可愛くて小さくてふわふわした子猫、とっても可愛いですよね。
たくさん遊んであげたいし、抱っこしてあげたい。大切なわが子。
お家に迎え入れたその日から、大事な家族。
ですが、数日たってもなかなか触れ合えずに少し寂しい思いをしたり、あまり元気がない様子で、どこか具合が悪いのかなと日々悩んでいたり、対策がわからず困っていたりする方も多いのではないのでしょうか。
そのまま知らずにいると、なかなか距離が縮まらないばかりか、今後さらに猫との距離が広がってしまう可能性もあります。
ここでは、子猫を初めて迎え入れてから初めにすべき事、気を付けなければいけない事をまとめてみました。
ポイントさえ知っていれば、今まで何がいけなかったかも分かりますし、これからの猫との関係をより良くできること間違いなしです。
手遅れになる前に、一つずつ確認していきましょう。
子猫をお迎えしてから、どのくらいで慣れる?
猫が新しい環境に慣れるまで、最低でも2週間はかかると言われています。
出会いがお店の猫は、多少人慣れしているため早かったり、過去に何かしらの怖い思いをした野良猫や保護猫などはかなり時間がかかったり。
環境だけでなく、猫の性格などにもよりますが、慣れるまで時間がかかるものと考えておくとよいでしょう。
新しい環境に慣れさせるための5つのポイント
子猫には安心して過ごせるよう、早く家族にもお家にも慣れてもらいたいですよね。
でも待ってください。
わたしたちがよかれと思っても、実は子猫からすると逆効果だったなんてこともあるんです。
ここでは、子猫に新しい環境に慣れてもらうためのコツをお伝えしていきたいと思います。
1.初めのうちは干渉しない
「できるだけ早く仲良くなりたいから猫にたくさん構ってあげよう。」
そう思っている飼い主さんは大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
わたしもその一人でした。
しかし、初めから干渉しすぎるのは、かえって猫の警戒心を煽ってしまうかもしれないという事を知っていれば、猫が全然慣れてくれないという悩みも解決できますよ。
まず、初めのうちの猫との接触は、ご飯やトイレなどの最小限のお世話のみにしておきましょう。
その時は「ご飯だよ、お腹すいたかな」「今日は食べれたね、えらいね」などと優しく声はかけてあげましょう。
又、猫にとって目を合わせることは敵意の表れなので、できるだけ目を合わせないようにしてください。
もし「シャーッ」と威嚇してきても、あえて無視をしましょう。どうしたの~とのぞき込んだり決してしないように。
2.ケージを用意する
猫が安心できる場所を確保してあげましょう。
- トイレ
- ご飯
- 飲み水
- 爪とぎ
- 猫自身の匂いがついたもの
最低限、トイレとご飯、飲み水が必要です。
子猫は慣れないうちはトイレの砂をまき散らしてしまう事が多いので、トイレとご飯、飲み水を離れた場所に置くのがよいでしょう。
ケージに取り付けるタイプもあるので、高低差ができて砂の混入を防げます。
又、トイレは1匹につき1つが理想。自分が使いたいときにほかの猫が使っている、思うようにトイレができないとストレスになる場合もあります。
ケージの中のものの配置換えをするのは厳禁。猫のストレスになってしまいます。
又、小さいうちは市販のトイレでは大きくてまたげない場合があります。その場合はこの写真のように小さい砂箱(お菓子の空箱など)を用意してあげると良いでしょう。
3.猫の適温・室温をチェックする
毛の長さ、筋肉量などにもよりますが、猫が快適に過ごせる適温は、室温18~26℃。湿度30~70%くらいが目安。
逆毛を立てて体を膨らましたり、ブルブル震えたりしていたら寒がっているのかもしれません。わが子がどのくらいの室温が好みなのかを、観察しておきましょう。
生後10~14日目頃には、外気温の変化に対応できる能力を身につけ始めていると言われますが、2か月くらいまでは注意してあげましょう。
野良猫などでわからない場合、歯で判断できます。2~3週くらいから乳歯が生え始め、3か月で抜け変わりが始まります。
こちらの記事でより歯の生え替わりについて詳しく載せてありますのでぜひご覧ください。
4.匂いに気をつける
猫の嗅覚はなんと、人間の数十万倍。
猫に近づくときは気遣ってあげましょう。
タバコ・香水・湿布・虫刺されの薬・香りが強い柔軟剤・ミカンやレモンなどの柑橘系の匂い
人間にとってはほのかに香るいい匂いだとしても、猫にとってはストレスになりかねません。
5.大きい声や音を出さないように
猫が苦手な音ってご存じですか。気にしてみると意外に多いんです。
