突然ですが、猫と一緒に生活をしてみて、意外と大変だったということはありませんか。
わが家で意外と大変だと思ったのは、コードが何度も嚙み切られてしまうことでした。
小さい頃から猫と過ごすことが当たり前だったので、わたし自身は被害にあった事はありませんが、猫との生活が初めての夫や子供たちは何度も被害者になることも。
何度も噛まれてしまい買い替えばかりしていました。
「塵も積もれば山となる」で、被害総額は何万もしていると思います。
わたしたち人間が電化製品を使えなくなって困るだけではなく、実はコードを噛むというのは猫の命の関わるとても危険なことを知っていましたか。
もし、飼い猫にコードを嚙む癖がある場合は要注意です。
早急に対策をしなくていけません。
今回は、猫がコードを噛む理由とその対策について解説いたします。
猫がコードを噛む理由
たとえ安価の家電のコードでも頻繁に噛まれて買い替えとなると、とてつもない金額になってしまい、困ってしまいますよね
とっても困ってしまう「飼い猫コードカミカミ事件」ですが、実のところ飼い主さんを困らせたいからではなく、猫なりの理由があるんです。
猫の本能
猫の祖先は小動物や爬虫類、鳥類を獲物として狩り、食べて生きてきました。
その狩りの対象となっている爬虫類のヘビ・ヤモリや小動物の尻尾にとても似ているコードは狩猟本能をくすぐられて、確保しようとして噛みついてしまうのです。
歯の問題
生後半年から1歳半ぐらいまでの子猫は、乳歯から永久歯に生え変わる時期にさしかかります。
この時期は、歯がムズムズと痒くなってしまいコードを噛んでしまうのです。
コードを噛む理由として一番多く、子猫の時に噛んでから癖になってしまい成猫になっても噛んでしまうという猫もいます。
好奇心・遊び道具
猫にとって細長くくねくねしているコードは、小さい蛇やヤモリなどに見えて、とっても魅力的な遊び道具です。
単純に遊んでるだけではなくて、獲物をとる練習としてもじゃれていることもあります。
ストレス
猫は相手の体を舐めることで「大好きだよ」という気持ちを表現します。
猫がペロペロと舐めるのは、信用している相手だけなんだにゃ。
だから飼い主さんにも、舐めて愛情表現する時もあるんだにゃ
飼い主さんが忙しくて構ってもらえないことが続くと、寂しくてストレスがたまってしまい、気分を紛らわせるためにコードを嚙む猫もいます。
コードを嚙むと危ない理由
そんなことを思っている飼い主さん、考えを改めてください。
コードの買い替えではすまず、あとから後悔するような悲劇になる可能性があるんですよ。
電化製品にトラブルが起こる
当たり前ですが、電源が入らなくなるため電化製品が使用できなくなります。
また、嚙まれてしまったコードでは正常に電気を送ることができないので、電化製品のトラブルの元にもつながる可能性があります。
使用の際は、十分に注意をしてくださいね。
ただし、すこしでも嚙み切られてしまったと思われた場合は絶対に使用してはいけませんよ。
その理由は次に説明しますね
火災につながる
噛み切られて断線してしまったコードをそのまま使ってしまうと、発火をしてしまい火災になる可能性があります。
嚙まれてしまったコードを、むやみに使用してはいけません。
断線が原因で、発熱をしてしまい火花が飛ぶこともあります。
小さく嚙んだ後がありましたが、勿体無いとそのまま使用したことがあります。
使っているうちに充電コードが驚くほどの熱をもってきたので、危険だと思い使用を中断しました。
大丈夫だと思っていたコードでしたが、実は中の配線が切れていたんです。
たとえ小さな嚙んだあとでも、大きな火災につながる可能性があります。
感電してしまう
コードを嚙んでしまって飼い猫自身が感電してしまうこともあります。
軽症の感電では一時的にしびれや痛みですみますが、重症の感電になるとやけどをしたり、ショックで心停止して命に関わることも。
感電してしまった場合は、冷静に対応することが大切です。
【猫が感電してしまったら】
- 部屋のブレーカーを落とし、原因となっているコードをコンセントから抜きましょう。帯電している可能性があるので、猫の体や失禁した尿には触れないように注意をします。
- 猫の体がコードに触れていたら、電気を通さないゴム手袋やプラスティック製の物を使って離すようにし、そのまま体を横向けにします。
- 猫に電気が帯電していないことを確かめて、タオルなどで体を包み動物病院へ診察を受けに行きます。この時、体にやけどがみられたら氷やハンカチなどにくるんだ保冷剤を患部にあてて冷やすようにします。
必ず口を開けさせる時は、帯電に備えてゴム手袋をしてほしんだにゃ
外傷がなくても、口の中や内蔵が火傷している恐れがあり、後日大きな後遺症が現れることもあります。
必ずすぐに獣医師さんに見てもらってくださいね
感電が原因で心臓が止まっている場合は、心肺蘇生法をする必要がありますが、事前に練習をして正しくできることが条件です。
心肺蘇生法をするのが難しい場合は無理をしないで、帯電していないことを確認し直ちに動物病院へ連れて行ってください。
噛まさないための対策
わかります、その気持ち。
そう思う飼い主さんも多数いると思いますが、「コードを嚙む」という行為をしつけでやめさせるのは、難しいです。
- 猫の本能
- 歯がかゆいなど、歯の問題
- 好奇心や遊び道具だと勘違いして
- ストレスが溜まっているから
しつけをするよりは、嚙まれても大丈夫なように対策をするほうが、短時間でお互いストレスなく生活できるようになりますよ。
チューブ状のカバーや配線カバーを取り付ける
お手軽さ(5点中) | 5点 |
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初期費用(5点中) | 5点 |
コード自体にチューブ状のカバーや配線カバーを巻き付けて、嚙まれても大丈夫なようにします。
100円均一でも買いそろえることができるので、お手軽に予防ができますよ。
