皆さんはキャットフードを選ぶ際、何を基準に選んでますか。
最近はペットショップに行くと、キャットフードの種類がずらーっと陳列。海外のものや国産のもの、たくさんありすぎて本当に選ぶのが大変ですよね。
原材料や配合の割合など重視するポイントはたくさんありますが、中でもわたしが注意して選んでいるのは、着色料。
以前「着色料は人体に害がある」という内容のテレビを見たのがきっかけで、猫にも害があるか調べてみたことがあったんです。
結果は、猫も人間と同じで体に悪い、しかも猫については危険性があまり調べられていないということが判明。
それ以来、わたしが普段食べているものや猫に与えるキャットフードも、着色料を気にするようになりました。
皆さんの猫ちゃんの健康のためにも、今回は着色料について知ってほしいと思います。
そもそも着色料とは何か
着色料とは、食べ物、化粧品などに色を付ける時に用いられる色素のこと。口紅の色や、かき氷のシロップと聞くとイメージしやすいですよね。
この着色料は、合成着色料と、天然着色料の2つに分類されています。
合成着色料
様々な素材を合成し、はっきりとした赤、青、などの色にするために調合した人工的な色を合成着色料といいます。別名タール色素、食用色素、人工着色料ともいい、食品添加物の一種に入ります。
グミなどのパッケージの裏には原材料の中に「赤色〇号」などと記載されたものがありますよね。この「赤色〇号」など色+〇号と書かれているものは、合成着色料の代表的なものです。
この着色料は人工的なものと説明しましたが、いったい何からできているかご存じですか。
答えは石油。
食べ物ではない石油を加工すると、食べる事の出来る色が誕生するってとても不思議ですよね。ですが、今、食品に使われている合成着色料はきちんと検査されており、安全性が認められたものとなっています。
天然着色料
天然着色料は合成着色料と違い、その名の通り「天然のものからできた色素」のこと。
例えば梅干しの赤は、赤シソから、ヨモギ餅の緑はヨモギから、という風に、自然にあるものから色を抽出する色のことを言います。
中には酸化鉄(サビ)を使い、赤こんにゃくなどの赤い色を出すという方法もあります。
サビは手を加えなくても自然にできるもの。わたしたちの体に必要な鉄分の一種ということで、天然着色料に分類されているものもあります。
天然着色料の色は淡く、ぼんやり。はっきりとした色を出すには、天然の着色料とはいえ、大量に使うことになり、一概に安全ともいえないのが気をつけたいところ。
天然着色料もまた、食品に色をつけるという意味で食品添加物の一種に入ります。
キャットフードに着色料を使う目的
そもそも猫は視力の悪い動物といわれ、見た目ではなく、においで餌を認識します。
なのでキャットフードに色を付ける必要は全くないと言えます。なのになぜわざわざ色を付ける必要があるのでしょうか。
それは、飼い主においしそうと思ってもらい買ってもらうため。
例えばキャットフードの粒に赤、緑、茶色の色があったとします。原材料を見なくてもわたしたち人間は、色で勝手にイメージしてしまうのです。
わたしも以前、この通りに色別でキャットフードの栄養を変えているんだと思っていましたが、実はどの色も中身は一緒の同じ味。このことを知ってからは、なんだか騙された気分になったのを覚えています。
材料にお肉を一切使っていなくても、着色料を使うことでお肉を使っていると錯覚させることができるんです。それほど色には力があるということ。普段意識してないからビックリな情報ですよね。
着色料の危険性
着色料の種類については、日本だとADI(1日摂取許容範囲)という検査を通って、合格した物が使われています。
生涯摂取し続けても、人体に影響が出ない添加物の量を1日あたりで割ったもの。添加物それぞれに計算され、安全性が確認されている。
この基準は国によって違いが出るため、日本では使えるのに海外は使用が禁止されているものもあります。
海外では禁止されている合成着色料
日本では基準をクリアしているので、今でもたくさんのキャットフードに配合されている合成着色料。天然着色料に比べ合成着色料は単価が安いので、使っている会社が多いのも現実。
