産まれたばかりの子猫ちゃん。
何時間でも見ていられるほどかわいいですよね。
つぶらな瞳に見つめられ、みゃーみゃー鳴きながらスリスリ甘えられたら。
もう迷わずうちに連れて帰ります。
絶対に。笑
そんな愛くるしい子猫ですが、人間の赤ちゃんと同じで、しっかり保護して成長を見守ってあげることが大切です。
特に気を付けたいのが餌の与え方。
始めからドライフードなど成猫が食べるような餌を与えることはできません。
固いドライフードを子猫に与えてもよいのか、どのタイミングで与え始めればよいのか、迷っている飼い主さんは多いでしょう。
でもそんなに難しいことではないんですよ。
実は、我が愛猫「ゆね」も、現在子猫期の真っただ中。わたしも試行錯誤しながら子育て中なんです。
これから、わたしの経験談も織り交ぜながら、正しい切り替え時期と正しい与え方について説明していきます。
ぜひ参考にしてみてください。
子猫にいつからドライフードを与える?
子猫の食事は、ミルク~離乳食~ドライフードへと切り替えていきますが、固形物であるドライフードへ切り替えるタイミングはとても重要です。いつから
子猫用ドライフードは生後2ヶ月(生後8週目)~12ヶ月まで与えるのが目安
ドライフードは、子猫の乳歯が生えそろったタイミングから与え始めることができます。
乳歯は、生後3週目ころから生え始め、生後2ヶ月(生後8週目)には、すべての歯が完全に生えそろいます。
このタイミングで少しずつドライフードに切り替えましょう。
もちろん個体差はありますので、愛猫が生後2ヶ月(生後8週目)を迎えたら、じっくり乳歯の状態を観察し、その上で判断してください。
子猫ゆね日記:
ゆねは7週目の初めには乳歯が生えそろいました。平均よりちょっとだけ早かったみたい。そのころから子猫用ドライフードへの切り替えをスタート!食べてくれるようにいろいろ工夫してみたよ。このあと、詳しくお話ししますね。
子猫にドライフードを与える方法
生後2ヶ月の子猫は、歯が生えそろってはいますが、まだまだ丈夫ではありません。
体も未成熟なため、子猫用のドライフードを消化できず、体調不良を引き起こす可能性があります。
できるだけ食べやすく、体に負担にならないように与えることが大切です。
【生後2ヶ月前後〜】ドライフードをふやかす
まずは、ドライフードをお湯でふやかして柔らかくしましょう。
人間の赤ちゃんも、歯が生えたからと言って、急に固いおせんべいを食べたりはしませんよね。これと同じです。
- ドライフードを器に入れ、ぬるま湯を半分くらい入れます
- 10分間待ちます
- 適度な硬さ、人肌程度の温度になれば出来上がりです
離乳食から切り替えたばかりの時期ですので、ドライフードの固さは残さず、指で簡単につぶせるくらいまで柔らかくします。
最初のうちは、食べ慣れた離乳食とふやかしたドライフードを混ぜ、食べやすくするのもひとつの方法です。
その後、1ヶ月程度の時間をかけて、ぬるま湯の量を少しずつ減らし、固さが残るドライフードを食べられるようにしていきます。
詳しくはこちらの記事にまとめていますのでご覧ください。
子猫ゆね日記:
ミルクから離乳食の切り替えのときは、なかなか食べてくれず苦労したんだよなあ。だから、ドライフードもすぐには食べてくれないかも・・とけっこう心配してたんだけど、しっかりふやかして柔らかくしたら、意外にもスムーズに食べてくれたのでひと安心。よかった!
ドライフードをふやかす時の注意点は、こちらで詳しく解説しています。是非ご覧ください。
https://www.shiawasegift.com/neko-esa-fuyakasu/
【生後3ヶ月前後〜】ドライフードを小さく砕く
ふやかしたドライフードに慣れてきたら、普通の子猫用ドライフードに切り替えていきます。
この時、粒が少し大きくて食べづらそうな様子であれば、小さく砕くという方法が効果的です。
散らばらないよう、ジップロックやビニール袋にドライフードを入れ、すり棒などで上から叩いて砕きましょう。
粉々にする必要はなく、固形が残る程度がベスト。
少しずつ自分の歯を使って嚙み砕くことで、歯も丈夫になっていきます。
最終的に、生後4ヶ月後くらいには、全く手を加えないドライフードをそのまま食べられるようなります。
もちろん、もっと早く切り替えができる子猫や、ドライフードを砕かなくても食べられる子猫もいます。
その場合は、このペースに合わせなくても大丈夫ですので、愛猫の食べる様子をしっかり観察しながら進めてください。
子猫ゆね日記:
実はゆね、この期間はそんなに長くなかったんです。もちろん最初の1週間くらいは小さく砕いてあげていたんですが、2週目からは、砕かなくてもそのまま食べられるように。リズミカルにカリカリ食べている姿はかわいかった!
