遊ぶという行為は子猫にとって、とても重要です。
初めて子猫を飼う飼い主さんにとっては特に、全ての行動が愛おしくてたまらないですよね。
わたしも初めて子猫を飼ったとき、遊んで!と甘えてきたらとことん遊んでいましたし、その時間は何にも変えられない大切な時間でした。
この飼い主さん達のように、わからないことも沢山あると思います。
実際に、子猫と遊ぶ時に気を付けなければいけないことがいくつかあり、一歩間違えれば子猫も飼い主もケガを負う可能性も。
わたしも以前、知識不足が原因で子猫だった愛猫『ゆね』と遊ぼうとしていたときにケガをしたことがあります。
このとき、ケガしたのがゆねじゃなくて良かったとヒヤヒヤしました。
読者の皆さんには、わたしのような失敗をしてほしくないので今回は、「子猫と遊びの重要性」「適切な遊び時間」「遊ぶ時に注意すること」を解説していきます。
子猫と遊びの重要性
子猫にとって遊ぶとは、飼い主さんとの絆を深める大事な時間でもあり、社会性を身につける非常に大切な時期ともいわれています。
特に生後2週間から12週間の間は、猫たちの性格が構成されるともいわれています。
マイペースで単独行動が多いイメージの猫でも、子猫の頃は母猫や兄弟猫達と遊んで、じゃれあいながら力加減や猫として必要な動きを覚えていきます。
母猫や兄弟猫と離れ離れになってしまった子猫にとって、社会性を身につけるチャンスは飼い主さんとのふれあいの時間。できるだけ遊ぶ時間を作ることで人間や外の刺激に対する免疫がついていきます。
なので、子猫にとって遊ぶということは、その先の性格などにも影響が出てくるとっても重要な時期だと言えます。
子猫と遊ぶ頻度はどのくらい?
子猫と遊ぶ回数は多くても1日3回までにしておきましょう。また、1回につき遊ぶ時間は10分程度にしておくのがいいです。しかし、子猫は自分の体力をコントロールすることができません。大好きな飼い主さんと遊ぶのが楽しくて疲れていても関係なく遊び続けます。
飼い主さんにとってもその時間が幸せで、楽しそうに遊んでいる姿を見るとまだまだ遊び足りないんだなと勘違いして長時間遊んでしまうかもしれません。しかし無理をし過ぎると免疫力が落ちたり、脱水症状などをおこす原因となるので注意が必要です。
子猫と遊ぶ時のおすすめ時間帯は夜
飼い主さんの中には仕事をして夜に帰宅する人もいらっしゃるのではないでしょうか。
わたしも、ゆねの子猫時代、仕事をしていて夕方から夜遅く帰宅することもしばしばありました。なかなか遊び相手になってあげられなくて申し訳ない気持ちになりますが経験上、夜に遊んであげるのも全然OK。
むしろ、おすすめしています。
それには理由が2つあります。
1つ目の理由は夜、遊ぶ時間を作ることで子猫が疲れてその後ぐっすり眠ってくれるから。飼い主が寝ていても、体力が有り余っている子猫はすごく元気なんですよ。
性格にもよりますが、子猫のパーティータイムが始まると暴れて腕を噛まれる、なかなか眠れない、爪とぎをはじめて壁紙をビリビリに破られるなんてことも。
わたしも、朝起きた時に衝撃が走ったことが何度かあります。
そして2つ目の理由は、1つ目の理由と繋がってくるのですが、遊ぶ時間にメリハリを付けてあげることで生活リズムができてきます。子猫も夜になったら飼い主さんが帰ってくる、遊んでくれることを理解してくれることで寂しい気持ちになる事も少なくなりますよ。
子猫の遊びたいサインを見分けよう
次に、子猫の遊びたいサインを覚えましょう。
飼い主さんが仕事や家事などで疲れていて遊び相手になってあげれないときがあるように、子猫にも自分一人で遊びたい時や遊ぶ気になれないなんていう日もあります。
特に猫は気まぐれ屋さんなので、そんな乗り気じゃない時に無理やり遊ぼうとすると、かえって子猫にとってストレスを感じてしまう場合がありますので注意しましょう。
1.お腹を見せてくる
子猫が飼い主さんのことをじっと見つめながら、お腹を見せてゴロンとしたり、クネクネ動く仕草を見せるとき、お腹をなでてほしいのかな?と思いがちですが、実はこれ、かまって遊んでアピールのサインです。
2.おもちゃをくわえて持ってくる
普段から、おもちゃで遊んでいる子猫や、お気に入りのおもちゃがある場合は、そのおもちゃをくわえて飼い主さんのところに持ってくることがあります。なかには、おもちゃを収納している場所に飼い主さんを誘導するなんて子もいます。この仕草は分かりやすいサインですね。
3.頭をスリスリしてくる
