皆さんは自分の猫が幸せそうだなと日々感じていますか。
わたしは子供の頃飼っていたみゅうが死んでしまったときに、もっと関わってあげていればよかった、もっと幸せになって貰いたかったと後悔しました。
そんなわたしに母が、猫が幸せだと感じているときにする行動を教えてくれたのです。その行動を知ることで、みゅうはずっと「幸せだよ」、と伝えてくれていたと知ることができました。
あの時母が教えてくれなければ、みゅうとの思い出が「悲しいもの」になっていたかもしれません。そして猫が、「幸せだよ」とご主人様にサインを出しているのに気づかず、後悔する方がいるかもしれません。
そうならないために、猫が幸せだと思うときの行動について説明します。これを知っておくと猫の気持ちが分かるので、猫とのコミュニケーションがとりやすくなったり、ますます猫を好きになってしまうのではないでしょうか 。
猫が幸せだなと感じるとき
猫はどんな時に幸せを感じているのでしょうか。それは住んでいる場所と、一緒にいる人の存在が安心できるかどうかだと言えます。
- ご飯がお腹いっぱい食べられる
- 気に入った場所できれいな水が飲める
- 清潔なトイレがある
- 外敵に襲われない
- 安心出来る場所がある
- 大好きな飼い主が側にいる
- 大好きな飼い主とのスキンシップ(遊ぶ、抱っこ、ブラッシング)
狩りをせずにお腹いっぱい食べられるのは、猫にとってとても幸せな瞬間なんです。
また猫はストレスを感じやすい生き物なので、生活環境を整えてあげることも、幸せを感じてもらうには大切なんですよ。
大好きな飼い主と一緒にいられる時間も、「幸せ~」と思ってくれている猫たち。猫は自分の匂いがする場所が一番落ち着きます。
そんな家の中で自分を大事にしてくれる飼い主がいて、遊んだり、撫でてくれたりしたらそれってとっても幸せなことなんです。
そうなんです。さりげない行動をしていると見せかけていますが、実は分かりやすく感情を表していたんです。
次にお話しする『幸せそうな時の行動』を知ると、なんだ~それって嬉しかったのかと思ってしまうかもしれません。
猫が幸せそうな時に行う10の行動
あなたの飼っている猫が幸せそうな時、どんな行動からそう感じていますか。猫が幸せと感じるときにする行動についてまとめました。
もしかしたら「うちの子もやっている」、「これはやっていたけど意味まで知らなかった」なんてものもあるかもしれませんね。
- 喉をゴロゴロ鳴らす
- 飼い主にすりすりする
- 尻尾をピンと立てる
- お腹を見せてくれる
- 甘噛みをする
- 目を見つめてゆっくり瞬き
- 前足でふみふみ
- プレゼントをくれる
- 周りをついて歩く
- 頭突きをしてくる
1、喉をゴロゴロ鳴らす
猫を飼っている方は、きっと聞いたことがあるはずのゴロゴロ音。飼い主に抱っこされたときや、顔の周りを撫でてもらっている、リラックスしている時によく出す音なんです。
猫は一匹でいるときには、この喉をゴロゴロ鳴らすことはないのです。これは母猫や飼い主とのコミュニケーションの一つで、幸せだと感じているときの『スマイル』なんですよ。
- 幸せだなと感じる時・・中低音
- 構って欲しい、ご飯が欲しいなどの要求・・高音
そしてゴロゴロ音には人を幸せにしてくれる効果も。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2,飼い主に顔をすりすりする
我が家で飼っている「ゆね」は、よくわたしの足に顔をすりすりしてきます。皆さんの猫もあなたの足にすりすりしませんか。
実は猫の頬やアゴには、ホルモン(自分の匂い)が出る場所があるのです。この行動は猫同士のコミュニケーションの一つであり、マーキングの一種なんです。
この「顔すりすり」、嫌いな人にはしない行動で、人に対して行うのはその人を信頼している証。
猫は自分の匂いが大好きで、ご主人様にも自分の匂いをつけることによって、安心して過ごしているんです。
なので飼い主にも自分の匂いをつけておきたい、飼い主のことが大好き、と表してくれているんですね。
3,尻尾をピンと立てる
猫のしっぽって上がったり下がったり、曲がったりして常に動いていますよね。実は猫の感情によって違っていたんです。
もともと生れて間もない子猫は、自分で排泄することが出来ません。その間母猫が肛門を刺激して、排泄を手伝います。
このときに子猫はしっぽをピンと立てて「おかあさーん」と寄っていくので、その名残なんですよ。猫が飼い主に甘えている証拠ですね。
しっぽの形別に猫の感情をまとめてみました。
穏やかな気持ち | しっぽが少し下がっている |
---|---|
恐怖・警戒 | しっぽが下がっている、お腹の方に巻き込んでいる、足の間に丸め込む |
威嚇(いかく) | しっぽを膨らませ、毛が逆立っている |
好奇心 | 先端がピクピクしている |
怒っている | 床にたたきつけるようにバタバタ振る |
猫の感情がしっぽに表れやすい分、とっても敏感な部分です。猫はしっぽを触られるのが大嫌いなので、不用意に触ると猫パンチをお見舞いされるかも。つい触りたくなり気持ちはわかりますが、ぐっと堪えましょう。
4,お腹を見せてくれる