- 大きくて低い声
- 子供の甲高い声
- バタンと音を立ててドアを閉める
- 大きな足音で歩く
- 携帯電話の着信音
他にもたくさんの生活音が溢れています。気にして見直してみましょう。
声をかけるときにも優しくゆっくり、男性の方は声を高めに意識してお話してあげましょう。
又、お子様がいるご家庭は、事前に子供に話しておく必要があります。
まだ小さい子はすぐにできるのは難しいと思いますが、根気よく言い聞かせていきましょう。
少しづつ接触を増やしてみる
少しずつ子猫との距離が近づいたと感じたら、今度は触ってみましょう。
でもこのときも大事なポイントがあるんですよ。
今から説明していきますね。
触るときは時間と程度を守ろう
子猫が心開いてきたかなと思っても、まだこちらから積極的に触りに行ってはだめです。
猫から近寄って来るのを待ちましょう。
近寄ってきてくれても、大げさに喜んだりすぐに抱っこしようとしたりせず、匂いを嗅がせるなど、猫にゆだねましょう。
少し触らせてくれたら、それとなく体の健康チェックをしましょう。
- 目ヤニが出ていないか
- 鼻水が出ていないか
- 耳垢がたまっていないか
- 触って痛がるところはないか
- 下痢はしていないか
特に下痢は注意が必要です。子猫の場合特に、急に脱水症状をおこし体力を奪います。すぐに獣医さんに診てもらいましょう
ストレスや疲労によって、子猫が体調を崩すときはあります。家に迎えてしばらくは日頃の体の様子をよく観察するようにしましょう。
ただし、猫の機嫌が悪いときに気付かず触ってしまうと思わぬ攻撃をされる危険も。
ねこの気分はしっぽで判断することが出来ます。
- テンションが低い時は、だらーんと垂れる
- 怒っているときは、ブワッとなる
- 恐怖を感じているときは、丸める
- 嬉しいときは、ピンと立てる
- 興奮気味で何かをアピールしているときは、ブンブン振る
機嫌が良いときに触るようにしましょうね。
ケージの外に開放してみる
ケージの中に慣れたら、お家のほかの部屋を開放してあげましょう。先代猫がいないご家庭であれば、すぐに慣れると思います。
開放した後は、ビニール袋や電気コード類など、いたずらされて危ないものは片づけておきましょう。
又、体が小さいので、タンスの裏などの隙間に入り込んでしまうこともあるので、目を離さないようにしましょう。
- ちゃんと食べて飲むようになる(飼い主が見てても平気)
- トイレにためらわずに入る
- 寝ているときにそばを通っても、眠り続けている
子猫が慣れてきたら一緒に遊ぼう
子猫が心開いたときのサインはしっかりチェックできましたか。
子猫が触らせてくれるようになったら、今度は一緒に遊んでみましょう。
一緒に遊ぶことはスキンシップにもなり、子猫と飼い主が信頼関係を築く上で大切なことなんですよ。
猫は狩猟本能を刺激する遊びが大好きです。
物陰に隠れてじっと狙いを定め、近づいてきた獲物に襲いかかって狩りをします。
特に子猫ややんちゃ盛りの猫は、こういった遊びが大好き。ねこじゃらしやおもちゃを使ってたくさん構ってあげよう。
もし引っかかれたり、突然攻撃されても、むやみに叱ったり叩いたりしてはいけません。獲物の反撃ととらえ、さらに興奮して攻撃するようになるのでやめましょう
- じゃらし(王道)
- ネズミなどのおもちゃ(動くと反応がおもしろい)
- またたび(一時的に活発になる)
- 隠れたり、動いたり、通り抜けられるおもちゃ(段ボールでもOK)
他にもたくさんおもちゃは売っているので、ぜひ子猫ちゃんが大好きなおもちゃを見つけてみてくださいね。
注意!!身元が分かるようにしておこう
完全室内飼いが理想ですが、活発に遊べるようになってくると、中には外に出て行ってしまう子も。
心配なのが迷子になったときです。猫は自由気ままなので、ネーム入りの首輪をつけていると安心です。
最近は可愛いのもあり、種類も豊富です。わが子の特別感も出ますし、気分で変えても楽しいですよね。
まとめ
- 初めのうちは干渉しない
- ケージを用意する
- 猫の適温・室温をチェックする
- 匂いに気を付ける
- 大きい声や匂いに気をつける
今まで知らなかった事や、出来ていなかった事があっても大丈夫。
ねこを思いやる気持ちががあれば、今からでも信頼関係は充分に築けます。
猫にとって居心地のいい環境と、メンタル面で安心感を与える事。大きく分けてこの2点が重要です。
大事な家族。猫に寄り添った接し方、愛し方、焦らずにゆっくり少しずつ関係を築いていきましょう。
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