ゆねちゃんてこんな感じで、ソファの隙間に入って優雅にしたりする?
と、職場の同僚から聞かれました。
同僚はたまたま見つけたらしいですが、猫とは思えない優雅な姿です
うちの猫がめっちゃ寛いでるから見てほしい pic.twitter.com/lX29RAXONH
— くろすけ&ごましお (@mpvql) February 14, 2019
ゆねは、こんな風に優雅にくつろぐことはありませんが、同じようにソファの隙間に入ることは大好きです。
猫と隙間は「安心を与えてくれる」切ってもきれない大切な関係ですが、入るのが当たり前だからといって、そのままで終わってはいけません。
人間が何も思わない隙間は、もしかしたら猫にとっては危険な目や、けがをしてしまう場所に変身している可能性があります。
「猫が隙間を好きな理由」や「危険な隙間はどこか」など飼い主さんが知っておくことで、不幸な出来事を避け、安全な共同生活を送ることができるようになりますよ。
今回の記事では、猫と隙間の関係についてご紹介いたします。
猫が隙間を好きな理由
隙間をみると、すぐに入ってしまう猫ですが、きっちりとした理由が3つあります。
- 先祖から受け継いだ野生の本能
- 体の構造が隙間を通るのに適しているから
- 好奇心が旺盛だから
1、先祖から受け継いだ野生の本能
猫は祖先にあたる「リビアヤマネコ」の習性を、色濃く受け継いでいると言われています。
野生で生きていたリビアヤマネコは「敵から身を守るため」や「安全に休息をするため」「子育てをするため」に岩の隙間や木々の間で生活をしていました。
現在の猫は本能的に「隙間が安全」と理解しているので、好んで入ろうとするのです。
2、体の構造が隙間を通るのに適しているから
滑り込むように隙間を通るのに適した体の構造をしています。
それを可能にしているのが、猫の鎖骨です。
鎖骨がどこかわかるかにゃ?
出典:Amazon
人間の鎖骨は胸骨や肩甲骨と連結していますが、猫の鎖骨はどの骨とも繋がっておらず、独立しています。
人で言うと「常に肩が外れている」状態で過ごしていることになるので、隙間の幅に合わせて肩幅を自由に変えることができるのです。
隙間に入りやすい体の構造が、好きな理由の一つと言われています。
3、好奇心が旺盛だから
猫は警戒心が強い動物といわれていますが、同時に好奇心が旺盛な性格の持ち主でもあります。
猫はこの好奇心を使って、「ここには何があるんだろう」「何か楽しいことはないかな」と餌などを探しています。
そんな猫が隙間を見つけると、「先に何があるんだろう」と好奇心が刺激されて入りこんでしまうのです。
猫が入れる隙間の幅
成猫の顔は平均10cm、子猫の顔は平均6cmと言われて、この大きさ以上だと入れる幅になります。
猫のすごい能力が発揮されているんだにゃ
種別や個体によって平均の顔の大きさが異なってきますが「隙間に顔が入れば、入り込むことができる」と思って間違いありません。
家の中にある危険な隙間
家の中にはたくさんの隙間があり、猫にとっては好奇心を刺激してくれて楽しい場所ですが、中には危険な隙間もあります。
この機会に、次のような隙間がないか確認してくださいね
- 家具や家電製品にある隙間
- 窓と網戸の隙間
- ゲージの隙間
家具や家電製品にある隙間
一番家の中に多くある「家具と家具の間」「電化製品の周辺」の隙間です。
特に電化製品の周辺の隙間には、電力供給するのに必要な配線があったりと、危険がともなう場合もあります。
窓と網戸の隙間
次に注意してほしいのは、窓と網戸の間にある隙間です。
外に興味がある猫の場合、ここに入り込んで脱出しようと試みます。
しっかりと隙間に入っていく姿が、撮影されていますよ
ゲージの隙間
市販されているゲージは、けがをしないように作られています。
ただ猫の大きさによっては、好奇心から柵の隙間から手を出してみたものの抜けることができず、けがをしてしまうことがあります。
また子猫の場合、ゲージの隙間から脱走をしてしまうため、幅が大丈夫か事前注意が必要です。
他に気を付けてほしい隙間は「掃除をしやすくするためにつくっている隙間」です。
自動掃除機を走らせやすくするために、隙間を作っているご家庭もありますが、もう一度危険が伴う場所はないかを確認してくださいね 。
隙間から猫が出てこない時の理由と対策
猫が隙間から出てこない理由は次の3つが考えられます。
- 単純に出られなくなった
- 居心地がよい
- 警戒心がはたらいている
1、単純に出られなくなった
猫が隙間に入る時は、警戒心より好奇心が勝っているため「入ることができるか」だけを考えて突入してしまいます。
入った後に隙間の幅が「体にピッタリだった」「方向転換ができないほど狭かった」「後ろに戻れない」と言う理由で、出られなくなる場合があります。
ここに入ったら、出られなくなるかもと不安に思う隙間は、かならず対策をしてください。
