猫の健康にとって欠かせない食事。
大切な愛猫ちゃんがごはんをなかなか食べてくれなかったら、心配ですよね。
我が家の猫がまさにそうでした。
CMでよく見る猫ちゃんたちのように、嬉しそうにばくばく食べてくれるものとばかり思っていましたが、食べません。
ごはんを出しても駆け寄ってきたりしないし、たいして興味もなさそうにちょろっと食べてはどこかへ行ってしまったりしていました。
また、我が家の猫は単に食欲が少ないだけではなく、胃の機能が低いためごはんに薬を混ぜて出すように言われていました。ですがごはんを食べてくれなくては意味がありません。
ちゃんと食べないままでは弱ってしまうと試行錯誤をしていたわたしがたどり着いた答えは、
キャットフードを温める。
そう、タイトル通りです。
温めるというひと工夫を加えたところ、もりもり食べてくれるようになり、薬も安定して飲ませられるようになったのです。
キャットフードを温めることによる効果や温め方について紹介しますので、猫ちゃんの食事について悩んでいる方は是非参考にしてみて下さい。
キャットフードを温める効果
キャットフードを温める一番の効果は、においが増すこと。
わたしも初めてキャットフードを温めたときは衝撃的でした。
キャットフードを温めたところ、においに誘われて自らごはんの方に来て、そのままぺろりと平らげてしまいました。
猫は嗅覚に優れていて、においに敏感です。
味覚よりも嗅覚が発達しており、食べ物かどうかはにおいで判断しています。そのため、においの強いものに反応し、好んで食べてくれます。
この温めたキャットフードのにおいには、かなり食欲増進の効果がありました。
たしかに私たち人間だって出来立てのごはんのにおいは食欲がそそられますし、冷めたごはんよりも温かいごはんのほうが断然おいしいですよね。
なぜ温めると良いのかが分かったところで、次は温める方法とそれぞれのメリット・デメリットについて紹介したいと思います。
電子レンジで温める場合
ウェットフードの場合、電子レンジで温めることが出来ます。
ウェットフードを電子レンジ可のお皿に入れ、10~20秒ほど温めて混ぜます。温めた後に混ぜることで加熱ムラを解消することが出来ますよ。
メリット
電子レンジは時間をかけずに手軽に温めることが出来ます。
開封後のウェットフードは衛生上冷蔵庫で保管したほうがよいですが、冷たくなっているフードも食事の度に必要な分だけすぐに温めることが出来るので便利です。
デメリット
電子レンジで温める際は、温めすぎに注意です。
手軽に温めることが出来るのが電子レンジのいいところですが、思っている以上にすぐに熱くなります。
温めすぎたものをそのまま出してしまうと火傷のおそれがあるので、必ず人肌くらいの触れる温度になっているか確かめてから出しましょう。
量にもよりますが、10秒ずつ温めて手で触って熱すぎないか確かめています。
たまに触れないほど温まってしまう時があるので、そういう時は少し置いておいて冷まします。
特に今まで温めたごはんをあげていなかった場合、急に熱いごはんを食べたらびっくりしますよね。
せっかくごはんを食べてもらいたくて温めるので、火傷でトラウマにならないように気を付けましょう。
ホットストッカーで温める場合
ウェットフードの場合は、このようなホットストッカーを使って温めることも出来ます。
ホットストッカーはただ入れておくだけで猫にとって丁度良い温度に温めてくれるもので、パウチ・トレー・缶詰タイプのウェットフードをストックしておくことが出来ます。
サイズは3種類あり、ストック出来る量が変わります。
置き場やストックしたい量に合わせて選べますよ。
ミニサイズ | Sサイズ | Lサイズ | |
パウチ | 4個 | 6個 | 12個 |
トレー | 2個 | 6個 | 8個 |
缶詰(小) | 2個 | 4個 | 7個 |
補充する回数を減らしたい人や猫を2匹以上飼っている人は、大きいサイズのほうが便利ですね。
メリット
ホットストッカーの一番の利点は、温度が39度でキープされるところです。
ストックしておくだけで39度まで温めてくれるのでこちらで温度調節の必要がなく、そのまま出しても火傷の心配がないので安心です。
