YouTubeをみていたら、とてもかわいい短毛の三毛猫ちゃんがでていました。
ただ、毛が固まってカチカチになっているんです。
これを毛割れいいます。
実はこの三毛猫ちゃん、御年24歳美魔女猫さんなんですよ。
毛割れの原因は、老化が原因が一番多いのですが、ただ、老化以外にも病気が潜んでいることもあるんです。
そして、この毛割れは、猫ちゃんにとって、とても痛くて重くて辛いんですよ。
ほうっておくとフェルト状になってますます取れにくくなってしまいます。
大きく毛割れをすると皮膚病になる可能性が高くなるんですよ。
慌てて間違った対応をすると、ケガをしたり皮膚を傷つけたり猫の飼い主さんも辛い目に。
そこで今回は、このカチカチで辛い毛割れについて原因や要因、対処法を解説していきたいと思います。
是非この記事を読んで、ねこちゃんを毛割れから解放してあげてくださいね。
猫の毛が固まる原因
猫の毛が固まったりカチカチになることを毛割れといいます。
毛が固まってフェルト状になってしまいます。
そもそもなんで毛は固まってしまうのでしょうか。
その理由は、抜け毛が身体からうまく離れず、毛と毛の間で絡まるためです。
ほかにも、皮脂や汚れによって固まってしまうこともあります。
特に長毛種の子は、毛足が長いので絡まって毛割れになりやすいです。
短毛種は大丈夫だと思われがちですが、そんなことはありません。
猫の毛が固まる要因
猫の毛がカチカチに固まったり毛束になる原因をあげていきますね。
- 高齢になってきて、グルーミングをしなくなったから
- 口の中に何だかの炎症があり、グリーミングができないから
- 皮脂が多く分泌されて、汚れてかたまってしまうから
- 長毛種でお手入れが間に合わない
- 腎不全や内臓疾患をかかえているため
高齢になった
猫は、暇さえあればグルーミングをしますよね。これってムダ毛と排除したり毛並みを整えているんです。
猫の舌はザラザラで、クシの役割を担っています。
また猫は体が柔らかいので、自由自在な体制でいろいろな場所をグルーミングできるんですよ。
しかし、猫も人と同じで年を取ると身体の柔軟性が低下します。体力も衰えてくるのでグルーミングをすることが減ってきます。
すると汚れや皮脂が溜まり、固まりができてカチカチの毛束ができやすくなります。
逆に毛がパサついて、つやがなくなりゴワゴワになったりすることもあります。
人も年齢とともに髪にツヤや潤いがなくなりますよね。
口の中に異常がありグルーミングができない
口の中に炎症があったり、口内炎や歯肉炎になると痛いのでグルーミングができなくなります。
グルーミングができても、唾液もネバネバしてしまうので逆に毛がベタついて硬く固まってしまいます。
猫は3歳までに80%が歯周病などの口の病気になるという統計がでています。
【毛割れとは】毛が固まり、うろこ状になってしまいます。この状態になると、人の手を借りないと、元に戻すのは難しくなります。
この子は、ノラ猫さんです。歯がなくて口が痛いのかグルーミングができません。結果、このように毛割れになってしまいました。
皮脂が多く分泌されて汚れてかたまってしまう
猫の体質によりますが、皮脂が多く分泌される体質の子だと毛が固まってしまいます。
皮脂が多い子は、フケが出やすいんです。
そのような体質の子には、毎日のケア、そしてシャンプシートなどを使って拭いてあげてください。
長毛種でお手入れが間に合わない
長毛種の子は自分でがんばってグルーミングをしても間に合わないことがあります。
【毛が固まりやすい猫種】
- ペルシャ
- ヒマラヤン
- メインクーン
特に、わきの下、お腹、股の間などにできやすいです。
ほうっておくと、毛のかたまりに汚れが付き皮膚炎なのになることがあります。
毎日のブラッシングは、しっかりしてあげてください。
腎臓病や内臓疾患をかかえている
猫でもっともなりやすい病気が腎不全です。
なんと7歳以上だと3割~4割、15歳以上だと8割の猫が腎臓病になるという報告があります。
特に腎不全にかかり、脱水を起こしていると、毛のつやがなくなり、バサバサしはじめると頻繁に毛のかたまりができます。
そして腎臓病になると、食欲がなくなり栄養も取れなくなるので、毛並みが悪くなり毛質も劣化します。
それは、他の内臓疾患でも同様です。体の調子が悪くなると毛ツヤがわるくなり水分量も減ります。
7歳以上で、急に毛玉が増え始めた、口の中には異常がなさそうな時は、早急に動物病院に行くとこをお勧めします。
