猫が大好きなわたし。よく猫動画をみるのですが、すごく怒っている子を見ました。普段は飼い主さんの事が大好きで付きまとい、甘えている子がどうしたのかな。どうやら飼い主さんが、猫カフェに寄ってから帰宅したもようです。
飼い主さんの服の匂いを嗅いだ後、毛を逆立て、イカ耳になりシャーと威嚇する猫。近寄るどころか、距離を取る、逃げる、撫でようとすれば、猫パンチ。実はこの行動、やきもちや嫉妬してます。
猫は、ニオイに敏感な動物です。他の猫のニオイがついていれば、すぐに嗅ぎつけます。
寂しい思いをすると、病気になってしまうこともあります。
わたしは、小さい頃から猫を飼っていて、約30年間ずっと猫と接してきました。猫と長く接してきたからこそわかる猫のやきもちや嫉妬した時の行動。そして対処法について書いていこうと思います。
猫がやきもちを焼いた時の行動
猫が飼い主さんにやきもちを焼いた時の行動は、主に以下の5つです。
- 遠くから見つめてくる
- トイレ以外の場所でわざとおしっこする
- 噛んだり、猫パンチをしたりする
- 視界に割り込んで入ってくる
- 大きな声で鳴く
1.遠くから見つめてくる
自己主張の強く積極的な子だと、割り込んだり、邪魔をします。しかし感情を表に出すのが苦手な子は、少し離れた場所から、寂しそうな顔でずっと見つめてきます。
例えば、キャットタワーの一番上とか、扉の隙間とか、視線を感じたことはありませんか。
その行動は、やきもちや嫉妬している時、自分は不機嫌であることを伝えたり、かまってほしいアピールです。
『目で物を言う 』まさにそんな感じです。いじらしいですね。
2.トイレ以外の場所でわざとおしっこする
怒られるのがわかっていても、飼い主さんに相手してほしいばかりに、わざといたずらをする子もいます。例えば、物を落としたり、粗相をしたり。
そこまでしても相手にしてほしいレベルだとやきもちや嫉妬の度を越して、猫ちゃんのストレス度が高くなっています。しっかり対処してあげる必要があります。
3.噛んだり、猫パンチをしたりする
猫がやきもちや嫉妬をすると、噛んだり猫パンチをしてくることがあります。噛むといっても本気噛みではなく甘噛みがほとんどです。
怒っているわけではなく、嫉妬のあまり、飼い主の気をひこうとしているのです。
『なんでこんなにやきもちを焼いているのに気が付いてくれないの』『なんで普段通りなの』と不満な気持ちが行動にでてしまうようです。
4.視界に割りこんでくる
テレビやスマホに夢中になっていると、視野を遮るようにわざと視界に入りながら、スリスリしたり、ゴロゴロいったり。
飼い主さんがパソコンで仕事していると、パソコンの画面の前に座ったり、キーボードの上に乗ってきたりして勝手に字が「あああああああ」と入力されたり。
ピアノを弾いていると、鍵盤の上にのって寝転んで邪魔したりします。よく猫動画などを観ているとありますよね。
『なんで、構ってくれないの』『自分だけみてよ、遊んでよ』という気持ちの表れです。
5.大きな声で鳴く
『やきもちを焼いているんだけど!』と大きな声で鳴いたり『かまって』と甘えた声で鳴いたりします。
猫が鳴くのは子猫の時に、母親を呼ぶときの名残だと言われています。ずっと一緒にいてお世話してくれる飼い主さんの事を母親のように思っているのでしょうね。
ちなみにノラ猫は、喧嘩するときなどに唸ったように鳴くことはありますが、人に対して、甲高い声で鳴くことはありません。
猫がやきもちを焼いたときに体に出る異常
猫のやきもちや嫉妬が酷くなると、ストレスが高くなり体に異変をきたすことがあります。あなたの猫ちゃんにこんな様子はないか、よく観察してみてください。
- 過剰なグルーミングによる脱毛
- 食事をとらなくなる
- 分離不安症になる
1.過剰なグルーミングによる脱毛
猫はストレスを受けると、ストレス発散のために過剰なグルーミング(毛づくろい)をすることがあります。
過剰なグルーミングは毛や皮膚を傷つけてしまいます。特に猫の舌はザラザラしているので傷がついて皮膚炎になったり脱毛したりします。
2.食事をとらなくなる
猫は繊細で、環境が変化することがとても苦手な生き物です。
