あなたの猫が、食器から餌をポロポロ落としながら、ご飯を食べるのに困っていませんか。
わざと食べこぼしているわけではないけれど、つい猫にイライラしちゃうなんてことも。
楽しいはずのお食事タイムが、飼い主も猫もイライラするとお互いに嫌な気持ちになっちゃいますね。
猫も、キャットフードを食器からポロポロ落とすと、なかなか最後まで食べられずに疲れてしまいます。また、食事自体を嫌いになったら大変です。
猫がキャットフードを食器からポロポロこぼすには訳があるんです。
どうしてこぼしちゃうのか理由がわかると、少しの工夫で猫はキャットフードを食器からこぼさずに上手に食べることができますよ。
猫も飼い主もストレスフリーなお食事タイムのために、食器からキャットフードをポロポロこぼす理由と対応策を最後まで読んでもらえると嬉しいです。
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猫が餌を落とす4つの原因
猫が餌をポロポロと落としてしまう理由や原因は4つあります。
理由がわかると、少し安心しますね。
- キャットフードの問題
- 食器の問題
- 猫の習性
- 高齢化
4つの原因について解説しますので、あなたの猫がどのタイプなのか想像しながら読んでみてくださいね。
原因1・キャットフードの問題
キャットフードは大きく2つのタイプに分けられます。
- ドライフード
- ウェットフード
猫が餌をポロポロ落とす理由に、キャットフードの問題があります。
ドライフードとウェットフードに2種類別に、理由を解説していきますね。
また、猫のキャットフードの好みによる理由も挙げられます。
ドライフードの場合
ドライフードを与えている場合、その粒の大きさや形状が原因かもしれません。
猫の歯は、人間のように食べ物をすり潰すための歯は一本も無く、鋭い牙のみです。
これは、猫はもともと野生動物で、捕獲した生肉を丸飲みするという食生活だったためです。
今でもその名残で、ドライフードを少し噛んで丸飲みするという食べ方をするので、その時に歯の隙間からポロポロと落としてしまうのです。
ウェットフードの場合
猫は本来食事を噛み切るようにして食べるので、舌の使い方が苦手な子が多いんです。
ウェットフードを皿からこぼす猫は、舌にフードをのせることが下手だったり、口の中にフードを送り込めなかったりします。
その結果、ウェットフードが皿の縁にどんどん移動してしまい、こぼれてしまったり、ぴょーんとフードが飛んでいくことがあります。
猫の好みの場合
ドライフードの中で、1粒1粒の味が異なるタイプのものや、ドライフードとウェットフードを混ぜて与えている場合、猫は好きな味だけ選んで食べることがあります。
選んでいるときに、嫌いな味のフードをわざとこぼすことがあります。
その様子が飼い主さんから見ると、食べるのが下手なのかなと思いがちなんです。
~キャットフードの問題~
ドライフード:大きさや形が猫にあっていない
ウェットフード:舌の使い方が下手でこぼす
好き嫌い:嫌いな味のキャットフードをわざとこぼす
原因2・食器の問題
キャットフード自体の問題以外に、食べるときに使う食器が合っていないことがあります。
猫は、わたしたちと違って、座って食事をするわけではありません。
なぜ食器のことを考えないといけないのかについて、猫の食事の姿勢について紹介します。
猫の食事の姿勢を知る
猫は食事の時に、顔を食器に近づけて食べます。
普段歩いている姿勢は、顔が胴体と同じ高さにありますが、食事の時は、頭を低くかがむような姿勢です。
猫の食器の問題点を知る
なかなか気づきにくいかもしれませんが、食器が合っていない可能性もあります。
キャットフードの成分や形状にはこだわっても、食器はあまり気にしていない、という飼い主さんもいるかもしれません。
しかし食器は、猫の体の大きさや食べ方に合わせてきちんと選びたいですね。
猫が餌を食べる姿勢の特徴を知り、問題点を把握する
原因3・猫の習性
猫が餌をこぼしてしまう時、顔を左右に振りながら食べていませんか。
