全国の愛猫家のみなさん、普段のお掃除を億劫だと思ったことはありませんか。
猫を飼っていると、洋服や布団などに付く抜け毛が気になって「掃除しなければ」となりますよね。
実は息子がまだ小さかった頃、アレルギーの検査で軽度の猫アレルギーであることがわかったんです。
しかし、実際に猫と触れてみてもアレルギーの症状が現れなかったため「ゆね」を我が家に迎え入れたという経緯がありました。
猫ってマメに毛づくろいするので、他のペットよりもアレルギーの原因である物質が唾液と一緒に毛についてしまい、抜け毛を放っておくとアレルギーを発症してしまうリスクが高くなってしまうんです。
しかしきちんと抜け毛を掃除していれば、わたしの息子のようにアレルギー反応を起こすことなく愛猫との生活を満喫することができるんです。
今回はそんな、猫アレルギーの息子を持つわたしが、猫の飼い主ならではのコツをおさえた掃除方法を伝授したいと思います。
オススメの掃除方法
猫を飼っていても、お掃除の基本は上から下へ。
でも猫の抜け毛って、静電気を帯びて家のいたるところに溜まりがちです。
まずは抜け毛の溜まりやすい場所の特徴別に、おすすめな掃除方法を伝授していきますね。
エアコン・棚の上などの高い所
猫の毛は細いため宙を舞ってしまい、普段視界に入らないような高い所に溜まってしまいます。
特に猫はキャットタワーなどを使っての上下運動を好むので、普段の生活で出るホコリよりもより高いところまで、毛が舞い上がってしまうんです。
高い所のお掃除のコツは、床に落とさず可能な限り静電気を利用して拭きとること。
このような、ヘッドの角度を変えられて、静電気で毛をキャッチしてくれるタイプのモップでお掃除するのがオススメです。
使い捨てのハンディモップもありますが、わたしは使用する頻度が高いので、洗って繰り返し使えるタイプを選ぶようにしています。
カーペット・キャットタワーなどの布製品
カーペットや絨毯など、毛足の長さによっては猫の毛が繊維の内側に入り込んでしまいますよね。
掃除機をかける時、掃除機は「押す時にごみをかき出し」「引く時にごみを吸引」しているため、ゆっくり丁寧に引くことが1つ目のコツになります。
2つ目のコツは手軽に使える掃除グッズに頼ること。
特にキャットタワーやソファなどが布製品の場合、掃除機で掃除するのはちょっと大変。
この「ぱくぱくローラー」わたしも愛用中なんですが、エチケットブラシと同じ要領で抜け毛を取り除いてくれます。
キャットタワーなど、粘着クリーナー(通称「コロコロ」)で掃除されることが多いと思いますが、抜け毛の量が多いとすぐに剥がさなきゃいけなくてちょっと面倒ですよね。
ぱくぱくローラーはコロコロと同じ要領で前後に動かした後、本体内にごみが収納されるので、最後にまとめて捨てればいいだけなんです。
小回りが利かないのが欠点なので、こちらの商品やコロコロを併用してお掃除しています。
「一毛打尽(いちもうだじん)」と名前がとってもユニークですよね。
なぞる度に毛が集まっていく様子が爽快で、やり始めるとついつい止まらなくなってしまいます。
また、100円均一などで売っているゴム手袋を使って抜け毛をかき集めるのもオススメです。
布団やカーテンなど洗える布製品
猫ちゃんと一緒に寝ていると、お布団に毛がびっしりなんてことになりますよね。
また、忘れてしまいがちですが、静電気をまとっている猫の抜け毛は意外とカーテンに集まりやすいです。
せっかく頑張ってお掃除をしても、カーテンに毛がまとわりついたままだとまた汚れてしまいます。
特に換毛期である3月と11月頃は毛が抜けやすいので、注意が必要です。
そんなお布団やカーテンは、定期的に洗濯をするのが日々の掃除をしやすくするコツになります。
しかし残念ながらただ洗濯するだけでは、濯(すす)ぎで1度浮いた抜け毛が、脱水の際に再び付着してしまいます。
再び付着してしまう抜け毛を防ぐ方法は2つあります。
1つ目の方法は、濯ぎで浮いた抜け毛をキャッチしてくれる商品を一緒に使用すること。
こちらの商品は洗濯物に再付着してしまう抜け毛を、替わりにキャッチしてくれるアイテムになります。
2つ目の方法は、洗剤を変えること。
こちらの商品のように、静電気の発生を抑制して抜け毛が布製品に付着しにくくなる衣類用洗剤がとっても便利です。
また、使用すればするほど抜け毛が付着しないようコーティングしてくれるので、布団カバーやカーテンのように頻繁に掃除をしないところにオススメです。
水洗いできるカーテンの洗濯方法もご紹介しますね。
ドレープ(厚手の)カーテンは年に1度、レースカーテンは年に2〜3回洗うといいので、わたしは換毛期に合わせて年に2回、両方とも洗っています。
ご自宅での洗濯手順
カーテンをレールから取り外し、ホコリをよく払いましょう
フックを全て取り外しましょう(フックが生地に引っかかり、 キズが付いたり破れたりする恐れがあります)
いよいよ洗います
脱水し、干します
脱水をかけすぎると、しわの原因となりますので、脱水は30秒程度にして、生乾きの状態で元のレールに吊って乾かしてください。
また乾燥機は縮みの原因となりますので、使用しないようにしてください。▼注意点
カーテンに裏地やトリムなどをつけている場合は、素材を確かめてから洗うようにしてください。
服
猫の抜け毛で1番困るのは、やっぱり服に付いてしまうことですよね。
服に付いた毛を取り除くの時に気をつけたい事は、生地を傷めないこと。
