猫ちゃんと過ごしていると気になること。
水、あまり飲んでくれないなーって思うことありませんか。でも、飲んでくれなくて困っている人がいる一方で、
といった悩みがある方もいます。
こういう経験のある方は「せっかく用意してある水飲みがあるのに、なんで他の場所で水を飲むの?」という疑問を持ったことはないでしょうか。
なかにはトイレの水を飲むという困った猫ちゃんもいるようです。
でもこれって猫ちゃんはなんの悪気もなくしていることで、変な癖ではなく猫ちゃんの本能が原因の場合もあるんです。
わたしの飼っている猫ちゃんも、水を飲む量にムラがあり心配な時が多々あります。
猫ちゃんも人間も水なしでは生きていくことができません。
では、上手に水分補給をしてもらうにはどのようにすれば良いのでしょうか。
実は食器を変えてみるだけで水を飲んでもらえた!など、簡単な対処法があるんです。この方法でわたしの猫ちゃんは水をよく飲むようになりました。
今回は猫ちゃんが水を飲まないとどうなるのか、水を飲ませるために実践しやすい方法をいくつか説明しているので、猫ちゃんを飼っている方必見です。
猫の水不足は体調不調の原因に
まず、冒頭でお話しした通り人間も猫も水分補給が必要です。
水を飲まないと体は脱水状態になり、体は水分を求め体液が少なくなります。すると血液がドロドロになり血管が詰まるなど、いたるところで体に不調が出てきます。
猫が脱水症状になると出てくる症状として、わかりやすいのが「お口のにおい」。
毛づくろいをしている姿をよく目にすると思いますが、その際に普段匂わないのに異臭がする、よだれがネバつくなどの変化が出てきます。
他にも背中の皮膚を引っ張って、皮膚の戻りが3秒以上かかるときも脱水症状になっています。
人間の場合は言葉や表情で伝えることができますが、猫は言葉で「体調が悪い」なんて言ってくれません。
普段から体調の変化がわかるように、猫とスキンシップをとるなどしてみてください。
脱水症状が原因の病気
実は体内の10%の水分を失うだけで、脱水症状になります。
3kgの猫の場合300mlです。
この量、どのように感じましたか。
この10%の量は、嘔吐や下痢で簡単に失われます。そして近年多くなった猛暑日。猫だって汗をかきます。体の小さい猫だからこそ、この10%は致命的なのです。
脱水症状が原因でなる病気もあります。
- 尿路結石症
- 膀胱炎
- 慢性腎不全
どれも猫がなりやすい病気です。これらの病気になると、最悪の場合は死に至ります。
もしあなたの猫が病気になったとき、「あの時水を飲ませていたら」と、とっても後悔することでしょう。なので、水を与えるということは猫を飼ううえで、とても大切な知識なのです。
猫に必要な水の量
猫はもともと、砂漠など雨が少ない乾燥地帯で生きている動物でした。
猫のおしっこは濃いめの黄色で量が少ないですよね。これは体内でうまく水分を調整して、水があまり飲めなくても生きていけるように進化したからなんです。
尿の量も含めて猫が1日に失う水は、体重1kg当たりだと約60ml。
消費する水分より多く水分補給をしなくてはならないので、目安としては、体重1kg当たり70mlを目標に飲んでもらうようにしましょう。
飲んだ水の量のはかり方
飲む量は分かったけど、実際にどのくらい飲んだかって見た目じゃわからないですよね。
そんな時は、入れる水の量をあらかじめ計量しておきます。
お水を変えるタイミングで再度計量。室温などで多少は蒸発し誤差は出てしまいますが、この差が飲んだ量になります。
飲んでもらうための対処法
わたしが長年猫と過ごしてきた中で、水飲みの悩みは常に付き物でした。ですが、改善策にたどり着くことができました。
それは好みの水飲み方法を見つけてあげるということです。
蛇口から飲むタイプ | 動くキラキラした水が好き。水に動きが出る自動給水機がおすすめ。 |
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お風呂の水を飲むタイプ | 温かい水が好きかも。ぬるま湯を与えてみる。 |
鉢植えの水を飲むタイプ | 受け皿に水がたまらないようにし、鉢のそばに水飲み容器を設置する。容器は鉢と同じ素材のほうがいい。 |
他にも食器の好みがあり、その容器からしか飲まないこともあるみたいです。ちなみに我が家の猫は陶器のお皿からしか飲みません。
他にも猫はきれい好きで鼻がとても利く生き物。塩素の臭いや、ひげが濡れるのが嫌で飲まないなんて子もいます。
その際は、一度沸かした水を与える、飲み口が大きいお皿に変えるなどの解決策があります。
色々な方法を試してみてピッタリな方法が見つかるといいですね。
野生の猫は、餌となるネズミなどを食べ水分を得ています。
その際にその場にある死肉で汚れた水は飲まず、少し離れたきれいな場所に移動し水を飲む習性があるようです。
この習性を利用して、普段水飲みを餌入れの横に置いている場合は、水飲み容器を少し離れた場所に数か所に配置するだけで、水を飲んでくれた!なんて事もあるみたいです。
ミネラルウォーターはあげないで!