もしそのような様子がみられる場合は、猫の習性が原因かもしれません。
野生動物だった猫は、人間に飼われるようになるまでは、自分の餌は狩りで捕獲していました。
その捕まえた獲物を前足でおさえて噛みつき、顔を左右に振り、肉をひきちぎりながら食べていたのです。
その習性が残っている猫は、食べる時に顔を左右に振るので、餌がポロポロ落ちてしまうことに。
これは本能的な部分なので、完全に防ぐというのはちょっと難しいかもしれません。
ですが、後にご紹介する対策を取ることで、少しでも改善を目指してみてください。
猫の習性から食べるときに顔を振ってしまい餌をこぼす
原因4・高齢化
猫は高齢になると、だんだん噛む力や飲み込む力が弱くなり、今まで通りの餌だとこぼしやすくなります。
特にドライフードは噛む力が必要になるため、ウェットフードや、老猫用に作られた食べやすいフードに変えた方がよいでしょう。
わたしの亡くなった愛猫もそうでした。晩年は、餌を落としてしまうことも増え、食べるのに時間がかかるようになりました。やはり力が弱っていたのでしょうね。
このような場合は、できるだけ猫の食べる様子を見守り、少しでも食べやすいフードを用意してあげることが大切です。
高齢化に伴い噛む力や飲み込む力が弱くなり餌をこぼす
猫が餌を落とすのは病気かも
このように、以前は大丈夫だったのに急に散らかすようになった、散らかし方がひどくなった、という場合は、口内の病気やケガの可能性があるため注意が必要です。
可能性として考えられる病気は「口内炎」と「歯周病」です。
口内炎
口の中に炎症ができ、時には出血もするため、痛みでうまく餌を噛むことができません。原因は、外傷によるもの、口内が不衛生な状態である、免疫力が低下している等があげられます。
わたしの知人の猫の話ですが、口内炎にかかってしまったことがあります。幸い初期の段階で治療を始めたので、大事に至らず今はとても元気です。
その時の猫は、まさに餌をポロポロこぼす、食欲はあるのにうまく食べられない、という状態だったそうです。
歯周病
歯茎に炎症が起き、腫れてしまいます。放置してそのまま悪化すると、激しい痛みを伴って餌を食べることが難しくなります。
原因は、歯茎に付着した餌の食べカス。これが歯石となって付着し、その中に含まれる細菌が炎症の元となるのです。
口内炎も歯周病も、早期発見が大切です。発症してしまった場合は必ず病院で治療を行ってください。
最近では、かみ砕くときに歯石を取り除きやすい形状になっているキャットフードもあります。
これを食べることで、歯磨き効果が期待できる可能性があるので、利用してみてもいいかもしれませんね。
急にこぼすようになったら病気やケガの可能性があると考える
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猫が餌をこぼす場合の対策
さて、原因がわかったところで、対策についてお伝えしていきますね。
対策1・キャットフードを変えてみる
キャットフードは製品によって大きさが違います。
粒が小さいドライフードは歯にひっかかりにくく、歯の隙間から落ちやすくなるので、大きいものに変えてみるのもよいでしょう。
また形状も、丸くて平たい形、四角、円柱、円すい型など多種多様です。
今までの形状と変えることで、歯にひっかかって砕きやすくなるかもしれません。
実はわたしの猫ちゃんも、餌をこぼしてしまう子だったので、試しに一度だけキャットフードの形状を変えてみたことがあります。
ずっと食べていたのは、丸くて平たいタイプでしたが、それを円柱タイプに変えてみたんです。
ちょっと丸みと厚みが出た感じでしょうか。
少しこぼす量が減りました。大進歩です。笑
完全に一粒もこぼさない、と言う結果にはなりませんでしたが、こぼすことが気になっていたわたしから見れば、とても嬉しいことでした。
もちろん、これが全ての猫に有効だとは言いません。
でも、もし試してみようと思われるようであれば、大きさと形状に注目して、キャットフードを選んでみるのもひとつの方法です。
