みなさん、子猫の首輪を選ぶとき、どれにするか迷った経験はありませんか。
おしゃれで可愛いものがたくさんあって、選ぶのも楽しいですよね。
ですがちょっと待ってください、ご存じですか。
実は、首輪による事故が起きているということを。
そういった方は多いと思いますが、意外と危険は潜んでいます。
特に子猫は好奇心旺盛なため、飼い主さんが見ていないところで思わぬ行動をしたりするものなのです。
知らないうちに、ドアノブを自分で開けていたり、窓枠に上るようになっていたら要注意です。
本来、迷子になって困ったときのための首輪が、つけ方や管理の仕方を間違えてしまって、逆に猫を苦しめてしまう事になっては本末転倒。とっても後悔しますよね。
ここでは、どうして事故などのトラブルが起きてしまうのか、そしてどういった対策をすべきなのかをお伝えしています。
こちらに書いてあることを守れば、リスクを最小限にすることは可能です。
ぜひ、猫ちゃんと安心安全な日々を送ってほしいと思います。
そして、子猫におすすめな首輪もご紹介してますので、ご覧ください。
首輪をすると良い事、悪い事
まずは、首輪のメリットとデメリットをそれぞれ3つずつご説明いたします。
3つのデメリット
みなさん気になると思います。首輪をすることによって、どんな悪いことが起こるのか。
つけ方やサイズを間違えてしまうと、こういったことになる可能性があるので注意です。
1.ストレスになる場合がある
いままで首輪をしてこなかった猫や、初めて首輪をつける子猫は、注意が必要です。
猫は変化を嫌いますので、いきなり存在感のある首輪をつけたりしたら、嫌がる可能性大です。
又、思うように毛づくろいが出来ず、ストレスになってしまう場合もあります。
そして鈴などをつけていると、猫は聴覚に優れているため、音によってストレスを溜めてしまう事もあります。
2.皮膚炎を招く場合がある
首輪を長い間ずっとつけ続けていると、首周りの毛が抜けてしまったり、ケアか行き届かずに汚れが溜まったり、肌への刺激によって皮膚炎を起こしてしまう場合があります。
猫の肌は、人間の肌の1/5の厚さです。猫の肌はとても弱いのです。
3.トラブルや痛ましい事故
【首吊り状態】
猫は高いところに上るのが好きです。ジャンプをしてカーテンレールやドアノブなどに引っ掛かり、首吊り状態になってしまう可能性はあります。
そうしますと、パニックに陥った猫は外そうとひっかいて流血したり、最悪の場合窒息して死亡してしまいます。
【猿ぐつわ状態】
猿ぐつわとは、首輪が下あごに引っ掛かってしまい、外れなくなってしまう状態の事を言います。
首輪のサイズが合わず、緩いことが原因です。
パニックに陥り、けがをしてしまう場合があります。
【たすき掛け状態】
こちらも同じくサイズが緩すぎる事で起こります。
前足片方も首輪に通してしまい、たすき掛けになってしまう状態の事です。そのままにしていると、こすれて酷い皮膚炎になる場合があります。
ですが、先ほど挙げたデメリットはどれも、飼い主さんが注意することで、最小限にすることは可能なのですよ。
気を付けるべきこと、子猫に合ったつけ方をすれば、メリットの方が多いのです。
それでは次に、首輪をするメリットをご紹介していきたいと思います。
3つのメリット
首輪をすると良い事を3つ、ご紹介します。
1.飼い猫であるという目印になる
完全室内飼いの猫でも、家から脱走してしまう可能性はないとは言い切れません。
窓の外を眺めていて、小鳥や虫が飛んでいたら、猫は外に興味津々です。
網戸に鍵を取り付けるなど対策していない限りは、やり方を覚えてしまったら簡単に開けられるので、外に出てしまうかもしれません。
万が一、迷子になってしまって首輪がついていないと、野良猫と飼い猫の見分けが難しくなってしまいます。
ですが首輪がついていれば、誰が見ても、遠くからでも『飼い猫』だとわかります。
2.迷子札がつけられる
首輪に迷子札をつけていれば、万が一迷子になっても、我が家に帰れる手段が出来ます。
飼い主さんの、名前と電話番号を書いておきましょう。首輪に印字できるタイプもあります。
マイクロチップを装着するという方法もありますが、自治体や動物病院に連絡して、情報を読み取ってもらうことが必要になります。
マイクロチップとは、長さ8mm~12mm、直径2mmの円柱型で、アンテナとICを内蔵している「電子タグ」です。
見つけて下さった方の負担を考えると、迷子札をつけていた方が良いです。
まず飼い猫かどうか一目でわかりますし、その場ですぐに飼い主に連絡することができます。
3.居場所がわかりやすくなる
子猫は特に、小さくて好奇心旺盛。あれ、どこいったかな。なんてことがありませんか。
飼い主さんが呼ぶと普段は出て来るのに、出てこないとちょっぴり不安になってしまいますよね。
そんなときは鈴をつけるといいかもしれません。
鈴の音をたどって、居場所がわからない猫ちゃんを探し当てる事ができます。
子猫の安全を守るための対策法
首輪をすることのデメリットは、わたし達飼い主が正しい使用方法を守っていれば防ぐことができますが、子猫の脱走を完全に防ぐことはなかなか難しいですよね。
ぜひ注意点を知った上で、子猫のうちから首輪をつけることをおすすめします。
そんなもしもの時の、『お守り』である首輪の選び方のポイントやつけ方の注意点をお話ししていきますね。
子猫の首輪の選び方やつけ方
選び方を知れば、子猫の成長とともに買い変える際もスムーズですよ。