実は猫に水を与える際、どんな水でもいいというわけではないんです。
猫に与えていい水は、ミネラルがあまり入っていない水道水がおすすめです。
普段わたし達が体にいいと思っているミネラルウォーターは、その名の通りたくさんのミネラルが入っています。そのミネラルが猫には尿路結石症などの病気のもとになってしまいます。
そして私たちが体に良くないと思っている塩素。実は適度に入っていないと水はすぐに腐ります。
置き水にする場合は、水を変えるまでの時間、雑菌が繁殖しないようにしなければなりません。なので雑菌の繁殖を抑えられる水道水のほうが都合よく与えられるのです。
しかもペットボトルで水を買うより、蛇口から出る水のほうが安いので経済的にお得です。
キャットフードに水を混ぜる場合
それでも水を飲んでくれないな、とお悩みの方へ朗報です。
実はキャットフードと一緒に与えるという方法があります。
手っ取り早く水分補給をしてほしいなら、水分含有量の高いウェットフードを与えてみましょう。食事をとりながら自然と水分も取ることができます。
ドライフードに水を混ぜる場合は、歯周病予防のため、なるべくドライフードの硬さを保ったままにするのがベストです。
空腹時を狙い、初めのうちは水を数滴たらす程度にし、完食してくれるのを確認します。そのあと徐々に混ぜる水の量を増やしていくと、警戒されずに食べてくれるでしょう。
子猫のうちから慣れさせると、水分補給が上手な子に育ちます。
それでもダメ!お手上げです…
紹介した方法も試したけど、全く食べてくれない警戒心強めな猫をお持ちの方。
心中お察しします。
このタイプの猫は、自分のことをお姫様、もしくは王子様と思い込んでしまう相当な強敵です。
でも、わがままを言われてもたまらなく愛おしいですよね。
そんなプライドの高い猫に最終兵器として試していただきたいのが「鶏肉のゆで汁」もしくは「少量の鰹節で煮出しただし汁」。
これをお水代わりに与えてみてください。
きっと、普段と違うおいしそうな匂いにつられて飲んでくれるはずです。
また、シリンジやスポンジに含ませた水を強制的に飲ませてもらうのが好き!というドMな猫もいるようです。
いずれの方法も試しても効果なしで、全く水を飲んでくれない場合は、一度病院でアドバイスをもらってみるのも手です。
まとめ
今回は猫ちゃんが脱水症状にならないために気を付ける事や、水の飲ませ方、脱水症状が原因でなる病気について紹介してきました。
水を飲んでくれないとお悩みだったあなたも、もう安心。
- 猫の癖を見ることで、好みの飲み方がわかるようになる
- 餌入れから水飲み容器を放してみる
- キャットフードに水を混ぜてみる
ちょっとした工夫をすることでちゃんと水を飲む子になります。
強制的に飲まされるのが好みのドM猫ちゃんになっては困りますが(笑)どの猫ちゃんも、きちんと水を飲んで健康的に育ってほしいですね。
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