いきなりですが、「生まれ変わったらお金持ちの家の猫になりたい」これがわたしの夢です。
毎日のブラッシングなどのお世話をしてもらい、ゴロゴロとずっと寝てても文句は言われない。気が向いたら甘えに行き、わがままを言っても「可愛いから許しちゃう」そんな生活を送れるなんて、とても憧れます。
お金持ちを選んだ理由は、高級なご飯が食べれそうだから(笑)。でも、これはあくまでもわたしの妄想の猫の生活。実際のところはどうなのでしょうか。
とか思っている猫ちゃんもいたら、とても人間らしいな~と顔がほころんでしまいます。今回はゆねをモデルとした、猫のとある1日の行動を調査したので、皆さんにお伝えしたいと思います。
実は、飼い猫と野良猫では行動のパターンが違うんですよ。さっそく見ていきましょう。
猫の1日の過ごし方
猫は基本的に
- 寝る
- 食べる
- 遊ぶ(爪とぎも含まれる)
- 毛づくろい
この4パターンで行動していると言われています。
ゆねのタイムスケジュール
本当にこの4パターンしか行動していないのでしょうか。実際にわたしの愛猫ゆねで確認してみましょう。これはある平日の行動です。
6:00 | 起床。家族に体をこすりつけ、おはようの挨拶。子供たちと少し遊ぶ。 |
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8:00 | 朝ご飯タイム。家族は家を出るので、ここからゆね1匹の時間が始まる。 |
8:30 | ご飯後は入念な毛づくろい。天気が良かったので窓辺に移動。お昼寝タイム。 |
15:00 | 自動給餌機から本日2回目のご飯が出てくる。実は出てくる10分前から自動給餌機の前で待っていた(可愛い!)食後は毛づくろい&お昼寝。 |
17:00 | わたしと子供たちが帰宅。いつもお出迎えしてくれる。ここからは子供たちと遊んだり、キャットタワーの上から家族を見守るなどして過ごす。 |
22:00 | 本日3回目のご飯。食後はお決まりの入念な毛づくろいが始まる。子供たちはもう寝たので、ゆねもお休みモード。まったりと過ごす。 |
24:00 | 電気を消すとゆねも就寝。たまに遊び足りなくて夜の運動会が始まる日もある。 |
やはり主に寝る、食べる、遊ぶ、毛づくろいの4パターンで生活していますね。
まだまだゆねはやんちゃ盛りなので、遊び足りなくて夜に走り回る、通称「夜の運動会」が始まるときもありますが、基本的に子供たちとはしゃいで疲れて寝ることが多いです。
この日は、こちらのお留守番モニターでゆねを観察してみました。とてもコンパクトで持ち運びもしやすく、お部屋の邪魔になりません。猫ちゃんのお留守番している時の様子や、体調の悪い時に様子を見ることができるので、本当におすすめです。
1日の6割強は睡眠時間
ゆねの場合は子供と一緒に遊ぶので、睡眠時間は短い方ですが、上の表でもわかるように猫の睡眠時間はとても長いです。猫の語源は「寝子」とも言われれており、1日約16時間も寝るんだそう。成長期の子猫の場合は、驚きの20時間も寝ているとか。
生まれたての子猫はミルクを飲む以外は寝ているので、睡眠時間は22時間ほど。だんだんと目が開き、行動範囲が広がると起きている時間は増えますが、寝ている間に多くの成長ホルモンが出るため、体を大きくするために長い睡眠時間が必要なのです。
体力温存のための睡眠
なぜ猫の寝る時間が長いのかというと、猫は肉食動物で、先祖代々狩りをして生きていてきました。狩りをするといっても、いつも成功するわけではありません。いつ獲物を見つけられるかもわからないので、体力を温存する時間が必要です。
飼い猫になって狩りをしなくなっても、この習性が残っているのです。
たまにずっと寝ていて心配になることがあっても、病気ではない限りそのまま寝かせておいても大丈夫です。ぐっすり眠っている時は邪魔をしないように、なるべくそっとしておきましょう。
実はずっと熟睡しているわけではない
たまに日向ぼっこ中、目を閉じたまま尻尾をパタパタしている姿を見かけますよね。
猫は睡眠時間が長いですが、ずっと熟睡しているわけではなく、だいたい1時間ごとに目を覚ましているんです。ただ、起きても眠いので目を開けないだけ。やっぱり羨ましいですね(笑)
実は起きている時は、しっぽが動くので簡単に見分けることができるんですよ。
リラックス状態の時は大きくパタパタ。自分の世界に入っていて、飼い主さんの呼びかけに答えたくないときは、小さくパタパタさせます。この時しつこくしてしまうと、猫パンチが高確率でやってきます。
キャリーバックを寝床にするのがおすすめ!