隙間をふさぐ方法として、ワイヤーネットや木材などを身近な材料を使って、入ってほしくない場所をふさいでしまいます。
「プラダン」はホームセンターやの100円均一で安価で購入ができ、軽いので大変重宝しています。
はさみやカッターで簡単に切って加工することができるので、ピッタリの防止道具を作れるところも、よく使う理由の一つです。
2、居心地がよい
隙間に入ってみたら、とっても居心地がよくて出てこない場合もあります。
そっとしてあげてくださいね
ただし、配線があるなど危険が伴う隙間は「こっちの方がいいことがあるよ」とアピールして、すぐに出すようにしてください。
- お気に入りの音のなるおもちゃを鳴らしてみる
- おやつや餌を入れる音や、袋の音を鳴らしてみる
ちゃんと隙間からでてきたら、きちんと約束を守ってご褒美をあげてください。
同じことがあっても、次からスムーズに出てきてくれますよ。
居心地のよい隙間には「おもちゃ」や「食べ物」など大切な物を隠してしまう猫もいます。
飼い主さんが気づいたときには、傷んだ食べ物を発見してしまうこともあるので、隙間をふさぐか、まめに確認をするようにしてくださいね。
3、警戒心がはたらいている
もし音で反応しない場合は、何かに対して警戒心がはたらいて、隙間に逃げている可能性があります。
隙間にはいる直前に「知らない人がきた」など、猫が嫌がるような出来事はありませんでしたか。
特に、他の猫よりも警戒心が強い場合、自分の身を守るために、隙間に入って出てこないことが多くあります。
警戒心が解かれると自分で出てくるので、まずは原因を取り除いてあげる事が大切です。
安全な隙間を用意
猫ちゃんにとって危険がある隙間は対策をしないといけませんが、全てがダメとなると安心して過ごせる場所がなくなってしまいます。
ストレスが溜まってしまう原因になってしまうので、意図的に飼い主さんが安心する隙間を、しっかり用意してあげます。
- 入り口が狭い
- 中に入っても、方向転換ができる
- 中を飼い主さんがすぐに確認できる
ここでは、家の中でゆねに安心できる隙間として用意したグッズを、感想と一緒にご紹介します。
ペットベッド
以前クッション型を購入してみましたが、ゆねには不好評でした。
再チャレンジに購入したのがこちらのドーム型です。
2WAY使用できるとのことで、クッション型にしましたが、やはり使用はしてくれませんでした。
最近は暑くなってきたので、あまり中に入らなくなっています。
ちょっと困ったなと思ったのは、ペットベッドが一体化しているので、大きく開くことができない為ドーム内を掃除するのが大変なところです。
丸ごと水洗いする勇気もないので、使い捨てだと割り切ってこのまま使用するか、水洗いしても大丈夫なペットベッドを次回購入するか悩んでいます。
段ボールタワー
キャットタワーみたいに登って遊ぶためではなく、隙間に入るという感覚で中に入って遊ぶことができるので、違う遊び道具としてゆねは楽しんでいます。
使用して3カ月たちますが、段ボールなのでちょっと崩れがでてきています。
湿気で耐久性がなくなってきたのか、ゆねの遊び方が激しかったからか原因はハッキリわかりませんが、そろそろ買い替え時かなと思っています。
「今度は段ボールではなく、木材の方がいいのかなぁ」と考え中です。
トンネル
小窓から出入りしたり、ガサガサとなる音を楽しんだりと、洞窟探検みたいに遊んでいます。
トンネルで休息したりするので、常に出したままにしていますが、場所をとるのが難点です。
実はこのトンネルは2代目で、以前のトンネルは生地が破けてしまいワイヤーが出てきてしまいました。
今回も同じような作りなので、そのうちワイヤーが出てこないかなと心配をしています。
まとめ
猫がなぜ隙間を好きなのかについてご紹介しました。
- 先祖から受け継いだ野生の本能
- 体の構造が隙間を通るのに適しているから
- 好奇心が旺盛だから
猫が入れる隙間の幅は顔の平均10cm以上となり、これ以上の隙間は気をつけなければいけません。
家の中にも猫には魅力的な隙間がたくさんあるので、見直すことも大切です。
- 家具や家電製品にある隙間
- 窓と網戸の隙間
- ゲージの隙間
また、隙間は危険が伴うだけではなく、出てこない時もあるので対策が必要となってきます。
【隙間から出ない理由】 | 【対 策】 |
---|---|
単純に出られなくなった | 木材やプラダンなど身近な道具を加工して、隙間に入らないようにする |
居心地がよい | 安全な隙間ならそのままでOK。配線などで危険が伴るなら、おもちゃやおやつの音をたてて「こっちの方がいいことがあるよ」とアピールして、隙間から出すようにする。 |
警戒心がはたらいている | 警戒心の原因を取り除いてあげて、時々様子をみながら自分で出てくるのを待つ。 |
世界中の猫を魅了してやまない「隙間」の魅力をわかっていただけましたか。
わたしたち飼い主はしっかりと安全を確保して、思う存分猫ちゃんたちに隙間を堪能してもらいたいですね。