猫の毛が固まりを作らないための予防法
予防法はこまめなケアをしてあげるのが1番です。
ブラッシングをこまめにする
とにかくブラッシングをしてあげてください。そのためには飼い始めたらすぐにブラッシングを始めた慣れさせることが大切です。
その時には、優しく言葉をかけてあげてくださいね。
猫がグルーミングしにくい場所(首の下や側面)毛玉や毛割れができやすい場所(わきの下、お腹、股の間)を中心にしてあげるとよいでしょう。
- 長毛猫・・・スリッカーブラシ・ピンブラシ
- 短毛猫・・・ラバーブラシ・獣毛ブラシ
シャンプーや体をふいてあげる
皮脂や汚れを取るのにはお風呂でシャンプーするのがよいです。
特に長毛の子は小さいころからシャンプーに慣れさせておくとよいでしょう。
ただ、猫は、体が濡れるのが嫌いな動物なのでシャンプーが嫌いな子が多いです。
【猫が水が嫌いな理由】
猫の被毛は柔らかく水をはじかず、乾きにくいのです。寒さが苦手な猫は体の熱を奪われるのを大変嫌がります。
野生で生活をしていた時、濡れて体が冷えることは死と直結するため、習性が残っているのです。
どうしてもシャンプーがダメな子や歳をとった子は代用品を使うのがおすすめです。
蒸しタオル
人でも蒸しタオルは気持ち良いもの。
猫でも同じです。蒸しタオルで、汚れを浮き上がらさせて、皮脂などの汚れを優しく取り除くいてあげるとよいでしょう。
ツヤもでてきますよ。
シャンプータオル
シャンプータオルは使い捨てできて、気が付いた時にふいてあげれるのでとっても重宝します。
フケなども綺麗にふき取れます。
食べたあとの口のあご下の汚れや、おしり周りにも使えて便利です。
ドライシャンプー
人でも、お風呂に入れない状況や水が使えないときに便利なドライシャンプー。
猫用にもあります。
【ドライシャンプー使い方】
タオルの上にたっぷりとシャンプーの泡を載せます。
マッサージをしながら優しくふいてあげます。
猫がなめても大丈夫なものを選んでくださいね。
毎日のこまめなケアが、猫ちゃんを毛割れから守ることができます。
食事を見直す
猫は偏った食事をすると栄養が行き届かず毛並みに大きな影響が現れます。
ビタミンAと良質ななタンパク質を含んだ食事を心がけましょう。
- ビタミンA・・・ビタミンAが不足すると皮膚が荒れます。そのことにより毛並みも悪くなります。
- 高タンパク質・・・タンパク質の1つであるケラチン(*1)がたりなくなると毛並みのツヤがなくなります。
*1 ケラチンとは、髪の毛だけでなく爪や皮膚の角質層を形成する成分で18種類のアミノ酸が結合してできたタンパク質です。
猫の理想的なバランスの食事の割合です。良質なキャットフードを与えることがうおすすめです。
【肉・魚】:【穀物】:【野菜】=7:2:1
カナカンデンタルキャットフードは歯のケアもでき、良質なタンパク質も含んでいます。
猫の毛が固まってしまったときの対処法
小さな固まりなら、皮膚を切らないようにハサミで切ったりバリカンで刈ってください。
動画を載せますが自己責任でお願いします。
出典:DIY時々コードレス掃除機
猫ちゃんは、病院に行くことがストレスになることが多いです。
病院が苦手な子には、この動画をしっかり見て、試してあげてください。
病院に行くことに抵抗がない猫ちゃん、自分で処理をするのに自信がない人は、トリマーさんや動物病院にお任せするのおすすめします。
病気のサインも考えられるので、その時は、動物病院に必ず行ってくださいね。
まとめ
今回は猫の毛が固まる原因と要因と対処法について解説してきました。
毛割れは老化や病気のサインのこともあるので、気をつけてくださいね。
【毛玉の原因 】
グルーミングをすることが減ってくるとすると皮脂が溜まり固まりができてカチカチの毛割れや毛束ができやすくなります。
毛がカチカチになったり、固まったりする要因にはたくさんあります。
- 高齢になってきてグルーミングをしなくなったから
- 口の中に何だかの炎症がありグリーミングができないから
- 皮脂が多く分泌されて汚れてかたまってしまう
- 長毛種でお手入れが間に合わない
- 腎不全や内臓疾患をかかえている
予防法は、マメなお手入れと食事の改善です。
- ブラッシングをこまめにする
- シャンプーや体をふいてあげる
- 食事を見直す
是非、対策をして、猫ちゃんを辛い毛割れから解放してあげてくださいね。