与える回数
まだ胃が小さく、多くの量を食べられない子猫には、必ず回数を分けて少しずつ与えましょう。あくまで目安ですが、以下の回数を参考にしてみてください。
生後2〜3ヶ月 | 1日 3〜4回 |
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生後4〜5ヶ月 | 1日 3回 |
生後6ヶ月〜 | 1日 2回 |
子猫にドライフードを与えるときの注意点
急がずゆっくりと与える
一番のポイントは、急がないことです。
消化器官が十分に発達していない子猫は、急にドライフードを食べ過ぎると、消化不良や下痢を起こしてしまいます。
それを防ぐために、ゆっくり時間をかけて切り替えていくのですが、子猫の中にはとても食欲旺盛な子もいます。
せっかく少しずつ切り替えようと飼い主さんがスケジュールを立てても、それ以上にドライフードをパクパクと食べるかもしれません。
この場合、子猫の体調に問題がなければ特に心配しなくて大丈夫です。いっぱい食べさせてあげてください。
ただし、食後に下痢を起こすようであれば、切り替えのペースが早過ぎると言えます。子猫の便の状態などをしっかり確認し、子猫のペースに合わせて急がずゆっくりと進めていきましょう。
子猫ゆね日記:
ドライフードへ切り替え始めた直後は、やっぱり下痢ぎみになることは多かったかな。食欲旺盛なのはとてもよかったけど、1回の食事量と切り替えペースが早かったのかもしれません。ちょっと反省です。
水分不足に注意
離乳食の時期は、食事の水分量も多く、併用してミルクを与えることも多いので、あまり水分不足を気にする必要はありません。
しかし、ドライフードに切り替えると、食事から得られる水分量が減るため、食事以外でしっかり水分を補給する習慣をつけなければなりません。
特に子猫は下痢をしやすいため、それにより水分不足になりがちです。水をいつでも飲めるよう常にたっぷりと用意しておきましょう。
きちんと子猫用ドライフードをあげよう
- 成猫用フードよりも、高カロリー・高タンパクで栄養価が高い
- 成猫用フードよりも、粒の大きさが小さめに作られていて食べやすい
子猫期は、健康な成猫に成長するためにとても重要な期間です。
この時期は、骨や筋肉などがどんどん発育するため、たくさんのエネルギーを必要とします。
その成長に必要なだけの栄養を取らなければならないのです。
もし子猫に成猫用フードしか食べさせないでいると、栄養不足のため、健やかな成長が望めなくなります。
また、ちょっとおまけの情報ですが、この時期の食の傾向は、大人になってからの好き嫌いに影響を与えるという説もあります。
決まったフードしか食べていないと、成猫になってから他のフードをなかなか食べてくれないのだとか。
子猫のうちに、様々なメーカーのドライフードやウェットフードを食べさせてみて、におい、食感、味などに慣れさせてみましょう。
いろいろ試すことで、愛猫の食の好みを知ることができるかもしれません。
子猫ゆね日記:
現在生後8ヶ月のゆね。かなり食いしん坊で、毎日しっかり食べてくれて嬉しい!今まで3種類のドライフードをあげてみたけど、なぜか1種類は全然食べなかった。やっぱり好みがあるんだなあ。
まとめ
子猫時期の食事は、成猫になってからの成長や健康のためにとても重要です。特に、固形物であるドライフードは、正しいタイミングと方法で与える必要があります。
- 子猫用ドライフードは、生後2ヶ月~12ヶ月まで与えるのが目安
- ドライフードを与えるときは、ふやかして柔らかい状態から慣れさせる
- ドライフードに切り替えるときは、子猫の体調を観察しながらゆっくり行う
- 成長期である子猫の餌は、栄養価の高い子猫用の総合栄養食を選ぶ
このポイントさえ知っておけば、子猫を育てるのも怖くありませんね。
いま、愛猫ゆねは元気に家の中を走り回っています。子猫時期ももうすぐ終わってしまうなあと思うと少し寂しく思ったりもします。
あなたの子猫ちゃんもすくすく健やかに育つよう、愛情を持ってサポートしてあげてくださいね。