日本では使用可能なのに、海外では禁止されている合成着色料の一覧がこちらです。禁止されている理由も併せてみていきましょう。
赤色102号 | ガンやアレルギーになる可能性があるとし、アメリカやベルギーでは使用禁止。 |
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赤色106号 | 利用しているのは日本だけ。肝機能障害になる疑いがある。 |
黄色4号 | ガンやアレルギー、ぜんそくになる可能性があるとし、欧州では使用禁止。 |
青色1号 | 動物実験で発がん性が疑われている、ヨーロッパでは使用禁止。 |
皆さんが普段猫ちゃんに与えているキャットフードにこの着色料は含まれていましたか。もし含まれていたら、とても不安な気持ちになりますよね。
今の日本で使用可能とされている食品添加物の数は、約1500種類ほどといわれています。これに比べ、アメリカは約130種類。意外なことに、日本は食品添加物の規制はとても緩い国なんです。
ですが、種類が多いというだけで、使用されている量はきちんとADI(1日摂取許容範囲)で検査されています。よほどのことがない限り摂取しすぎるということはないので、安心してくださいね。
未だに謎が多い着色料
この着色料のデータは様々な場所で研究が進んでますが、意見が対立し、まだ不明なことも多いです。着色料は摂取してもすぐに害が出るわけではありません。長年の積み重ねで害が出てくる可能性があると言われています。
しかもこれは人間に対しての研究結果。動物実験ではネズミが対象になることが多いので、猫についてはどのくらい害があるのか、人よりもわかっていないのが現実です。
研究は日々進化。今まで使用できていたのに急に使用不可になったりと、内容がコロコロ変わることも。
着色料の入っていないキャットフードを選ぶには
着色料はキャットフードをはじめ、普段わたしたちが生活するうえで、切っても切り離せないくらいたくさんの物の中に含まれています。
しかし、着色料を使っている場合、原則表示することと決まっています。パッケージの裏の原材料の表示を確認すると、着色料が使用されているか一目瞭然。
もし、着色料が配合されていないキャットフードを選ぶ場合は「着色料無添加」や「着色料不使用」と記載されています。
きちんと検査をして合格しているものなので、着色料が絶対にダメとも言えません。ですが、着色料が与える体への害はまだ不明な点が多いのが現実。これを機に着色料不使用のキャットフードに切り替えてみるのはいかがでしょうか。
こちらのカナガンデンタルキャットフードは着色料不使用、しかもグレインフリーなのでおすすめです。
口コミをまとめた記事を書きましたので、よかったらどうぞ。
ゆねも現在カナガンデンタルを食べています。
グレインフリーについてはこちらに詳しく書いてあるので参考にしてみてくださいね。
https://www.shiawasegift.com/grain-free-demerit/
猫は自分でキャットフードを選ぶことはできません。だからこそ、飼い主さんがなるべく着色料のないキャットフードを選び、与えることができれば、猫ちゃんの一生の摂取量は大きく変わるのです。
まとめ
今回はキャットフードに含まれる着色料についてお話ししました。
いまだ猫にとっては害があるかどうか分からないことだらけで、不安になる方も多いと思いますが、「猫ちゃんの健康を気にするなら避けた方がいい食品添加物」ということを分かってもらえたと思います。
- 合成着色料は石油からできた食品添加物
- 天然着色料は自然由来のものだけど、使用量が多くなると一概に安全とは言えない
- 人も猫も、着色料が体にどんな影響を与えるかまだ不明な点が多い
- 飼い主が着色料不使用のキャットフードを選ぶことで、猫が生涯取る着色料を減らすことができる
この記事を読み、猫ちゃんの健康を考え、着色料不使用のキャットフードを与えるきっかけになってもらえたら嬉しいです。
健康のため、わたしたちも猫ちゃんと一緒に着色料を避けた生活をスタートしましょう。