あなたは「子猫」に対してどんなイメージをもっていますか。
見ているだけで癒され、何をしようが許される存在ですよね。
猫歴30年、子どもたちよりも長く猫と過ごし、猫のことなら何でも任せてと言える私でも、子猫についてはとても大変な経験をしました。
暴れたり、いたずらしたり、家の中はめちゃくちゃで手に負えない。
絵に描いていたような生活が、崩れていくのを感じました。
この子とは合わないのかもしれない。
これから大変な思いをするだけで、楽しくなんて生活していけないかも知れない。
しかし、絶望することはありません。
あなたがそう感じるのは、暴れる子猫とうまく付き合っていくための方法を知らないから。
子猫と出会ったばかりで右も左もわからなくて当然なんです。
子猫の知識をつけて付き合いがうまくいくようになれば、心に余裕ができ、今まで以上に愛猫ちゃんとの生活が充実し楽しいものになっていきます。
そのようなこと踏まえて私の今まで経験から、どうすればいいかをお話ししていきます。
暴れる飼い猫に悪戦苦闘した過去
それは二代目猫の「しゅり」を育てていた頃。
私はずっと、亡くなった一代目猫「みゅう」への後悔の気持ちを忘れることができませんでした。
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みゅうへの想いを胸に、しゅりは私が最期まで育てると決意しました。
しかし、猫を育てるのは今回が初めて。
猫がいる生活が当たり前だった私は、しゅりを想う気持ちさえあれば立派に育てられると自負していました。なんの根拠もなく。
ところが、育てていくうち本当の猫の姿を目の当たりにすることに。
それはしゅりが、家の中で暴れまわるという凄まじい光景でした。
ドドドドドという轟音とともに、ぐるぐると猛ダッシュ。寝ているときも我が物顔で走り回り、布団の中で足をもぞもぞすると飛びつかれ、放っておくと別の部屋でいたずら三昧。
あまりにひどいので叱ったら、逆にヒートアップさせてしまったことも。
臨戦態勢に入るともうお手上げです。
もうダメかもしれないと諦めていませんか?
しゅりに手を焼いた頃の私は、「子猫」のことを本当に理解していませんでした。
しゅりのことは大好きなのに気持ちとは裏腹に、感情に任せてきつく叱ってしまったこと後悔しました。
叱ってばかりじゃ、しゅりが怖がってしまって仲良くなれない。
とても悩み、いろいろと調べたりしているうちに、私は一番大事なことを理解していなかったことに気付きました。
叱るときの私は、しゅりの気持ちをわかっていなかったんです。
私がやっていたことは、なんの解決にもならないことに気付いたんです。
子猫と信頼関係を築くために、してあげられることは何かを考えることが、とっても大切です。
𠮟る必要はないんです
過去の私には明らかに足りていなかったものが、主に2つありました。
1.「子猫」についての知識
知識があると、何が原因でどうすればいいかを適切に判断しやすいです。
子猫目線で物事を考えられるようになるので、飼い猫にとって心強い存在となります。
何もわからなかった私は、幼いしゅりに振り回されながらも、しゅりのためにの一心で口コミで調べたことを続けていきました。
すると、みるみるうちに見違り、イケ猫に成長しました。
目の輝き、毛並みのつやはよくなり、行動面でも落ち着きが見られるようになりました。
2.子猫を育てた経験
しゅりを育てながら問題に向き合ったことで、健やかな猫生を全うしてもらうことができました。
ひとつひとつが経験となり、今ではゆねが、暴れようがいたずらしようが全く気にならず、一緒になって遊んでます。
経験をもとに猫目線で見ると、飼い猫がどうすれば快適に過ごせるかを考えられ、お互いが安心して共生していける方法がわかってきます。
経験に勝るものはないです。
しかし経験がなくとも、悲観的になることはありません。
猫のことに詳しい人に聞いたり調べたりすればいいんです。
まず、子猫の目線に立つことです。
暴れる理由がちゃんと存在することがわかれば、頭ごなしに叱る必要性はありませんよね。
叱るのをやめることは、猫と飼い主が共に幸せに暮らすことに繋がります。
では、上記のことを頭に置いて、子猫が暴れる理由についてお話していきます。