猫がスリスリしてくるのにはいくつか理由があるのですが、甘えたいときや遊んでほしいときにあらわれる行動の1つです。たまに、アピールの強い子は頭スリスリじゃなく頭突きに近い感じで突撃してくるのでびっくりしますが構ってほしいサインです。
4.見つめてくる、ついてくる
飼い主さんのことをじーっと見つめてきたり、後ろからずっとついてくるときは、遊んでほしいサインです。健気でかわいいサインですね。
5.いたずらをしてくる
これは、活発な子猫に多い仕草ですが、死角から突然飛び出してきたり、指を甘噛みしてくるのは構ってほしい、なんで遊んでくれないんだアピールですので、最近遊んであげれていないなという場合はその気持ちに答えてあげましょう。
子猫との遊び方
子猫の頃は「じゃれ遊び」が大好きな時期だといわれています。母猫や兄弟猫がいる場合は一緒に遊ぶことが多いと思いますが、そうでない子猫の場合は、子猫用として売られている猫じゃらしや、音のなるボールを用意してあげるといいでしょう。
飼い主さんが一緒に遊んであげるのもいいですし、どうしても遊んであげられないときは、電動のおもちゃを持っているといいですね。
また、子猫にも性格の個体差があります。人間と同じように活発な子がいれば、大人しい子もいます。例えば活発な子に部屋でのんびり過ごそうとしたり、大人しい性格なのにアクティブに遊ぼうとするとストレスの原因になります。
大人しい子の場合はキャットタワーがあると隠れる場所もできるし、のんびりできるのでおすすめです。
子猫と遊ぶ時に注意すること
ゆねが子猫の頃、興奮スイッチが入ってるとは知らずに一緒に遊ぼうと手を伸ばしたら噛まれた経験が。無意識に振りほどこうとしたときに、危うく、ゆねを床に落としそうになった時は本当にヒヤヒヤしました。
子猫は成猫よりもケガをしやすく、注意する点がいくつかあります。楽しく遊ぶためにも、内容を把握して事前に予防を行いましょう。
1.部屋を綺麗にしておく
遊ぶ前に家の中の安全対策を行い再度、確認しましょう。猫は遊びスイッチが入ると興奮して走り回ることも。ブレーキが効かないので滑って壁や家具にぶつかってケガをする場合があります。
家具の配置を考えたり、床が滑りやすい場合はマットを敷くなどして対策をしておきましょう。
2.食前に遊ぶ
人間と同じで食後に動きすぎると、胃の中のものを吐き出してしまう可能性があります。食前にたくさん遊んで疲れたあとにご飯をたべてゆっくり休んでもらいましょう。
3.集合住宅のひとは防音対策を
夜に遊んであげるのがおすすめだと紹介しましたが、集合住宅の人は周りの住人に配慮をしなくてはいけません。子猫と言えど、遊ぶ時は音は響きますし、成猫になった時のことも考えてこちらの場合もマットを敷くなどしましょう。
4.手や足をおもちゃの代わりにしない
子猫の頃の甘噛みはそう痛くはありませんが、手や足を使って遊んでしまうと、手足=おもちゃと認識してしまいます。成猫になってその癖を治すのは至難の業。
家に来たお客さんに対しても悪気なく噛んでしまうなんてことになりますので絶対に避けましょう。
5.おもちゃの誤飲に注意する
猫は、紐や、猫じゃらしで遊ぶのが大好き。夢中で追いかけておもちゃの一部が取れてしまって誤飲してしまう可能性があります。もしも飲み込んでしまった場合、最悪、開腹手術をしなくてはいけなくなりますので
子猫の口の中に入るものを傍に置かない、遊んだ後は猫の届かないところにおもちゃをなおすようにしましょう。
6.かまいすぎない
子猫が鳴きながら遊びを催促してきたときに応じすぎてしまうと鳴いたら欲求に答えてくれると子猫も学ぶので、飼い主さんがその欲求に応えてくれなかったときに鳴き続けるという悪循環に陥ってしまう可能性があります。
飼い主さんの方で、どうしても遊んであげられない時は、子猫の頭をなでながら一言「ごめんね」といってあげましょう。
子猫の方も、そういう時があるんだと理解してくれます。遊びにメリハリを付けるのも大事だと覚えておきましょう。
まとめ
子猫にとって遊ぶとは社会性を身に着ける大事な時期だということがわかりました。
母猫や兄弟猫がいない場合は、飼い主さんがメリハリをつけて遊ぶ回数は多くても1日3回までに、また、1回につき遊ぶ時間は10分程度にしておきましょう。
また、子猫が遊んでサインをしてきたときは、その子の性格を把握して合った遊びを選んであげましょう。
この頃は「じゃれ遊び」が大好きな時期ですので、部屋の安全確認などに気を付けながら、かわいい子猫との暮らしを楽しんで行きましょうね。