の当たらない涼しい場所へ移動して身体を冷やしてあげなければいけません。
ただし、身体の冷やしすぎも危険です。
【病院へ相談するタイミング】
- 意識がない、痙攣をおこしている
- 水分を摂らない
- 体温が上がりすぎたり低すぎる
では次は最後になります。
猫が熱中症にならないための対策を学んでいきましょう。
熱中症にならないための対策
できることなら、愛猫に熱中症になってほしくはありませんよね。
- 常に室内の温度を25度~28度程に保つ
- ケージを日に当たらないところに置く
- 清潔な飲み水を保つ
- 猫のお気に入りの場所を涼しくしてあげる
- 閉め切った場所をなるべく作らない
初めの方でもお話ししましたが、5月頃から動物病院では熱中症によって受診する猫ちゃんが増え始めます。
我が家では、5月頃になると「アルミシート」や「冷却ジェルシート」「ひんやりタイプのペットハウス」などを活用して乗り越えています。
どれもすぐに実践できることばかりなので、対策を行って猫ちゃんの熱中症を防いで快適な環境を作ってあげましょう。
まとめ
今回は、猫の汗と熱中症について紹介しました。
猫の汗腺が存在する場所は「鼻」と「肉球」のみ。
また汗をかくことができるのは「肉球」のみということがわかりました。
わたしたち人間は全身で汗をかいて体温調節ができますが、猫は肉球のみで汗をかくので体温調節をするのが苦手で熱中症に気を付けなければいけません。
例え、完全室内飼いをしていたとしても他人事ではなく、熱中症になる可能性があります。
5月でも暑い日が続くことはありますし、この時期からクーラーをつけてる家庭は多くはないから注意が必要なんです。
最近では10月頃まで暑い日なんてざらにありますよね。
そう考えると、1年の内の約半年程は熱中症に注意しないといけないことがわかりました。
【熱中症になりやすい子たち】
- 短頭種(ペルシャ、ヒマラヤン、エキゾチックショートヘア、ブリティッシュショートなど)
- 寒い地域原産の猫(ノルウェージャンフォレストキャットなど)
- 毛色が黒や茶色
次に熱中症になりやすい環境について紹介しました。
例えば、気温が30度であっても、全ての猫が熱中症になるわけではありません。
中には、冬の寒い時期であっても「条件」がそろえば熱中症になることだってあるのです。
【熱中症になりやすい環境や条件】
- 閉め切った場所で日が当たり続ける
- ケージを窓際などの日当たりのいい場所に置いている
- 飲み水が補給されていない
- 汚れた水を代えてあげないなど
特に閉め切った状態では車など狭い空間だと一気に高温になるので注意しましょう。
次に熱中症にいち早く気づくために症状や応急処置について紹介しました。
【熱中症の症状】
- 口を開けてハアハア荒い息をしている
- 目の充血、食欲がない、心拍増加
- 足元がふらつく
- 嘔吐下痢、体温が40度まであがる
- 発作を起こす、意識不明
もしも上記のような症状が出て熱中症が疑われる場合は、次のような応急処置を行ってください。
【応急処置法】
- 保冷剤をガーゼや布に包んで首や脇の下にあてて身体を冷やす
- 濡れタオルで包んであげる
- 可能ならコットンや布に水を含ませて飲ませ舌を濡らす
ただし、体温が39度になれば自然と低下していきます。
冷やしすぎると低体温になってしまうことがありますので体温計がなければ、身体が冷えたらやめましょう。
もしも応急処置を行っても、水分を摂らない、意識不明、熱がある又は低体温状態が続く場合はすぐに病院へ相談しましょう。
最後に熱中症にならないための対策を紹介しました。
- 常に室内の温度を25度~28度程に保つ
- ケージを日に当たらないところに置く
- 清潔な飲み水を保つ
- 猫のお気に入りの場所を涼しくしてあげる
- 閉め切った場所をなるべく作らない
熱中症対策を行って、かわいい愛猫に快適に過ごしてもらいましょう。