テレビで旅行番組を見たり、YouTubeでリゾート地の動画見たとき、ふっと旅行に行きたくなりますよね。
そう、猫の性格で海外旅行に向いている子と、向いていない子がいます。
猫は基本的に行動範囲が非常に狭いですし、匂いによって気持ちを伝え合っています。なので、知らない匂いがたくさん存在する旅行は、猫にとって大きな不安です。
以前私は大丈夫だろうと安易に思い、飼い猫にこんな辛い思いをさせてしまったことがあります。
- 旅行に連れて行ったら、急に委縮して体調を崩す。
- 家でお留守番をしてもらったら、シッターさんに懐かずストレスで体調を崩す。
ただ、これは猫によるんです。
猫ちゃんのストレスを抑え、安心して旅行ができる方法をご紹介します。
一緒に海外旅行に行きやすい猫
旅行に行きやすい猫にはどのような特徴があるのでしょうか。
家の中でゆっくりと過ごす、変化の少ない生活を送っている猫ちゃんだと、気づかない事もあると思いますので、こんな子は意外と旅行に連れて行っても大丈夫かもしれません。
海外旅行に連れて行きやすい猫の特徴
- 子猫(生後2週齢から9週齢)の時から家庭にいて、さまざまな刺激を経験している。
- 家に迎え入れられた時から色々な人と触れあっている。
- 他の動物も一緒に飼っている。
- もともと性格が大胆で動じない、来客が来ても隠れずあいさつができる。
- 大きな音を聞いてもびっくりしない。
- 移動で車や電車に乗れる。(乗っている)
- 輪やリードに慣れている。
家に人を招くことをしない限り、猫が家族以外の人と触れる機会って少ないですよね。もし旅行に行きたくなったら、友達を家に招き、猫ちゃんの反応をみるのもいいかもしれませんね。
この前、友達が猫ちゃんとどうしても遊んでみたいっていうので、「人見知りだから、面白くないかもよ」って念押しして、一緒に連れて遊びに行ったんですよ。
最初はケージから出てきませんでしたが、しばらくしたらフラフラ出てきて、しっぽをピーンと立てている。あれ、遊んでほしいのかな。その後は、友達と猫ちゃんみんなで仲良く遊びながら楽しい時間が過ごせました。
海外旅行に行くならどんな場所
ヨーロッパは距離が遠いですが、猫との旅行にはおススメな場所です。
ヨーロッパの都市交通はペットOKが多く、フィンランド・ヘルシンキのトラムでは、ケージに入れるなどの規制も無い場合があったりと、猫ちゃんと一緒に旅を楽しみたいなら、ヨーロッパは行くべきです。
もし、フランスに行かれるならチュイルリー庭園あたりを、猫と一緒に散歩するのはいかがでしょうか。
ご主人様は、緑の中の散策や彫刻作品を鑑賞、猫ちゃんはゆっくり散歩が楽しめます。ただ凱旋門の方まで行くと車がとても多いので、ちょっと猫ちゃんには刺激が強いかも。
因みにスウェーデンでは、犬よりも猫の方がペットとしてメジャーで、郊外であれば、アパートの住民だって猫を外にだす場合が多いようです。
猫 | 犬 | |
スウェーデン | 16.8% | 12.9% |
日本 | 10.1% | 15.8% |
※スウェーデンと日本の猫と犬の比率。
AIRFRANCE航空は猫と客室同席ができる
ヨーロッパに行く際にオススメの航空会社は、AIRFRANCE。
「8 kgを超えない犬・猫(バッグも含む)は、カスタマーサービスセンターの許可を得ている場合に限り、客室にお連れいただくことができます。」という形で客室同席がOKなんです。
8 kgを超えない犬・猫(バッグも含む)は、カスタマーサービスセンターの許可を得ている場合に限り、客室にお連れいただくことができます。
お客様のペットは少なくとも生後10週間で、旅行のために必要な全てのワクチンを終えている必要があります。フランス国内路線(コルシカを含む)、フランス国内とグアドループ、マルティニークまたはレユニオン間のフライトでは生後8週間、フランス国内と仏領ギアナ間では生後15週以上であることが必要です。