猫はお昼寝の時、いつも同じところで寝ているわけではなく、何ヶ所かお気に入りの場所があると思います。ふわふわなクッションや段ボールがお気に入りという子も多いですよね。
我が家は寝床として、キャリーバックを開放しています。キャリーバックを出そうとすると、何かを察知しいなくなるという猫ちゃん多いですよね。
しかし、ここで寝るようになるとキャリーバックは猫にとって安心できる場所となり、病院に連れていく際とっても楽になるので本当におすすめですよ。
猫の育つ環境で行動に差が出る
猫は主に寝る、食べる、遊ぶ、毛づくろいの4パターンで生活しているとお話ししましたが、同じ4パターンでも、生活環境によって時間配分に差が出てきます。
飼い猫の場合
睡眠:食事:遊び:毛づくろい=6:1:1:2
飼い猫の場合は狩りをしなくても、時間になったらご飯がもらえます。朝、ご飯が遅い場合は起こしに来ることも。猫の体内時計は意外と正確なんですよね。
我が家のゆねは朝起こしに来るのですが、布団の誘惑に負けてわたし達と一緒に寝てしまうことが多いです。本当に可愛くて究極の癒しタイム。しかし空腹に勝てない時は、顔に手を当ててきたり、わたしが起きるまで鳴いちゃうことも。
さて話を戻しまして。飼い猫の場合、食事の回数は飼い主さんに管理されるため、成猫で1日2~4回という方が多いと思います。
毛づくろいは食後にすることが多いので、飼い猫の場合は、遊びよりも毛づくろいの回数が多く、お手入れする時間が長くなりやすいです。
飼い猫の場合は基本飼い主さんに合わせて、夜に寝て、朝に起きてくるような生活リズムになります。
野良猫の場合
睡眠:食事:遊び:毛づくろい=5:1:2:2
野良猫は狩りをしないと餌にありつけません。基本的に食べたいときに、食べたいだけ食べるというスタイルで食事をしています。獲物は主にネズミや小鳥、昆虫など。うまく狩りができない子の食事の対比は、1ではなく0.5ほどになるかもしれません。
獲物を見つけるため移動するので、遊びというよりは、ほとんどが歩いている時間。
また、外の世界は危険がいっぱいなので睡眠時間は飼い猫より少なくなります。狩りの時間は主に薄暗い早朝と夕方の2回。この時間に鳥やネズミが一番活発になるのを、猫はちゃんと知っているんですよね。
野生の猫は基本的に、警戒心が強いです。安心している縄張りの中でないと、寝ている姿は見れません。
毛づくろいにかける時間の対比は飼い猫と同じ2ですが、野良猫の毛づくろいは、狩りの成功率にかかわるとても重要な行為になります。
猫は主に獲物を待ち伏せして狩りをしています。その際に「猫がいる」と悟られないために姿勢を低くし、姿を隠すとともに、臭いを消す必要があるのです。猫の唾液には消臭成分が含まれています。その唾液を使い体を舐めることで、臭いを消し、気配も消しているのです。
飼い猫と違い人間と触れ合うことは少ないですが、餌をくれる人や居心地のいい環境は覚え、そこに縄張りを持ち過ごします。
わたしは経験がありませんが、本当にいい人だなと猫が判断すると、お礼にネズミをプレゼントしてくれたり、子猫を見せに来たりと恩返しをするそうです。
猫は環境に合わせ、生活スタイルを変えて生活できる動物なんですよ。
まとめ
今回は猫の1日の行動についてお話ししました。
- 猫は主に寝る、食べる、遊ぶ(運動や爪とぎも含まれる)、毛づくろいの4パターンで行動している
- 猫の睡眠時間が長いのは、狩りをする際の名残で体力温存のため
- 飼い猫と野良猫は時間の使い方が違う
- 飼い猫の方が睡眠時間が長く、遊びにかける時間が少ない傾向がある
- 猫は環境に合わせて生活スタイルを変えることができる
飼い猫は野良猫に比べ、睡眠時間が多く太りやすいと言われているので、遊べるときは体を動かすようにして睡眠と遊びのバランスを取るのがおすすめです。
ゆねをモデルとして1日の流れを紹介したのですが、あなたの猫ちゃんと比べてみると面白いかもしれませんね。