突然ですがこの間、猫を飼っている友人のお家に久しぶりに遊びに行きました。
すると、以前は1匹だった猫ちゃんが、なんと3匹増えていて、計4匹の大家族になっていたんです。
聞いてみたら、動物病院で里親募集のポスターをみて1匹増え、知り合いから子猫が生まれたから飼わないかと聞かれ迎えに行ったときに1匹に絞れず2匹譲り受けたんだとか。
そんな友人と猫トークをしていると、友人からこんな悩みが。
確かに、猫の食費はかかるし、年齢別のキャットフードを買うって大荷物にもなってしまいますよね。
キャットフードを、成長するたびに切り換えるのも大変。
そこで、わたしから提案。
わたしが勧めたオールステージ用のキャットフード。
それから友人はすぐに試してみたそうで、こんな報告してくれました。
友人の悩みを解決してくれたオールステージ用のキャットフード、一体何なのか気になりませんか。そんなあなたにご説明、ご紹介していきたいと思います。
オールステージ用キャットフードはほぼすべての猫におすすめ
先ほどのわたしの友人のように、年齢の違う猫を多頭飼いしている方には、オールステージ対応のキャットフードがおすすめなのですが、実はほぼすべての猫にもおすすめなんです。
オールステージとは、全年齢対応という意味。
つまり、どの年齢の猫でも食べられるキャットフードのことなんです。
ではどんなところが違うのか見てみましょう。
〜1歳程度の子猫用フード。体の成長段階で胃が小さく少しずつしか食べられない子猫の為に、少量で効率よくエネルギーがとれる栄養バランスで作られている。
1歳〜の成猫用フード。避妊、去勢後はそれまでより必要なエネルギー量が減り太りやすくなる為、体重管理や気になる健康ポイントに応じた機能性フードなど様々。
7歳以降の高齢猫フード。年をとって食べる量が少なくなったり、消化吸収能力が衰えてきた場合に応じたシニア用のフード。
このように年齢別にキャットフードは分けられています。
オールステージ用のキャットフードは子猫から老猫まで、全ての成長段階にある猫に与えることができてとっても便利なキャットフードなんですよ。
なんでオールステージに対応できるの?
キャットフードの成分には基準があるのはご存じでしょうか。
AAFCO(米国飼料検査官協会)という機関があります。こちらのAAFCOが出したペットフードの栄養基準が、現在世界中で使われているんです。
日本でもこちらの栄養基準が使われていて、この基準をクリアしなければ『総合栄養食』として販売ができない決まりなんですよ。
総合栄養食とは・・水とそのフードさえ摂れば健康を維持することができるペットフードのこと。
ではこのAAFCOの基準を見てみましょう。
栄養素 | 子猫 | 成猫 |
粗たんぱく質 | 30.0%~ | 26.0%~ |
粗脂肪 | 9.0%~ | 9.0%~ |
タウリン | 0.10%~ | 0.10%~ |
アラキドン酸 | 0.02%~ | 0.02%~ |
リン | 0.8%~ | 0.5%~ |
カリウム | 0.6%~ | 0.6%~ |
マグネシウム | 0.08%~ | 0.04%~ |
これはAAFCOの栄養基準の一部になります。
アラキドン酸とは・・猫が体の中で合成できないため食事から摂る必要がある必須脂肪酸。不足すると皮膚や被毛、脳に不調をきたす恐れがある。
タウリンとは・・こちらも猫が体の中で合成できないため、食事から摂る必要のある必須アミノ酸。不足すると、目や心臓の病気になる恐れがある。
オールステージ対応のキャットフードとは、『子猫と成猫、どちらの基準もクリアしたキャットフード』ということなんですよ。
オールステージ用キャットフードのメリット・デメリット
では、どんなご家庭にオールステージ用のキャットフードが向いているのか知るためにも、メリットとデメリットを紹介します。
メリット1:キャットフードを切り替える必要がない
先ほど説明したように、子猫から老猫までどんな年齢の猫にも対応しているので、成長に合わせてフードを変える必要がありません。
例外もありますが、猫は基本的に気に入ったフードをずっと食べる習性があります。
成長に合わせてキャットフードを変えたところ、気に入らずに食べてくれない、なんてことも。
わたしは毎日違う料理が食べたいし、自分が作った料理に飽きているので、たまには外食もしたいな、なんて思ってしまうのですが。