※国や地域などによって、機内持ちこみができない場合や、持ちこみ条件が異なるので、訪問する場所が決まったら、必ず航空会社に確認をおススメします。
猫が海外旅行に行くための手続き
猫を連れて海外渡航をするためには、大きく3つの手続きが必要になります。
- マイクロチップの埋めこみ。
- 2回の狂犬病の予防接種と抗体価の検査。
- 上の2つを証明・追認する書類を日本と最終滞在国で提出。
注意しなければならない点は渡航先での書類作成。
訪問する国によって手続きや条件が違いますので、行きたい国の大使館のホームページなど確認が大切です。
何匹も連れて行くことが出来なかったり、猫の年齢制限があったりと、訪問する国によって条件が違いますので確認ですね。
海外旅行中に留守が出来る猫
今まで読んで頂いて、ちょっと旅行に連れていくのは難しいなと思った飼い主さん、まだ旅行に行ける可能性はあります。
猫ちゃんをシッターさんに任せて留守を守ってもらう。または、ペットホテルに預かってもらう方法です。
シッターさんに任せる場合と、ホテルに泊める場合でのメリット・デメリット、猫の性格に合わせた選択方法をまとめてみました。
メリット | デメリット | |
ホテル | ペットのプロが長い時間そばにいる。 | 神経質な猫はストレスになる。 |
シッター | いつもの環境でストレスが少ない。 | 人がそばにいる時間が少ない。 |
- ペットホテルが向く猫・・・人がいないと不安を感じる子や、子猫。
- ペットシッターが向く猫・・・家が好きで他の場所が苦手な子、人見知りが強い。
日頃の生活スタイルや飼い主さんの心持ちで、どちらが良いかを判断していきましょう。ペットホテルとシッターの探し方について、詳しく紹介していきます。
ペットホテルの探し方
ペットホテルには、色々な種類の施設があります。
- 専門店
- ペットショップ
- トリミングサロン
- 動物病院
- 一時的なペット預かりサービス(ショートステイ)
利用する施設によって、サービスやプランが全く異なるので、Webサイトで検索して電話で確認するのがオススメです。
猫を預ける場合、空港だと一泊7,000円以上かかりますが、安い施設は3,000円程で預かってくれる場合もあります。
標準的な申し込み方法はこちら。
- ホテルやサロン、動物病院などをWEBを調べたら、電話して預けられるか確認し、預けたい施設を予約。
- 予約当日になったら、ペットを連れて施設へ。カルテなどの必要事項を記入し、預ける。
- 旅行が終わったら引き取りへ。
施設によって、「フリースペースでのびのびと遊べる」「お散歩サービス」「送迎サービス」など色々なサービスがありますので、猫が寂しがらないように、プランニングしてあげてくださいね。
わたしは、「フリースペースでのびのびと遊べる」プランのあるホテルがオススメ。少し施設内で遊べるだけで、旅行から帰ってきたときの猫ちゃんの疲れ具合が違ってきます。
つけるオプション内容は猫の性格によって選択すればいいと思いますが、極力、快適な環境になるよう金額はケチらない方がいいですよ。
ペットホテルを安心して利用するための確認事項
ペットホテルに猫を預ける際には、猫の状態を正確に伝えないと、適切なお世話をしてもらえず猫に大きなストレスを与えてしまう場合もあります。
以下の4点を注意して、猫が快適に過ごせる条件を抑えましょう。
- 契約書の内容は必ず一読する。
- 体調不良時は断られる事があるので、事前に確認をする。
- 普段食べているフードやグッズ(使っている毛布、猫砂など)を持参が可能か確認する。
- 旅行前にお試しで預ける事が出来れば、事前に預けてみる。
ペットシッターの探し方
