いきなりですが、もし子猫が一匹だけで道端に居たらあなたはどうしますか。
メス猫の発情は日照時間と関係している言われており、4月あたりに発情期が来ます。
猫の妊娠期間はわずか58~67日程と言われています。
そのため5~6月にかけて道端で子猫を見かける可能性が高くなります。
そうですよね。
わたしもある日の朝、家の庭の一角に子猫が5匹生まれていてびっくりしました。
どうすればよいのか分からず焦ってしまい正しい行動を知っておけばよかったと思いました。
皆さんにも心の準備をする前にこんな状況が訪れるかもしれません。
何も知らないからと言って子猫を見捨てる事や、保護したとしても自分は飼えないと言うような理由で小さな命を見て見ぬふりをしないでください。
後々嫌な思いをするのはあなたかもしれません。
何をしたら分からない人や保護しても猫を飼えない人も大丈夫です。
今日この記事を読んで子猫の正しい保護の仕方を学びましょう。
子猫を拾う前に確認した方がいい事
子猫を見つけた場合すぐに保護してあげたくなりますが、以下の2つの点を確認しましょう。
【保護する前に確認】
- 子猫のそばに親猫が本当にいないか
- 迷い猫ではないか
子猫の場合鳴き声が聞こえる事がありますが、すぐにはその場所に行かずに声の出場所を特定しましょう。
子猫の周りに親猫の姿がいる場合はあまり刺激をしないようにその場から離れて様子を伺いましょう。
人間の姿が見えることで、警戒して親猫が子猫を見捨ててしまうこともあります。
子猫は母乳を飲む事で免疫力を高め母猫から生きるすべを学ぶため、子猫が生きるためには母猫の存在が必要です。
しかし、子猫が30分以上声を張って鳴いていても親猫が来なければ子猫の命が危ないので保護してあげましょう。
冒頭でお話した庭の一角で5匹の子猫が生まれていた話ですが、わたしが子猫を発見して10分くらいしたら母猫が現れ1匹ずつ別の場所に避難させていました。
母猫が通りやすいように周りに置いていた物を撤去してサポートする事しか出来きなったのですが、人間も猫も母親の存在は偉大だなと思いました。
母猫が子猫を見捨てていない場合、ちゃんんと迎えに来るので発見してすぐに子猫を別の場所へ移動させるのは避けましょう。
また、首輪を身に付けていたり、人懐っこい猫は迷子の飼い猫の可能性が高いです。
飼い猫を見つけた場合は保健所や保護団体に連絡し警察に届けておくとよいでしょう。
子猫を保護したらするべき4つのこと
子猫を保護したものの何をしてあげるのが良いのか悩んでしまいますよね。
【子猫を保護したらするべき4つの事】
- 体温を確保
- 病院に連れて行く
- 食事を与える
- トイレを手伝う
1つずつ確認していきましょう。
猫の体調や見つけた場所や時間によって優先順位は異なりますがベースは同じですので参考にしてみてください。
1.体温を確保
保護した時間が深夜の時間帯やすぐに病院にいけない時間に猫を保護してしまった場合はまず体温の確保です。
猫の状態によって異なりますが、基本はご飯よりも先に体温を温める事を優先しましょう。
子猫は自分で体温調節が出来ません。
しかし、低体温になることで死んでしまう事があるため温めてあげる必要があります。
【子猫の温め方】
- 子猫をタオルで包み体温を逃がさないようにする
- 湯たんぽやお湯の入ったペットボトルを使う
湯たんぽやペットボトルは低温やけどにならないようにタオルなどで包んでから使おう。
また、子猫が身動き出来るくらいの段ボールを用意し、お湯の入ったペットボトルをタオルで包んだものを入れ、段ボールの底にタオルを敷き子猫を入れてあげましょう。
病院に行くまでは人にうつる感染症が怖いため使い捨て手袋などを使いなるべく直接触れ合うのは避けましょう。
使用したタオルも万が一を考え破棄しましょう。
2.病院に連れて行く
もし、病院にすぐに連れていけるのならまずは病院に連れて行って健康状態を確認しましょう。
どれくらい前から栄養が取れていないのか分からないため、体が衰弱しているかもしれません。
子猫の健康状態を把握するためには獣医さんに診てもらう事が一番です。
さらに感染症の検査や予防接種も受けておくことをお勧めします。
病院によってお値段が変わってきますが、動物病院は初診が1000~3000円、予防接種には4000~6000円、ノミやダニの駆除に2000円ほどかかります。