わたしの息子は、何が食べたいか聞いても必ず「ハンバーグ!」と答えるんです。
楽といえば楽なのですが、同じものをずっと気に入って食べたがるところ、猫と同じですよね。
メリット2:多頭飼いの場合、キャットフードを分ける必要がない
さきほど、年齢別に異なるキャットフードがあることをご紹介しました。
複数の猫ちゃんを飼っている場合、それも年齢がバラバラな場合は特に、いろんな種類のキャットフードを用意するのはかなりの負担かと思います。
かといって、年齢に合わないキャットフードを食べさせてしまっては、栄養面が心配ですよね。
その点オールステージのキャットフードならば、AAFCOの栄養基準を子猫・成猫ともにクリアしているので、栄養面も安心です。
メリット3:高品質なものが多い
オールステージ用のキャットフードには、穀物不使用(グレインフリー)や、添加物不使用といった健康に気を使ったキャットフード、いわば「プレミアムキャットフード」と呼ばれる商品が多いです。
カロリーや栄養バランスなど、どの年齢の猫でも偏ることがないよう作られていて、素材にもこだわりを持ったものが多く見られます。
わたしたち人間と一緒で、猫にとっても食事は体を健康に保つ重要な役割をしますので、少しでも良いものを与えたいですよね。
続いてデメリットを紹介していきます。
デメリット1:特定のケアはできない
オールステージ用キャットフードなので、もちろん猫が健康を維持できた場合、一生キャットフードを切り替える必要はありません。
しかし、体調が悪かったり、病気にかかってしまった時には、オールステージ用キャットフードでは対応できないのです。
わたしたち人間も、糖尿病の人や腎臓の疾患を持っている人は、食事療法が必要に。
デメリット2:高価格なものが多い
「プレミアムキャットフード」が多いと説明しましたが、一般的なキャットフードよりも高価格なものが多いです。
高品質な素材で作られているので、それなりに値段が上がるのは仕方ないかもしれませんね。
たしかにキャットフードは安いものから高いものまで、ピンキリですよね。
多頭飼いなどで食費がかさむといっても、安易に安いキャットフードはおすすめしません。
こちらの記事で詳しく説明していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
関連記事:安いキャットフードでは長生きできない?!【正しい知識で愛猫を守ろう】
【オールステージ用のメリット】
- キャットフードを切り替える必要がない
- 多頭飼いの場合、キャットフードを分ける必要がない
- 高品質なものが多い
【オールステージ用のデメリット】
- 特定のケアはできない
- 高価格なものが多い
オールステージ対応でも与え方に工夫は必要
キャットフードは全年齢対象でも、与え方は全年齢同じというわけにはいきません。
子猫には子猫の、シニアにはシニアへの工夫が必要になりますよ。
子猫への与え方
子猫の場合、離乳食としてオールステージ対応のキャットフードが活躍してくれる場面もあるでしょう。
1日量を数回にわけて与える
子猫は体も小さく、消化器官もまだまだ未発達です。
一度に成猫と同じ量を食べることができないので、少量ずつ数回に分けて与えましょう。
【子猫のフード回数の目安】
生後4か月まで1日5~6回
生後6ヵ月まで1日3~4回
生後6ヵ月以降1日2~3回
ぬるま湯やミルクでふやかして与える
子猫は歯が生えていたとしても、ドライフードをガリガリ噛むには強度も不十分です。
それに先ほどもお話ししたように消化器官も未熟なため、いきなりドライフードをあげることはせずに、ぬるま湯やミルクでふやかして与えるようにしましょう。
生後2か月ごろには歯が生えそろうので、ドライフードに移行して大丈夫。
注意①:熱湯ではふやかさない(キャットフードの栄養素が壊れる危険あり)
注意②:人間用の牛乳は禁止(牛乳に含まれる乳頭を分解する酵素を持っていない猫が多く、消化不良をおこす)
他にも、ドライフードを正しくふやかすための情報が、こちらの記事で詳しく紹介させていただいています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
参考記事:【猫の餌をふやかす方法】正しいふやかし方を知らないと危険!!