「いつものお気に入りのご飯を食べなくなった」「食事の量が少なくなった」などの様子が見られることもあります。
深刻な場合は、体重が減少したり下痢や嘔吐をすることがあります。そんな時は、ストレスが過多になっていたりするので要注意です。
猫は2日以上ご飯を食べないと命にかかわることがあるので、早めに病院に連れて行ってください。
特にこのような症状は、新しく猫を迎えたりするとよく出る症状です。新しい子がきて、自分は相手にされない。嗅いだことないニオイがする。やきもちと嫉妬とストレスで、元気がなくなるわけです。
大切な家族を悲しませないようにしてくださいね。
3.猫の分離不安症
犬に多いと言われる分離不安症ですが、猫もこの病気になることがあります。症状は、やきもちや嫉妬した時に起こす行動に似ています。
分離不安症とは独りになると強い不安を感じその不安とストレスが原因で破壊行動や粗相をしたり鳴きつづけたりなどの問題行動を起こす病気のことをいいます
この病気を放っておくと鬱状態になり、問題行動もますます酷くなり、体に支障をきたします。あまりにも症状がひどく、改善されない時は一度病院へ連れて行きましょう。
猫がやきもちと嫉妬する時の原因
他の猫のニオイをつけてきたとき
これは、猫のあるある行動です。特に猫カフェ行って帰宅したり、ノラ猫さんと遊んでくると凄い勢いでニオイを嗅いできます。そのあと、撫でようとしようものなら「シャー」ガブッ。とてもわかりやすいです。
相手にしてもらえないとき
パソコン作業をしていたり、テレビや新聞をみていて、遊んでほしいのに相手にされないと視界に割り込んだり、じゃまをして自分の存在を知らせようとします。
新しく猫がきたとき
新入り猫が来た時に、その子ばかりを可愛がって、先住猫をほおっておくと、やきもちや嫉妬をします。この行為は先住猫さんの心を大きく傷つけます。絶対にしないでください。
猫がやきもちや嫉妬する時の対処法
- 遊んであげる
- 撫でる・ブラッシングする
- 抱っこしてあげる
- おやつをあげる
1.遊んであげる
大好きな猫じゃらしや、またたび入りのおもちゃなどで、思う存分に遊んであげましょう。一緒に遊んであげると、猫もかまってもらっていると実感が沸いてご機嫌がよくなります。
2.撫でる・ブラッシングしてあげる
優しく声をかけながら撫でたりブラッシングをしたりしてあげましょう。撫でたりブラッシングをすることは、母猫に子猫の頃、舐めてもらった感触に似ているので、とても喜びます。特に自分では舐められない、あごや顔の横、頭などをなでると喜びます。
おしりをポンポンされるのが好きな子もいます。気持ちがよくなればご機嫌になります。
3.抱っこしてあげる
抱っこが好きな子なら、思いっきり抱っこをしてあげましょう。この時も優しく声をかけてあげると、寂しい気持ちも和らいで、安心します。
4.おやつでご機嫌をとる
どんなに機嫌が悪くてもおやつをあげるとケロッと、ご機嫌になることがあります。人間でもおいしいものを食べると嫌な事を忘れたりしますよね。
おやつは、たくさんあげるとクセになったり、肥満につながったりしてあまり猫ちゃんのためにならないので、量にはしっかり気を付けてくださいね。
以上の方法を試してみてご機嫌がよくなったかどうかを観察してみてください。
- ぺろぺろ舐めてくる
- すり寄ってくる
- 甘えた声で鳴きながら寄ってくる
- 飼い主のひざの上やおなかに乗ってくる
- 甘噛みをしてくる
こんなことをしてきたら、寂しさが解消された証拠です。
まとめ
猫は、些細なことでやきもちや嫉妬をします。
- 遠くからみつめてくる
- いたずらや粗相をする
- かんだり猫パンチしたりする
- 視界に割り込んで邪魔してくる
- 大きな声で鳴く
また、ストレスが深刻化すると脱毛、分離不安症といった病気につながることもあります。
これらを解消する対処法として、4つの方法をあげました。
- 遊んであげる
- 撫でる・ブラッシングする
- 抱っこしてあげる
- おやつをあげる
簡単なので、ぜひ実践してみてください。猫の気持ちを尊重してあげて、お互いに良い関係が築けるといいですよね。