ペットシッターは自宅に入って猫の世話をしてもらうので、知人にお願いできれば良いと思いますが、あてがない場合はホームページで「ペットシッター 大阪市」といった形でお住まいの地域で調べましょう。
利用方法や料金などを確認することができますよ。
ホームページから探す場合は、利用規約を一通り目を通しましょう。大体はホームページの一番上か下に利用規約のページがある場合が多いです。
できれば直接相談をすることができれば不明点は解消することができますし、トラブル防止にも繋がります。
重要なことですが「動物取扱業者登録」、「動物取扱責任者 」がホームページに記載されているかもチェックします。
法律で必要な許可になりますので、必ず取得されているかの確認をおススメします。
ペットシッターを安心して利用するための確認事項
ペットシッターを利用する場合、ペットホテルと違って、いつのも家で過ごせるのはペットにとっては大きな利点です。
ただ心理的に大きな壁になるのが、留守中に知らない人を家にあげることだと思います。なので、以下の3点がしっかりしているペットシッターさんを選んでくださいね。
- お願い通りのお世話やケアがされているか。
- 報告書の有無。
- アフターサービスがあるか。(お世話の後のヒアリングなど)
報告がメールでもらえたり、利用者さんのケアをしっかりしてくれるシッターさんを慎重に選んで、旅行中も安心できるようにしてくださいね。
ですよね。わたしの経験ですが、いいシッターさんは最初の面談で、猫ついて色々と質問をしてくれる気がします。
例えば「トイレの習慣」や「朝のルーティーン」など、極力日頃と合わせるように気を使ってくれます。
預ける場合の旅行プラン
まず、おススメしたいのが、短期間に詰め込んだ旅行にする事です。旅行に行くと飼い主として、猫の事がどうしても心配になってしまうんです。
時間が経てばたつほど、この思いは強くなっていきます。
猫を預けて旅行に行く場合は、長時間でゆっくり過ごす旅行ではなく、計画的にギュッと濃厚な短期間の旅行をおススメします。
愛する猫と過ごす時間は、それほどいとしく楽しいものなんです。
もし「絶対に行っておきたい長期旅行のプラン」があるなら、猫を迎える前に済ませたほうが賢明です。
猫が来てからだと可愛すぎて旅行欲が削がれるかもしれません。
まとめ
愛猫と海外旅行に一緒に行けるかどうかは以下のポイントで確認。
- 子猫(生後2週齢から9週齢)の時から家庭にいて、さまざまな刺激を経験している。
- 家に迎え入れられた時から色々な人と触れあっている。
- 他の動物も一緒に飼っている。
- もともと性格が大胆で動じない、来客が来ても隠れずあいさつができる。
- 大きな音を聞いてもびっくりしない。
- 移動で車や電車に乗れる。(乗っている)
- 輪やリードに慣れている。
もし、海外に行けそうな場合は、遠いけどヨーロッパ(フランス)がおススメ。
一緒に海外旅行に行けない場合の預け先を選ぶポイント。
- ホテルに預ける・・・人がいないと不安を感じる子や、まだ子供の猫
- シッターに任せる・・家が好きで他の場所が苦手な子、人見知りが強い子
ペットホテルやペットシッターの、注意事項や経験談を書きましたので、実際に申し込まれる際は、参考にしてくださいね。
本当に愛する猫ちゃんの事なので、海外旅行に行くにしても行かないにしても、大切にしてもらいたいと思っています。
海外旅行に行けると思った方は、準備を整えて素敵な旅行で、猫と最高の思い出を作ってくれたら嬉しいです。
難しいと思った方は、ネコと暮らすためには色々と、見込んでおかなくてはならないことがたくさんありますし、旅行に行けなくても猫ちゃんとの幸せを、たっぷり味わうのもいいかなと思います。
愛する猫と海外旅行に行けるか、行けないか。猫ちゃんと向き合って、判断して頂ける助けになればと思います。