子猫は、生後3か月くらい、体重が1㎏ほどになって体がしっかりしてきてからつけるようにしましょう。
慣れるまでは軽くてシンプルなものをつける
生地が布製の負担の少ない物がおすすめです。
独特な匂いのする革素材はストレスになる可能性があるため、避けて下さい。
又、初めは鈴などの飾りがついていないものを選ぶのが良いです。
鈴の音がストレスになってしまう恐れがあるので、付ける時は大丈夫かどうか様子を見てからにしましょう。
サイズを測る
まずはメジャーや紐で、首の長さを測りましょう。
子猫の場合、測った長さ+3㎝の物が適切な首輪の長さとなります。
首輪をした状態では、人の指が1本入るくらいのサイズを目安にしてください。
成長が早いのでこまめに、きつくなっていないか、緩くなっていないかをチェックして、必要であれば買い変えましょう。事故やトラブルを避けるために大切です。
ローテーションで使う
デメリットのところでも紹介しましたが、同じ首輪をつけ続けていることが原因で皮膚炎を、起こしてしまう場合があります。
それを避けるためには、清潔を保てるように、首輪をいくつか用意して、ローテーションで使うようにしましょう。つけていない物は洗ってきちんと乾かすことが出来ますね。
ブラッシングについて参考になる記事もありますので見てみて下さい。
すぐに外れるつくりのものを選ぶ
先程ご説明した通り、ひっかけたりして事後が起こる可能性があるので、セーフティ機能付きのバックルがついているものを選びましょう。
引っかかってしまってもすぐ外れる機能がついていれば、首吊り事故をかなり防ぐことが出来ます。
ただし100%の安全を保証するものではございません。機能がついていても、注意が必要なのは同じです。
外出時は首輪をはずす
子猫のうちは、お家に一匹だけ残して出かけるというのはあまりないかもしれません。
ですが飼い主さんも多忙です。大きくなってきて慣れてきたころに、お留守番させるという事も出てくるのではないでしょうか。
その際は充分に気を付けるようにしてください。首輪は必ず外すこと。
そして当たり前ですが、脱走しないように戸締りはきちんとしましょう。
又、ケージに入って待っていてもらう方が、危険なリスクは減るでしょう。
- 慣れるまでは布製の軽いものを選び、飾りをつけない
- サイズは、計った長さ+3㎝、又は指一本分入る大きさ
- ローテーションで使い、こまめに首周りのケアをする
- セーフティ機能付きのバックルを選ぶ
- お留守番の時は、必ず首輪をはずすこと
子猫におすすめの首輪2タイプ
初めて首輪をする子には、こちらの2種類のタイプがおすすめです。
ストレスなく軽くて付け心地のいいものを第一に選んであげて下さいね。
そして、必ずセーフティバックルが付いたものを選びましょう。何度も言いますが、これは必須です。
シュシュタイプ
お肌に優しく、なおかつ可愛いデザインも多いです。
紐タイプ
こちらは、一番存在感の少ない首輪です。繊細な子におすすめです。
トラブルが起きた時の対処法
十分に気を付けていたとしても、トラブルが起きる可能性はゼロではありません。
もしもの時の対処法も知っておきましょう。
バスタオルでまずはクールダウン
万が一、トラブルになった猫を助けようとしても、暴れてパニックになってしまい、捕まえるのも大変かと思います。
無理に助けようとすると、猫も飼い主もさらにケガをしたり、状況が悪化してしまうかもしれません。
そんな時は、まずバスタオルで頭から包んであげましょう。優しく声もかけてあげると良いですね。
落ち着いてから、首輪を外してあげたり、ハサミで切って救出してあげて下さい。
アプリと連動型の首輪
とっても活発な子や、猫同士じゃれていると猿ぐつわになりやすく、癖になってしまっている子も中にはいるかと思います。
そんな時は、このようなアプリ連動型首輪というものもあるので、こちらを試してみるのもいいかもしれません。
簡単に説明しますと、2つのデバイスと様々なアプリ機能で、猫の行動や健康状態を自動的に記録し、わかりやすくお知らせしてくれるサービスです。
食事、運動、睡眠、くつろぐ、毛づくろい、水飲み、体重、排泄回数や量
日々の行動をスマホを通して知ることが出来て、病院に連れていくときも記録が自動的にとれるのでとても便利です。
詳しくはCatlog(キャットログ)をご覧ください。
基本的には飼い主自身が、日々危険がないか注意してあげることが大切です。
まとめ
首輪による、トラブルや事故は少なくなく、気を付けるべきことが明確になったのではないかと思います。
再度、トラブルと対策をこちらにまとめましたのでご覧ください。
ストレス |
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皮膚炎 |
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首吊り・猿ぐつわ・たすき掛けなどの事故 |
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- 首周りのサイズ+3㎝、首輪をした状態では指一本分入るサイズが子猫用の目安です。
- 必ずセーフティバックルがついている物を選びましょう。
- 初めはデザインよりも、猫に負担の少ないものを第一に考えましょう。
そして、目を離すときは外しましょう。首周りのケアも忘れずにしてあげてくださいね。
わが子を守るために、危険予測や対策をしっかりして、安全に暮らせるよう日々心掛けたいですね。