「うちの猫はちょっと噛む力が強いなあ」と思う方は、ネットなどで厚みのあるカバーを購入するのをオススメします
コードの感電対策と一緒に、コンセントカバーもつけてほしいんだにゃ
配線をまとめて家具の後ろに隠す
お手軽さ(5点中) | 3点 |
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初期費用(5点中) | 5点 |
ちょっと工夫が必要になりますが、家具の後ろに配線を隠れるようにします。
家具の配置換えをする必要があるので大変ですが、一番効果的ですよ。
全ての隠すのは難しいので、コードカバーとの合わせ技をで対策をしてくださいね
猫の嫌なに匂いをつける
お手軽さ(5点中) | 2点 |
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初期費用(5点中) | 3点 |
コードに猫が嫌いな匂いを付けて嚙まれないように予防をする方法です。
スプレータイプとジェルタイプがあり、対策をしたいところによって使いわけることができます。
猫友の猫は、スプレータイブの嫌がる匂いをコードに含ませてみましたが、大のお気に入りだったのか、すごく渋い顔をしながらでも嚙み続けていました。
猫友の話から考えると、効果は猫ちゃんの個性とどれだけコードが気に入っているかによってさまざまと言った方がいいですね。
「スプレータイプは効果の継続時間が短いので、何度か塗り直す必要もあってちょっと手間かな」と飼い主さんが言っていました。
コードを噛む対策など長期的に対策が使用なことで使うのではなく
- 購入してきたばかりのソファで爪とぎにしようとしている
- 家のスリッパを噛んでいたずらをする
- 靴下などを嚙んでいたずらをする
など、いたずらし始めた初期のしつけや短期的な対策に使う方がいいかもしれませんね。
使ったら片付ける・フタ付きのカゴを利用する
お手軽さ(5点中) | 2点~4点 |
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初期費用(5点中) | 3点~4点(フタ付のカゴの場合、ちょっと初期費用がかかります) |
お片付けの基本「使ったら片付ける」を徹底する方法です。
部屋もきれいになるから一石二鳥だにゃ
めんどくさがり屋さんには、少しハードルが高いんだにゃ
小さいお子さんや、ちょっとめんどくさいなぁと思ってしまう方は片付けが1回の動作で済むように、フタ付のカゴや箱にポイっといれてしまう方法がおすすめです。
ただし、中には蓋を上手にかけてしまう猫もいるので、その場合はフックや鍵つきのカゴや箱を使用してみくださいね。
写真をまねして、フタ付のカゴにWi-Fiモデムを収納しています。
見た目もスッキリして、オススメですよ
出典:ゆるりまあるく
ペット専用の電化製品を使用する
お手軽さ(5点中) | 4点 |
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初期費用(5点中) | 2点 |
チューブ状のコードカバーや、お片付けもちょっと大変そうと思った方はペット専用の電化製品を検討してみてください。
コードを保護したり、やけどをしないように温度調節機能など初めからペットが安全に使用できるように工夫されています。
無線機器を使用する
お手軽さ(5点中) | 2点 |
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初期費用(5点中) | 1点 |
買い替える時など、有線ではなく無線で使用できる電化製品を検討してみるのも一つの手段です。
ちょっとお金はかかってしまいますが、確実な方法です。
番外編
しつけのひとつになるかもしれませんが、意外と効果的だとのことでご紹介いたします
その飼い主さんはヒモをおもちゃと認識させないために、子猫のときからヒモがついたおもちゃで遊ばせた事がありません。
一緒にあそぶ時のおもちゃも「釣り竿型のおもちゃ」と言われる、ヒモがついてないものを使っていたんだとか。
そのおかげか、ヒモで遊ぶことはあまりない猫に成長したそうです。
ただし飼い主さんが忙しくて遊べない時は、やはりストレスがたまってしまったのかヒモ状の物を嚙んでしまう時もあります。
そこで、しっかりと動いてストレス発散できるように、キャットタワーの設置やの1人で遊べるおもちゃ、トンネルなどの他の遊び道具を充実させる工夫もされていました。
「ひとり遊びができるおもちゃなどを充実させて、飼い主さんも『遊んであげないと』とプレッシャーにならないようにするのがいいよ」と教えてもらいました。
ちょっと特殊な対策ですが、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
- 猫の本能
- 歯がかゆいなど、歯の問題
- 好奇心や遊び道具だと勘違いして
- ストレスが溜まっているから
家電製品のトラブルや火災につながる以外にも、最悪の場合感電してしまい、飼い猫の命にかかわってしまいます。
そんな悲しいことにならないように、しっかりと対策をしてくださいね。
- チューブ状のカバーや配線カバーを取り付ける(できれば、コンセントカバーも)
- 配線をまとめて家具の後ろに隠す(全ては隠せないので、カバーと合わせて対策を)
- 猫の嫌いな匂いをつける(猫の個性によっては、嚙みくる子もいます。臨時的には効果があり)
- 使ったら片付ける・フタ付きのカゴを利用する(基本中の基本ですが、簡単にできるのでオススメです)
- ペット専用の家電線品を使用する(あらかじめコード対策などをされているので、手間がありません)
- 無線機器を利用する(初期費用はかかりますが、確実な方法でもあります)
いつ、どこのコードを嚙まれてしまうかわからないですが、先に対策をすることで防ぐことができます。
一度この機会、に家中のコードを確認してみてくださいね。