家に帰った時に、待ってましたとばかりに子猫が足にすりすりしてくれることってないですか。
あの小さいフワフワな体ですりすり。
もうたまりませんよね。
すりすりしてもらえると、子猫に好かれているって思えてとっても嬉しいです。
でも知っていましたか。
この行動は、子猫が色んなメッセージを伝える手段だったんですよ。
これを知っておかないと、子猫の発しているメッセージに気付けずに、ストレスをためてしまうことにもなりかねません。
子猫のすりすりに隠されたメッセージを上手に受け取り、よい関係を気付いていきたいですね。
今回はそんな子猫の行動からどんなことがわかるのか、すりすりされたときにはどう対応すると、子猫が喜んでくれるのかなどをお話ししていきたいと思います。
子猫が足にすりすりする5つの理由
子猫に限らず猫は足にすり寄ってくるイメージがある方も多いかもしれません。
お友達のおうちに行くとそこの猫ちゃんがスーっと通りすがりにすりすりっとしていくことも。
もちろんお友達の猫ちゃんなので、時々は会いますが、好かれているというよりも、通りすがりになんとなくしていったのかなって印象ですよね。
こんなさりげない行動にも理由があったんですよ。
- 大好きを伝えたい
- 知らない匂いがして不安
- 何かしてほしい
- 甘えている
- ごあいさつ
ではそれぞれについて、もう少し詳しく説明していきますね。
1.大好きを伝えたい
子猫にとって飼い主は母猫のような存在です。
そんな飼い主に子猫は、大好きだという気持ちを足にすりすりして伝えてくれています。
特にしっぽをピーンと立てて近寄ってきた場合は、バンザイをして感情をあらわにしてくれている状態なので、こちらもウェルカムの姿勢で受け入れてあげましょう。
2.知らない匂いがして不安
猫は縄張り意識がすごく高い生き物。
自分の匂いがすると安心なんですよ。
逆に自分以外の匂いがすると不安になってしまいます。
外出から戻った後やお風呂の後など、自分の匂いが消えてしまったときにすりすりするのはこの理由から。
猫は柑橘系やハーブの匂いが苦手です。新しいボディソープや洗剤などに変えたときには、猫の反応も一緒に観察しましょう。
異様にすりすりしたりするようなら、変えることを検討してくださいね。
3.何かしてほしい
『ゴハンがほしい』、『トイレを変えてほしい』などの要求を伝える場合にもすりすりしてくることがあります。
これは、過去に足にすりすりしたら何かをしてもらえたという経験から行う行動でもあるんですよ。
特に猫はトイレにこだわりがあり、とってもキレイ好き。
こちらの記事もぜひチェックしてみてください。
4.甘えている
子猫はまだまだ母猫に甘えたいお年頃。
ふと母猫変わりである飼い主に甘えたいな、構ってほしいなという気持ちになることがあります。
さっきまで全然違うことをしていたのに急に近づいてきてすりすり、これは甘えたい時の表れ。
子猫が心ゆくまでたくさん構ってあげましょう。
5.ごあいさつ
人懐っこい猫など、すれ違いざまにすりすり~っとしていくことがあります。
これは人に対して猫からの『おはよう』や『こんにちは』のごあいさつ。
友人宅のおうちでされたのはこのごあいさつだったんです。
せっかくごあいさつをしてくれた猫ちゃんに、こちらもぜひ声をかけて頭を撫でてあげましょう。
ここまでで子猫が足にすりすりしてくる理由がわかりましたね。
子猫や猫がすりすりする前提にはその人への信頼関係があります。
ということは、やはり子猫がすりすりするのは、わたしたちに心を許してくれている証拠だったんですね。
すりすりがちょっとしつこい!困った時の5つの対処法
子猫の可愛いすりすりですが、あまりにもしつこいと困ってしまいますよね。
そんなときの上手な対処法をお教えします。
- 抱っこしてあげる
- 撫でてあげる
- 遊んであげる