猫にとってお腹は急所です。そのお腹を見せられるということは、相手を信頼し認めているということなのです。
動物病院の診察台で、自ら進んでお腹を見せる猫はまずいないですよね。十分にリラックスして、飼い主に甘えている証拠なんですよ。
そんな健気な猫を見たら、構ってあげずにはいられませんよね。たくさん抱っこしたり撫でであげましょう。
5,甘噛みをする
実はこれも愛情表現の一つ。猫にとって飼い主はいわばお母さん。そのお母さんに甘えたい気持ちと、もっと遊んで欲しい、撫でてくれて嬉しかったよ~と、伝えるために甘噛みをするのです。
甘噛みは、兄弟間や母猫との間で見られるスキンシップの一つで、噛んだり噛まれたりすることで噛み加減を覚えます。人との時はそれが出来ないので、噛まれたときには「痛い!」と強く言うようにするなど、甘噛みをそのままにしないようにしましょう。
愛情表現と聞くと、つい仕方ないかなと思ってしまいますが、甘噛みはやめさせないといけない行動なんですよ。
6,目を見つめてゆっくり瞬き
猫の目は瞬きが少なくても、乾燥しにくい構造をしているため、瞬きが少ないのです。どのくらい少ないかというと、
- 人・・1分間に20回ほど
- 猫・・1分間に3回ほど
また、緊張した状態では5分間瞬きをしない猫がいたという調査結果もあるのです。
そんな猫がリラックスした状態で、ゆっくり瞬きするのはどんなときなのか、それがこちらです。
- あいさつ・・わたしは敵ではないですよというメッセージ。
- 返事・・猫が「ニャー」と返事をするのは人に対してだけ。動物同士では瞬きやしっぽを動かすことで意思疎通を図っているのです。
- 愛情表現・・信頼している人への大好きの合図。
猫は信頼関係が深くなればなるほど、反応が薄くなります。
嫌われたのかと不安になりますが、逆だったんです。ゆっくり瞬きをしている理由がわかると、猫にとって信頼のおける相手と思ってもらえているとわかり、それはそれで嬉しいものです。
猫がゆっくり瞬きをしてきたら、あなたも是非瞬きをして返してあげましょう。猫もきっと喜んでくれますよ。
7,前足でふみふみ
うちのゆねは、よくソファに寝転がっていると、お腹の上にのってきて前足でふみふみ。お気に入りのタオルケットでも、同じようにふみふみしていることがあります。
この行為も子猫時代の名残なんです。
子猫は母猫のお乳を飲むときに「もっと出ろー」とふみふみして飲みます。柔らかくて温かいところが、母猫のお乳に似ているんでしょうね。気持ちよくて甘えている証拠です。
8,プレゼントをくれる
皆さんは猫からプレゼントを貰ったことはありますか。
猫は人との暮らしに順応していますが、野生本能を忘れてはいません。もちろんハンターとしての本能もです。
プレゼントを取ってくることで、「大好きな飼い主に褒めて欲しい」、「飼い主に狩りってこうやってするのよ」と親切心で教えてくれているのです。
結果子供のわたしは、猫が何かをくわえているのを見るのがトラウマになりました。が、こちらの事情は置いてといて、そんないじらしい猫をたくさん褒めてあげましょう。
9,周りをついて歩く
猫がついてくる、これはもちろん愛情表現ですね。
飼い主とずっと一緒にいたい、という気持ちの表れです。信頼している飼い主に、とっても興味津々で、飼い主が行くところならどこにでもついて行きたいと思っているんですよ。
他にも構って欲しい、ついて行ったらご飯がもらえるかもという理由も考えられますよ。
10,頭突きをしてくる
パソコンに向かって作業中や、朝起きたときなど、ゆねはよく頭突きをしてきます。これも愛情表現の一つなんです。
頭突きといっても、そっとくっつけてくる程度なので、もちろんダメージはありません。
これは頭に臭腺(しゅうせん)という匂いを出す場所があり、その匂いを飼い主につける、「この人はボクのだぞー」と、いわばマーキングであるともいわれているのです。
この頭突きは友好の証として猫同士や飼い主、また一緒に住んでいる他の種類のペットにも行うことがあります。猫からの最上級の愛情表現ですので、しっかり受け止めてあげましょう。
まとめ
猫が幸せだなと感じる瞬間と、その行動について説明してきました。うちの猫もこの行動してたな~と、改めて気がついたという方もいたのではないでしょうか。
まず、猫が幸せだと思う瞬間はこちら。
- ご飯がお腹いっぱい食べられる
- 気に入った場所できれいな水が飲める
- 清潔なトイレがある
- 外敵に襲われない
- 安心出来る場所がある
- 大好きな飼い主が側にいる
- 大好きな飼い主とのスキンシップ(遊ぶ、抱っこ、ブラッシング)
猫が普段わたし達との生活に、どれだけ馴染んでいるか、その中で幸せと感じてくれていることがわかりました。
- 喉をゴロゴロ鳴らす
- 飼い主にすりすりする
- 尻尾をピンと立てる
- お腹を見せてくれる
- 甘噛みをする
- 目を見つめてゆっくり瞬き
- 前足でふみふみ
- プレゼントをくれる
- 周りをついて歩く
- 頭突きをしてくる
飼っている猫ちゃんの幸せは伝わりましたか。
きっとたくさんの愛猫の幸せに気付け、自信に繋がったのではないでしょうか。猫にとっても、自分の感情を理解してくれることは、とっても嬉しいこと。
お互いにとって、より良い生活が送れるきっかけになれば良いと思います。