シニア猫への与え方
シニア猫の場合、口の中にトラブルやあごの力が衰える、また運動量も減ることで食欲が落ちたりと様々な理由から食事が進まなくなることがあります。
温めて与える
食欲が減退してしまったシニア猫も温めてあげることで、食欲増進が期待出来るんですよ。
ふやかして与える
これは先ほどの子猫のときと同様ですね。
歯が弱くなった、歯が抜けてドライフードが噛めなくなったなどの理由で食べられない場合には、ぬるま湯でドライフードをふやかしてあげましょう。
温めたウェットフードをかける
湯せんやレンジで温めたウェットフードを、ドライフードにかけてあげるのもおすすめ。
ウェットフードがかかることで、ドライフードがより食べやすくなりますよ。
オールステージ用キャットフード選び3つのポイント
原材料のはじめに肉や魚の表記がされている
ペットフードの原材料は入っている割合の多い順に記載されることになっています。
原材料のはじめに肉や魚、さらにより具体的にサーモンやチキン、ターキーだったりと何の肉や魚かまで書かれていることが望ましいですね。
穀物不使用(グレインフリー)のもの
本来肉食の猫にとって穀物は摂らなくてもいいもの。
猫の体は穀物を消化するのには向いていないので、少量であれば消化もできますが、大量の穀物の消化は難しいんです。
消化器官が未発達な子猫、衰えてきたシニア猫には体に負担をかけないよう、穀物不使用なものがおすすめですね。
人工的な添加物不使用のもの
添加物といえば、わたしたち人間の食事でも気にしてしまいますよね。
猫だって一緒です。
体に悪いとわかっているものは避けてあげましょう。
人工着色料について詳しく説明した記事をこちらに載せておきました。よければぜひご覧ください。
関連記事:キャットフードに入っている着色料!【目的と危険性を解説】
【オールステージ用キャットフード選び3つのポイント】
- 原材料のはじめに肉や魚が表記されている
- 穀物不使用(グレインフリー)のもの
- 人工的な添加物不使用のもの
おすすめオールステージ用キャットフード
最後にわたしがおすすめするオールステージ用キャットフードをご紹介。
どれもが、オールステージ用キャットフードを選ぶ3つのポイント『原材料のはじめに肉や魚が記載されている』、『穀物不使用』、『人工的な添加物不使用』をクリアしています。
さらにヒューマングレードといって、人間が食べれる良質な原材料を使用しているんですよ。
『カナガンデンタルキャットフード』
カナガンデンタルキャットフードの特徴
- 高タンパク・低脂質のターキーをメインに使用
- 天然のオーラルケア成分を配合
- 食物繊維たっぷりで便秘しがちなシニア猫にも嬉しい
こちらの記事で気になる口コミや、詳しい情報を載せていますのでぜひチェックしてみてくださいね。
関連記事:【実食動画】カナガンデンタルキャットフードを徹底調査【口コミ&評判】
『モグニャンキャットフード』
モグニャンキャットフードの特徴
- メインの白身魚は65%配合
- 小粒で子猫も食べやすい
- 牛や鶏などの肉類に比べ、アレルギー成分が少ない
- 高タンパク・低脂肪で肥満気味の猫にもおすすめ
モグニャンは、カナガンキャットフードの販売元である、株式会社レティシアンのカナガンスタッフが、研究に研究を重ねて出来上がったスペシャルフードなんですよ。
関連記事:愛猫家支持No.1モグニャンキャットフード!口コミとレビュー大調査!
『ジャガーキャットフード』
ジャガーキャットフードの特徴
- チキン、鴨、サーモン、マス、卵、チキンレバーなどの良質な動物性タンパク質が80%も配合
- 動物性タンパク質は必須アミノ酸が含まれており、猫の体にとって吸収率が良い
- アサイー、マルベリー、朝鮮人参の3つのスーパーフード入りでいつまでも若々しく病気に強い体を作る
こちらのジャガーは北欧のペットフード業界では有名人である『クリスチャン・デグナー氏』。
一度はペットフード業界を退いていたデグナー氏ですが、顧客からの要望で再びキャットフード業界に。
真に質の良いキャットフードを作るため、採算度外視で開発、そうして出来たのがこのジャガーなのです。
こちらの記事でジャガーキャットフードについて詳しく説明していますので、興味のある方は是非ご覧くださいね。
関連記事:【口コミは本当!?】ジャガーキャットフードの評判!【最安購入方法&解約方法&レビュー】
まとめ
では、まとめに入りましょう。
オールステージ用のキャットフードとは、どの年齢の猫にも与えることのできる、全年齢対応のキャットフードのこと。
【オールステージ用のメリット・デメリット】
メリット
- 体調が良ければ、一生キャットフードを切り替える必要がない
- 年齢に合わせる必要がないので、多頭飼いにおすすめ
- プレミアムキャットフードが多いため、高品質
デメリット
- 病気になってしまった時などのケアはできない
- 高品質ゆえに高価格
オールステージ用キャットフードを選ぶ時には次の3点をチェックしていきましょう。
【オールステージ用キャットフードはこの3点を見よう】
- 原材料のはじめに肉や魚のが書かれているもの
- 穀物不使用(グレインフリー)のもの
- 人工的な添加物不使用のもの
以上のポイントを踏まえ、あなたのお家の猫ちゃんにピッタリだと思えば、ぜひ試してみてくださいね。
関連記事:猫の餌が無くて困った!【キャットフード以外で与えられる食べ物】
関連記事:キャットフードの冷蔵庫保管は正しい?【正しい保管場所】