- キャットフードは歯の隙間からこぼれる可能性がある
- キャットフードの大きさや形を変えることでこぼさなくなる可能性がある
対策2・食器を変える
猫は、食器が合っていないと食べづらいため、ポロポロこぼしやすくなります。
食器も様々な種類があるので迷いがちですが、食器選びの重要なポイントは「形状・大きさ」「重さ」「深さ」「高さ」です。
猫の好む形状・大きさ
大きさは、猫の頭の形に合ったものを選びましょう。
皿の縁にヒゲが当たると食べづらいので、口が広めのものや楕円形などがおすすめです。
ウィスカーストレスとは、ヒゲが食器に触れて猫が気持ち悪く感じてしまう不快感のこと。食器選びのときに考えておきたいキーワードの1つ。
重さ
ある程度の重さと安定感のある食器がよいでしょう。軽い食器は、猫が食べているうちにずれたり、ひっくり返ったりする危険性があります。
皿を舐めるクセのある猫だと、そのたびに動いてしまうかもしれません。底に滑り止めがついている等、しっかり安定した食器を選びましょう
深さ
浅すぎても深すぎても、食べづらくこぼす原因になるでしょう。
ベストな深さを判断するのは難しいですが、浅すぎると餌が食器の外に飛び出しやすくなり、深いと顔やヒゲが食器に当たるので食べづらいのです。
猫の体の大きさや、子猫なのか老猫なのかでも違ってきますので、いくつか使用して合うタイプを見つけましょう。
高さ
猫用の食器には、高さを出すために食器自体に、脚が付いたものがあります。これを使うと、首を曲げて頭を下に向けなくてよいので、楽な姿勢で餌を食べることができます。
もし、床置きタイプの食器で食べづらそうな様子がみられれば、脚付きの食器に変えてみるのもおすすめです。
~食器の高さを選ぶ2つのポイント~
①顔と胴体が一直線になる高さ
②床から5~8cmぐらいの高さ
また、食器を変えること以外に、食器周りの環境を整えるのもひとつの方法です。
食器の下に大きめのトレーやマットを敷いておくと、こぼしたときでも片づける手間を減らすことができます。
最初から散らかしても大丈夫な環境にしておくことで、わたしたちのストレスも少し軽減するかもしれませんね。
わたしのゆねが使っている食器は、重さのある陶磁器製で、口が広いタイプ。サイズを測ったところ、重さ450g、口径15cm、深さ4cm、脚付きなので床から5cmくらい上に餌があります。
昔のわたしはプラスチック製の軽い、深さのあるお皿を使っていたことがあるのですが、完全にミスチョイスでした。
猫は、軽いのでカタカタ動いて食べづらそうですし、食器の縁にヒゲが触れるのをとても嫌がっていました。
その失敗を踏まえて、いろいろリサーチした結果、この食器にたどり着いたのです。
猫に合う食器はそれぞれ違います。いくつか試して、使いやすいタイプを見つけてあげてください。
- 食器の高さから選ぶ
- ヒゲがあたりにくいものを選ぶ
- 高齢猫の場合は食器が傾けられるものを選ぶ
まとめ
ここまで、猫が餌をポロポロ落としてしまう原因と、その原因に合わせた対策について説明してきました。
- 口内炎や歯周病などが原因になっている場合は要注意
- 病気以外の場合、フードや食器が合っていない、猫の習性、高齢化が原因の可能性あり
- 対策として、キャットフードや食器を変えてみると効果的
一番気を付けなければいけないのは、病気の可能性を疑うことです。それだけは見逃さないであげてくださいね。
病気以外の場合は、なかなか原因をひとつに特定することは難しいかもしれません。
また、キャットフードと食器の変更も、ベストなものを見つけるのには時間がかかりますよね。
焦らずにいろいろ試しつつも、「うちの猫ちゃんは不器用だから仕方ないよね」と、個性のひとつとして受け入れてあげるのもひとつの方法です。
多少こぼす程度なら大目に見てあげるのはいかがでしょう。
皆さんの愛猫もわざとこぼしているわけではありませんから、ぜひ温かい目で見守ってあげてくださいね。
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