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猫のお口はケアしないと危険
猫の口の中を、よ~く観察してみたことがありますか。
猫は人間と違って、虫歯になりにくいと言われているので、ぱっと見ただけでは、口の中の病気に気がつかないことが多いのです。
ここで、驚愕の事実。
成猫の8割以上は、「歯周病」にかかっていることがわかっています。
人間と猫のお口の中の違い
- 人間:口内が酸性で虫歯になりやすい
- 猫:口内がアルカリ性で歯垢が歯石になりやすい
猫の口の中は不衛生になりやすい
猫の口の中は、アルカリ性のため、歯垢がすぐに歯石になってしまいまい、歯垢が歯石になるまでの期間も非常に短いのです。
歯垢が1週間以内に歯石になることもわかっていて早いですよね。
そのため、毎日の歯磨きがかかせません。
猫の口の中が、歯垢や歯石だらけになると思わぬ病気を引き起こしてしまいます。
どんな病気が待ち構えているのか
◆口内炎
猫の口の中が不衛生になることで、引き起こされる病気の代表の1つは、「口内炎」です。
猫の口内炎は、痛み・口臭・よだれ・餌の飲み込みづらさ・食欲低下・体重減少などを引き起こす、慢性の炎症性の病気です。
1997年藤田らによる猫の歯肉口内炎の発生要因の調査では、歯垢・歯石の沈着の程度が多くなるほど、歯肉口内炎の発生が高いことを報告しています。
また、餌のタイプ別での歯肉口内炎の発生率についても報告しています。
缶詰タイプの餌を与えられた猫で、発生率が高いという結果でした。ソフトタイプの餌は、歯垢や歯石をつくりやすいと言われています。
このことから、猫に与える餌の選び方によっては、口内炎を発生する可能性があることを知っておく必要があります。
歯垢・歯石の沈着程度ごとの歯肉口内炎発生率
- 軽度:1.1%
- 中等度:8.3%
- 重度:13.3%
餌のタイプ別の口内炎発生率
- 缶詰:10.9%
- 缶詰+ドライフード:6.3%
- ドライフード:6.3%
◆歯周病
猫の口の中が不衛生になると、引き起こされる病気の代表のもう1つは「歯周病」です。
歯周病は、歯垢の中に入ってる細菌によって引き起こされるんですよね
また、歯石が多くなると、歯垢もたまりやすくなるため、歯垢と歯石の付着と歯周病は関連性が高いと言われています。
歯周病の症状は、歯が抜ける、歯茎から出血する、口臭、よだれが見られます。
歯周病は治療をしっかりしておかなければ、どんどん進行してしまう病気です。
進行すると、顔が腫れたり、口の中からウミが出ることがあり、かわいい猫ちゃんのお顔が台無しになってしまうので気をつけましょう。
もちろん口内炎と一緒で、口の中が痛くなり餌を食べることが出来なくなってしまうので、二重でかわいそうですよね。
歯周病の程度ごとの歯肉口内炎発生率
- 軽度:11.1%
- 中等度:27.5%
- 重度:20.0%
◆歯周病から広がる全身の病気
歯周病は口の中の病気ですが、歯周病の細菌が、血液を介して、心臓や腎臓病、呼吸器の病気を引き起こすと言われています。
- 細菌性肺炎:口の中の細菌が、肺に入って炎症を起こす
- 弁膜症:心臓の病気の70%を占め、歯周病が関わっている
- 腎臓病:慢性腎不全と歯周病の関連がある
- 糖尿病:歯周病とペアになっている病気(どちらの病気が先でももう一つの病気が後から出てきやすい関係)
◆餌が食べられなくなることで出てくる肝臓の病気
猫が口の中が痛くて、餌が長い間食べられなくなると、肝臓にダメージを与えると言われています。
そうすると「肝リピドーシス」という病気が引き起こされ、命の危険にさらされる可能性がでてきます。
肝リピドーシスは、嘔吐・よだれ・脱水・体重減少に加えて、黄疸(おうだん)という白目や皮膚が黄色くなるなどの症状が出る怖い病気なんです。