- 子猫の要求を満たしてあげる
- 子猫が満足するまで耐える
対処法1.抱っこしてあげる
子猫は母猫のような飼い主が大好き。
『抱っこ=甘えさせてもらえる』と認識することで、抱っこの時間は子猫にとって至福の時間となるわけですね。
抱っこをされるという行為は本来野生で暮らす猫にはない習慣です。
人と暮らしてきた家ネコにのみ見られる行動なんですよ。
抱っこが好きな猫もいれば、反対に抱っこが嫌いな猫もたくさんいます。甘えてきたからと言って、無理に抱っこはやめましょう。
愛猫の好き嫌いを普段から観察してみるといいですよ。
対処法2.撫でてあげる
基本的には猫が近づいてくるのは構ってほしいときなので、ここぞとばかりに撫でてあげると子猫も喜んでくれますよ。
その時にはぜひ優しく声なんかもかけてあげましょう。
撫でるときは顔回り、前足と後足、方や首、背中をゆっくり優しくなでてあげることがポイント。
きっとうっとり満足してくれますよ。
対処法3.遊んであげる
一日家でお留守番していたなんて時にはストレスも溜まっていますよね。
『おかえり、待ってたよ』と出迎えてくれた子猫のために、ここはたくさん遊んであげましょう。
子猫との絆も深まること間違いなしです。
対処法4.子猫の要求を満たしてあげる
子猫がすりすりしてきたら、まずはこちらをチェックしてあげましょう。
- ゴハンの時間かな
- 水は入っていたかな
- トイレはきれいかな
当てはまるものがあったら解決してあげると、おさまりますよ。
ここで注意したいのが『おやつをあげてしまうこと』です。
『すりすり=おやつがもらえる』と認識してしまう原因にもなりますし、なにより子猫の肥満にもつながってしまいます。
猫の肥満についてこちらで詳しく説明していますので、よかったら読んでみてくださいね。
対処法5.子猫が満足するまで耐える
子猫がすりすりする理由には自分の匂いがしなくて不安だという理由もありましたね。
お風呂上りなどにしつこくすりすりする場合はまさにこれかもしれません。
子猫は安心できれば離れるので、自分の匂いをもう十分だというまでつけさせてあげるのも手です。
中にはすりすりしない子もいるって本当?
すりすりする子がいる一方で、しない子もいるんです。
すりすりすることが信頼関係の表れだとお伝えしたので、すりすりしてもらえないと不安に思ってしまう飼い主さんもいるかもしれませんね。
でも安心してください。
それは猫の個性が原因のこともあるんです。
猫が人にすりすりしない理由
- まだ慣れていないから
- ベタベタなんてしないクールな性格だから
お家に来たばかりだったり、元々警戒心の強い性格の子の場合は、飼い主に信頼を示してくれるまでに時間がかかるもの。
積極的に構うのは逆効果なので、ここは受け身に徹しましょう。
また甘えん坊の性格の子もいればクールな性格の子もいるんです。
きちんと信頼関係を実感できているのであれば心配に思われることはないですよ。
まだ子猫が飼い主に慣れていない場合、安心させるための方法もこちらで紹介していますよ。ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
子猫が足にすりすりする行動について説明してきました。
すりすりしてくる理由と、ちょっとやめてほしいなというときの対処法はこちらです。
【すりすりする理由】
- 大好きを伝えたい
- 知らない匂いがして不安
- 何かしてほしい
- 甘えている
- ごあいさつ
【しつこいときの対処法】
- 抱っこしてあげる
- 撫でてあげる
- 遊んであげる
- 子猫の要求を満たしてあげる
- 子猫が満足するまで耐える
子猫にも個性があるので、みんながみんなすりすりしてけるわけではないこともお伝えしましたね。
子猫からの隠されたメッセージをしっかり受け止めてあげられる、一番の理解者になりたいですね。