子猫が暴れる原因は
幼いころから狩りをする練習をしているから
猫は元々狩りをするいきもので、動くものを追いかける習性があります。
野生のころは、食べていくために狩りをしていたわけです。
現代では、飼い猫になれば食事は与えてもらえるので狩りをする必要はなくなりました。
しかし今でも本能は残っており、子猫は独り立ちをするために狩りを覚ようとします。
なので、いたずらも遊びも学びの一環なんです。
ストレスがたまっているから
昨今、事故やケガ・近隣トラブル・伝染病・妊娠などを避けるため、屋内飼育にすることも少なくありませんよね。
猫は本来、屋外で他のいきものや草木からたくさんの刺激を得て生活していました。
そのため、屋内飼育でも代わりになるような刺激を与える必要があります。
子猫はとても活発で、好奇心旺盛。
やんちゃが過ぎるからといって、ゲージに入れっぱなしにしておくと、エネルギーが有り余ってしまいます。
更にそれを抑え込んでしまうと、ストレスを感じ爆発してしまうのです。
ひどく暴れていている場合は、ストレスのサインかも知れないということを理解してあげてくださいね。
では、どう対処すればいいかお話しします。
暴れる子猫への対処法
生活環境を見直し整えてあげる
子猫が暴れる原因となっているストレスを取り除いてあげるために、猫の習性で一番落ち着くことのできる高いところ、狭いところを用意してあげると効果的です。
高いところ |
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狭いところ |
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上下運動ができるようにキャットタワーを置いたり、家具の配置を工夫したり、隠れられる場所を用意してあげます。
刺激を得られる工夫をする
猫ちゃんが窓際で外の鳥を必死で目で追ったり、音を聞くために耳をピクピクと動かす映像をよく観ませんか。
あの光景は動くものを目で追ってしまう猫の本能によるもので、外からの音を聞き、獲物がどこにいるのかを察知しようとしています。
狩りをしたいという気持ちの現れです。
この狩りの欲求を満たしてあげることがポイントになります。
室内でもしっかり運動をさせることが屋外で得ていた刺激の代わりになり、猫のストレスの発散に繋がります。
子猫が暴れる原因、刺激不足によるストレスを取り除くためには、以下の対処方法が効果的です。
- 外からの刺激を得られるように、窓際で過ごさせてあげる
- 一人遊びができる空間を作ってあげる
- おもちゃで一緒に遊んだり、(ご近所の迷惑にならない程度に)追いかけっこや、かくれんぼなどをする
子どもと遊ぶように思いっきり楽しみましょう。
活動時間を飼い主に合わせる
猫は本来夜行性ですが(明け方や夕暮れに活動するという説もあります)、昔から人と暮らして来たため、活動時間を人に合わせていくことができます。
猫がストレスを感じて暴れることで飼い主がストレスを感じていては元も子もありませんし、叱ってばかりで関係が悪化してしまうかも知れません。
猫と共に、飼い主もストレスを抱えないことが大切なんですね。
子猫が夜に暴れるのが原因で飼い主さんが睡眠不足となった場合、それを解消するには、昼間に一緒に遊んだりしてたっぷり運動させてあげることが効果的です。
昼間にたっぷり運動させることで以下ようなメリットがあります。
- 飼い主の睡眠不足解消になる。
- 子猫の狩りの練習をしたいという本能を満たすことができる。
- スキンシップがとれ、コミュニケーションの機会となる。
まとめ
子猫がなぜ暴れるのか、その理由を探ることが大切です。
- 幼いころから狩りをする練習をしているから
- ストレスがたまっているから
- 生活環境を見直し整えてあげる
- 刺激を得られる工夫をする
- 活動時間を飼い主に合わせる
上記の理由以外に健康状態が影響している場合もあります。
その場合は、速やかに獣医師さんの指示を受けるようにしましょう。
猫ちゃんのニーズを満たし、飼い主さんも共に快適に過ごせることが、本当の幸せに繋がっていきます。
猫ちゃんは、家族の一員です。
あなたと猫ちゃんのこれからの生活が、楽しい毎日でありますように。