肝リピドーシスは、治療を行わなければほぼ命を落とすといわれています。
が抱える猫の歯磨き問題について考えよう
さて、ここからは猫のオーラルケアをサボった場合、愛猫はどうなってしまうんでしょう。
カナガンデンタルキャットフードで、ぜひ解決してもらいたい問題は、「猫の歯磨き問題」です。
全国の飼い主さんが、猫の歯磨きについてどのように悩んでいるか、また歯磨きを諦めてしまうとどうなってしまうのかについてまとめてみました。
猫の歯磨きに悩みを抱えている
Yahoo!知恵袋を用いて、「猫 歯磨き」で検索しました(2021年3月調査)。
「猫 歯磨き」で検索すると、質問は2,151件ヒット。
2,151件のうち、上位ページ50件の質問内容を調査すると、歯磨きの必要性についての質問が28%、歯磨きを嫌がることについての質問が16%、方法・口腔内トラブルに関することがそれぞれ10%という内訳になりました。
- 第1位:歯磨きの必要性に関すること…28%
- 第2位:歯磨きを嫌がることに関するもの…16%
- 第3位:歯磨きの方法に関するもの…10%
- 第3位:口腔内トラブルに関するもの…10%
- 第5位:歯磨き粉に関するもの…8%
Yahoo!知恵袋:「猫 歯磨き」検索,上位ページ50件の質問内容内訳(2021年3月ねこぎふと調べ)
多くの飼い主さんが、猫の歯磨きについて必要性に疑問を抱いたり、実際の歯磨きの場面で猫が嫌がることを経験していることがわかりました。
また、歯磨きの方法について悩んでいたり、さまざまな口腔内トラブルにも見舞われている事実が判明しました。
同様に、Yahoo!知恵袋の検索ワードを変えて、「猫 歯磨き 出来ない」という内容でも調査すると質問件数は、715件ヒット。(2020年10月時点)
そのうち、上位ページ50件に対して、質問内容の内訳を調査しました。
質問内容の内訳は、歯磨きを嫌がることについて31%、歯磨きが出来ないこと19%、歯磨きの必要性に関すること14%という結果になりました。
- 第1位:歯磨きを嫌がることに関するもの…31%
- 第2位:歯磨きができないことに関するもの…19%
- 第3位:歯磨きの必要性に関するもの…14%
- 第4位:口腔内トラブルに関するもの…8%
- 第4位:歯磨きの体勢に関するもの…8%
Yahoo!知恵袋:「猫 歯磨き 出来ない」検索,上位ページ50件の質問内容内訳(2020年10月ねこぎふと調べ)
歯磨きが出来ないことという、的を絞った検索方法を行うと、歯磨き自体を嫌がる猫に対して、困っている飼い主さんが多いことがわかりました。
これは、猫の歯磨きで困っている飼い主さんが、決して少なくないという事実を表しているものだと感じています。
の猫の歯磨き問題。諦めて何も対策を行わなければ、どうなるのでしょうか。
とても、深刻な結果が待ち構えています。
猫のお口のトラブル、どうしたらいいの?
猫の歯磨きが出来なかったり、猫が歯磨きを嫌がることで、口の中が不衛生になり、歯垢や歯石がたまることについて説明しました。
また、歯垢や歯石がたまることで、口内炎や歯周病が発生し、全身の病気に至るか可能性についてもおわかりいただいたと思います。
猫の口の中を衛生的に健康的に保つためには、以下の2点が必要です。
- 毎日歯磨きをする
- 定期的にペットショップなどでオーラルケアを行う
しかし、現実的には、嫌がる猫の歯磨きを、自宅で毎日行うことは本当に大変です。
また、ペットショップなどで、定期的にオーラルケアを行ってもらうためには、時間もお金もかかってしまいます。
もっと手軽に、もっと毎日の生活の中で猫のお口の健康を保つことが出来れば、猫も飼い主も安心して過ごすことが出来るのではないでしょうか。
\\猫ちゃんの健康を守ろう//