なかなか毛が取れないからといって、粘着力の強いコロコロを使用しては服が傷んでしまいます。
服に付いた猫の毛にを取り除くコツは水を使うこと。
とっても簡単な方法なので、すこし意外かもしれません。
水で濡らした手で撫でるだけで静電気が収まり、簡単に毛を払うことができます。
外出先で猫の抜け毛に気づいたときは、この方法でさっと取り除くことができますよ。
コロコロについては、こちらで熱く語っているのでよかったら覗いてみてください。
フローリング
抜け毛を掃除するのであれば、ツルツルしたフローリングは掃除機をかけるだけで十分ですよね。
しかし、実は抜け毛やフケ、ノミやダニなどがフローリングの隙間に溜まってしまうんです。
そのため、フローリングをお掃除するコツは定期的に水拭きをすること。
床材を痛める恐れがあるため、月に1〜2回を目安にしましょう。
わたしはクイックルワイパーの先に、濡らした雑巾をつけてお掃除しています。
猫が滑って怪我をしてしまう可能性があるので、ワックスがけの効果があるシートの使用は控えましょう。
また洗剤を使って床のお掃除をする際は、拭き取り残しがないよう注意しましょう。
間違って猫の口に入ってしまった時のことを考え、こういったペットを飼っている人向けの洗剤を使うといいですよ。
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たくさんの方法を一気にご紹介したので、1度おさらいしますね。
- エアコンや棚の上など高い所は「静電気を利用してふき取る」
- カーペットなど大きな布製品は「掃除機を引く時はゆっくり」「便利グッズを活用する」
- 布団カバーなどの洗濯きる布製品は「定期的に洗濯をする」
- 服についた毛は「手を濡らして水で払う」
- フローリングは「定期的に水拭きをする」
抜け毛対策にはブラッシングが大切!!
猫の飼い主ならではの視点でお掃除のコツを紹介していきましたが、猫の抜け毛対策は、お掃除が全てではありません。
猫の抜け毛に困っている場合、まず真っ先に実践したいのがブラッシングです。
抜け落ちた毛が部屋中に散らばる前にできる、最も効率的な方法ですよね。
ブラッシングを行う頻度や方法もご紹介しますね。
短毛種のブラッシング
毛の絡まりがほぼない短毛の猫ちゃんは、目の粗いブラシで汚れを落とすイメージで行います。
【ブラッシングの頻度】
- 1週間に2~3回
【用意するブラシ】
- ラバーブラシ…ゴムやシリコン素材のブラシ
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- コーム…歯が一直線に並んでいるて、くしのような形をしている
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【手順】
- ラバーブラシを使って背中・お尻・お腹をブラッシングする
- コームを使って顔と足をとかす
長毛種のブラッシング
毛が絡まりやすい長毛種の猫ちゃんは、念入りなブラッシングが必要になります。
特に足の付け根・しっぽの根元・耳の後ろは毛玉ができやすいので注意してブラッシングしてあげましょう。
【ブラッシングの頻度】
- 毎日
【用意するブラシ】
- スリッカーブラシ…ブラシの部分が、くの字状になった針金でできているブラシ
- ピンブラシ…隙間が多く取られているのが特徴のブラシ
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- コーム
【手順】
- コームやピンブラシなど、目の粗いブラシで全体的にとかす
- スリッカーブラシで背中からお腹へ、毛の流れに沿ってブラッシングする
- コームで顔回り、足をブラッシングする
ぽかぽか日の当たる場所でブラッシングしてあげると、猫ちゃんのうっとり加減もますますアップするのでおすすめですよ。
番外編《換毛期》
普段のお掃除やブラッシングはこれで完璧ですが、猫の抜け毛が多くなる換毛期には少し特別な方法で対策したいですよね。
そんな方には猫ちゃんをシャンプーすることがオススメです。
一時的に抜けやすくなる毛を、シャンプーで一網打尽にする方法はこちらの記事でご紹介してますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
あらかじめ抜けやすくなっている毛を洗い流してあげることで、抜け毛を減らしたり病気を防ぐことができますよ。
また、シャンプー直後はアレルゲン物質も洗い流されているので、来客のある前日にシャンプーをしておくと効果的ですよ。
まとめ
猫の抜け毛が部屋中に散らばってしまい、お掃除方法に困っている方向けにいくつかコツを紹介してきました。
お掃除する場所別にお話ししてきた内容を、簡単におさらいしてみましょう。
- エアコンや棚の上など高い所は「静電気を利用してふき取る」
- カーペットなど大きな布製品は「掃除機を引く時はゆっくり」「便利グッズを活用する」
- 布団カバーなどの洗濯きる布製品は「定期的に洗濯をする」
- 服についた毛は「手を濡らして水で払う」
- フローリングは「定期的に水拭きをする」
また、猫の抜け毛を掃除するだけでなく、部屋中に散らばる前に対処する方法としてブラッシングをご紹介しました。
少しでも効率よくお掃除をして、空いた時間で猫ちゃんとの楽しい時間を過ごしてくださいね。