病院から帰る時に必要なものを買って帰ると良いとおもいます。
3.食事を与える
猫の成長によって食事内容が変わってきますが、保護した子猫の目が開いているかを見ましょう。
子猫目が開くのは生後10日くらいのため、目が開いていなかったら確実に離乳前になるので本来であれば母親の母乳を飲む時期です。
38°くらいに温めた子猫用のミルクを飲ませてあげましょう。
子猫に必要なミルクの量は体重や生後どれくらいかによって変わってきます。
ミルクを与える時はミルク専用の哺乳瓶や針のついていない注射器などがおすすめです。
子猫は一度にたくさんは飲めないので少しずつ時間を置きながら飲ませてあげましょう。
人間用の粉ミルクや牛乳ではお腹を壊してしまうため子猫用のミルクにしましょう。
4.トイレを手伝ってあげる
生後1か月まではトイレを自分ではできないので、手伝ってあげましょう。
本来なら母猫が子猫のお尻を舐めて刺激し排泄を促しますが、人の手で排泄を覚えさせるためには、ガーゼやコットン又はティッシュなどをぬるま湯に付けて軽く絞った物でお尻を優しく拭いて刺激を与えます。
毎回、同じタイミングで排泄するわけではないので排泄しない場合は刺激しすぎないように注意しましょう。
炎症を起こしてしまう危険性があります。
保護してすぐにお風呂は入れちゃだめ!!
その気持ちとてもよく分かります。
野良猫を拾うと心配なのが衛生面ですよね。
特にノミやダニが心配ですが病院に連れて行くまではお風呂に入れないようにしましょう。
また、猫は水が嫌いなので余計にストレスになってしまい攻撃してくるかもしれないので体を洗うのは避けましょう。
しかし、あまりにも泥だらけだったり汚れが目立つ場合はぬるま湯で濡らしたタオルで汚れを拭いてあげても良いと思います。
猫ちゃんも不安な気持ちがあるでしょうから様子を見ながら試してみてください。
もし、自分の家では飼えない場合
もし、環境的に保護した猫を飼える場合それは運命ですね。
きっと最初のうちは警戒される事もありますが、子猫も飼い主さんもお互い会ったばかりで慣れていないのは当たり前ですので焦らずお互いが環境に慣れるのを待ちましょう。
きっとあなたが何かに困った時や落ち込んだ時は助けてくれる存在になるでしょう。
わたしはよく一緒に暮らしている「ゆね」に愚痴をこぼして話を聞いてもらっています。
それにゆねが居てくれると頑張れる気がするんです。
しかし、子猫を保護したが今住んでいる自宅がペット禁止やあなた自身や家族に猫アレルギーを持ている人が居たり、環境的に飼えない場合があります。
その場合は保護した猫ちゃんの為にも飼ってくれる人を探しましょう。
いくつか方法があります。
【里親の探し方】
- 地域の保護団体に相談する
- 知り合いに聞いてみる
- SNSや張り紙などで里親を募集する
1.地域の保護団体に相談する
保護団体はすぐに捨て猫を受け入れてくれるところも多いですが、すべてを丸投げするのではなくしっかり連携しましょう。
保護した限り責任もあります。
まずは病院で健康状態を確かめ、保護団体に子猫の様子を伝えられるようにしましょう。
保健所に連絡してしまうと里親が見つからない場合殺処分になる可能性が高いので先に保護団体に連絡をしましょう
2.知り合いに聞いてみる
もし、知り合いに猫を飼える人が居るのなら聞いてみましょう。
知り合いに引き取ってもらえる場合、保護した子猫の今後の様子の話が聞けるので安心できます。
3.SNSや張り紙などで里親を募集する
今はSNSなどの情報が多くの人が目にする世の中になっています。
SNSの様なインターネットや近所にに張り紙を出し猫の里親を探す方法もありますが、
ごくまれに虐待目的などの人もいるため判断が難しいです。
里親探しは大変ですが、あなたが救った命がこの先危険な目に合わないように猫にとっても良い環境で暮らせようにあなたの力が必要です。
最後までしっかり面倒を見てあげましょう。
まとめ
- 本当に捨て猫なのかの判断
- 保護したら病院へ
- ごはんよりも体温の確保が優先
保護した猫ちゃんが飼えない場合は里親を探してあげましょう。
子猫を保護する機会はいつ訪れるか予想が付きにくいですが、あなたの行動で小さな命を救てあげて欲しいです。