デメリット
ホットストッカーでは一度ストックすると温かいままになるので、フードが劣化しやすくなります。
そのため、ストックしたものは一週間以内には食べさせないといけません。
一度開封したものに関しては温め直しや再保管が出来ないので、子猫や高齢の子で一度に食べ切れない場合や、ドライフードと合わせて量を調節したい場合には不向きです。
また、温まるまで5時間程度時間がかかるので、ストックし忘れないように気を付けましょう。
お湯を加えて温める場合
ドライフードの場合は、お湯を加えて温めます。
どれくらいお湯を加えるかは、加える量によってドライフードのふやけ具合が変わるので、猫の食いつきも見ながら好みの量を探すようにしましょう。
ただのお湯ではなく温めた猫用のミルクやお肉を煮たスープをかけるのもいいですね。
メリット
お湯を加えることで柔らかくなり、子猫や高齢でドライフードをなかなか食べづらい子でも食べやすくなります。
また、猫にとって大切な水分もごはんと一緒に摂れるのがいいところです。
デメリット
お湯をかける場合も火傷に注意が必要です。
だいたい38~40度くらいが理想です。
ぬるいお風呂くらいの温度なので、わたしたちが触れる温度まで必ず冷ましましょう。
また、ドライフードの硬さは歯の成長や虫歯予防の効果もあるので、柔らかくしてしまうとその効果がなくなってしまいます。
そのまま食べてもらいたいけど食べてくれないという場合には、温めたウェットフードと混ぜて出すとウェットフードの匂いにつられて一緒に食べてくれますよ。
温めると薬も飲ませやすくなる
以前から餌に混ぜて薬を飲ませようとしていたのですが、温める前は見事に錠剤を見つけ出されて残してあることがよくありました。
ですが温めるようになってからは、キャットフードそのもののにおいが強くなったおかげか、においによって食欲が増進したから、薬に気付くことなく食べきってくれるようになったのです。
錠剤の場合は温めたウェットフードで隠すように包み、粉薬の場合はごはんに混ぜ合わせて一緒に食べてもらいましょう。
注意点
キャットフードを温めても錠剤が見えてしまっていると残されてしまうことがあります。
温めたウェットフードは柔らかくなっていて包みやすいので、上手に隠しましょう。
お薬が必要な子にとって一番大事なのは毎日しっかり飲み続けること。
わたしも飲ませられない日が続いたときはとても不安でした。
もしお薬をうまく飲ませることが出来ていなくてキャットフードを温めてみたことがなかった人は、是非試してみてください。
まとめ
まだごはんをあまり食べてくれていなかった頃、食事の時間はとにかく心配な時間でした。
今日はどれくらい食べてくれるだろうか。
体重は減っていないだろうか。
薬をちゃんと毎日飲めていなくて体は大丈夫だろうか。
不安な気持ちでごはんを食べる姿を見ていたのを覚えています。
ですが、キャットフードを温めるようになって、ごはんはとっても楽しい時間になりました。
今、愛猫ちゃんの食事に関して不安を感じている飼い主さんにとってもそんな時間になるように、是非紹介した方法のメリット・デメリットを考慮しながら猫ちゃんの好みにあったごはんと温め方を探してみてくださいね。
- においが出るので食欲増進
- ウェットフード…電子レンジ・ホットストッカーで温める
- ドライフード…お湯を加えて温める
- 温めすぎ、餌の劣化には気を付ける
餌の食いつきが良くなると、薬を混ぜて飲ませやすくなります。
- 粉薬…温めたキャットフードにかけて混ぜる
- 錠剤…温めたウェットフードで包む
- 錠剤の場合はしっかり隠す
今では「ごはんだよ~。」と言いながらキャットフードを温めているとにおいにつられてやってきて、ごはんを置くと同時に待ってましたと言わんばかりに食べてくれます。
そのおいしそうに食べている姿は愛しくて仕方がありません。
あなたの愛猫ちゃんも温かくておいしいごはんをたくさん食べてくれるといいですね。
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