かわいい子猫ちゃんを家族に持つあなた。
癒したっぷりの子猫ちゃんですが、毎日の暮らしの中でやっぱり重要になってくるのは、「ご飯」の問題。
わたしも飼い始めた当初は、子猫のご飯についてわからないことが多くて、本当に悩んでいました。みなさんも、こんなお悩みはありませんか。
「間違えて大人用のキャットフードを買ってしまった。」
「まだ子猫だけどうちの子太ってるし大人用あげてもいいかな。」
「子猫用から大人用への切り替えのタイミングがわからない。」
餌に対する正しい知識を持たずに与えていると、大きく後悔することになるかも。正しい知識さえあれば、病気や不安から猫ちゃんを守ることができます。
あなたの家族の一員である猫ちゃんに、一生幸せな猫生を送ってもらうために、今日はキャットフードについて詳しく解説していきます。
子猫用と成猫用えさの違い
はじめにお話ししたように、いったい子猫用と成猫用のキャットフード、何が違うんだろうと疑問をお持ちの方も多いと思います。
答えはズバリ、栄養価が全然違います。
子猫専用として売られているキャットフードには、タンパク質、脂肪、カルシウムが成猫用よりも豊富に含まれ、カロリーも高くなっています。
子猫は生後半年までに、一生分の骨格の成長を終えるため、成長期である子猫は大人の猫に比べ、3倍ものカロリーが必要なのです。
この時期に必要な、エネルギーやカルシウムなどを適切に与えてあげることは、猫ちゃんが元気で健康に長生きするには欠かせないことなのです。
逆に栄養満点で高カロリーな子猫用キャットフードを、大人の猫ちゃんに与えてしまうと、太りすぎの原因になってしまうので注意が必要です。
一度に多くの量を食べられない子猫には、栄養がぎゅっとつまった子猫専用のフードを食べるのがとっても大切だということがわかりますね。
間違えて買ってしまった場合
間違えて買ってきてしまったし、結局のところあげても問題ないのかが知りたい、という方もいらっしゃると思います。実はわたしも、いろんなブランドを見比べているうちに「子猫用」にするのをうっかり忘れてしまったことがあります。
結論としては、そんなときも与えずに子猫用を買い直してほしいと思います。もちろん、体調を悪くするなど即効性のある大きな問題はありません。
しかしデメリットはこんなにあるんです。
- 栄養価が足りていないので成長を止めかねない。
- 粒が大きくて猫ちゃんが食べづらい。
- 味が子猫好みでない場合が多く食べてくれない時がある。
などです。
子猫の期間は、「食事は楽しいものである」ということを知る重要なタイミングでもあります。そのときに餌=固い、食べにくい、美味しくないなどのイメージを持つと、一生ご飯を楽しめなくなってしまう可能性があります。
そして、一見問題なく大きくなったとしても、将来病気がちな体質に育ってしまう可能性もあります。大人になってからの健康さえも、子猫時代の食事内容や過ごし方で決まってしまうのです。
よほどの理由がない限りは、子猫用のキャットフードを買いなおして与えてあげましょう。
「災害時にそれしかない。」「どうしても数日間は買いに行けない。」など緊急時の代替としては問題ないですが、長期的に見るとかなり危ないようです。
きちんと子猫用を与えましょう。
切り替えのタイミングとは
「だんだん子猫感が抜けてきたうちの子。」
「そろそろ大人用にしたいけど大丈夫かな。」
「まだ赤ちゃんだけど流れはつかんでおきたい。」
初めて猫を家族に迎え入れたら誰もが通る道。そんな、全猫好きの気持ちを代表して、赤ちゃん期から大人までの、餌の切り替えどきを表にまとめました。
時期 | 餌の種類 |
生後~歯が生えるまで | 子猫用ミルクのみ |
生後3~4週間 | 離乳食開始 →子猫用ウエットフード、ミルクでふやかした子猫用ドライフードなど |
生後1か月~半年 | 子猫用キャットフード (カリカリのもの) |
半年後以降(避妊・去勢手術後~) | 成猫用キャットフードへ徐々に移行 |
1.品種によって大きく異なることがある
飼われている猫ちゃんがメインクーンなど大型種の場合、成長に時間がかかるので子猫用フードを与える期間が、基準より長い場合があります。
日頃の様子をよく観察し、かかりつけの獣医さんし相談しながら判断してください。
2.ぜんぜん食べないことは多い
突然の変化に驚いて、まったく食べてくれない子は多くいます。
こんな時の対策としておすすめなのは
- トッピングに鰹節を加えてみる
- ミルクで少しふやかす
- かりかりとウエットフードを混ぜて半分ずつにする
などの方法です。わたしも、なかなか食べてくれない時期には悩まされました。無理やりあげても可哀想だし、かといって食べないのは心配だし。
いろいろな方法を試しましたが、食べてくれない原因は猫ちゃんの機嫌や好き嫌いが関係していることが多いので、あまり焦らず徐々に慣れていけば大丈夫です。
ゆっくりいろんな工夫をしていきましょう。
3.個体差がかなりある
上記の1.2とも共通することですが、1日に必要な量や味の好み、成長のレベルはみんな一緒ではありません。
キャットフードのパッケージに書いてある月齢に合わせた量の目安と大きくずれて、大量にほしがったり、反対に全く食べてくれなかったりと、パターンは様々です。
普段からよく観察しておくことで、切り替えの時も気持ちに余裕をもって迎えられます。
ただ、体重が基準よりも大きくずれている場合は、肥満や病気の可能性もあるので一度かかりつけの獣医さんに相談してみてくださいね。
良質なキャットフードの選び方
皆さんはキャットフードを選ぶときどのようなことを重視していますか。なんとなく、だったり値段だったり様々でしょう。
など人それぞれのこだわりがあると思います。
しかし結論から言います。このサイトを見てくださっている猫好きのあなたは、今日から成分表・原材料表にこだわってください。
まずはじめに、猫の成長には欠かせない5大栄養素というものがあることを知っていますか。具体的には、「タンパク質」・「脂肪」・「繊維」・「灰分」・「水分」です。
キャットフードを買うときはぜひ、裏返して、成分表を見てみてください。
まず先ほど挙げた5大栄養素についてです。
猫の成長に必ず必要なタンパク質、脂肪に関しては最低栄養含有量を保証する「○○%以上」の表記があります。
反対に繊維・灰分・水分については、「○○%以下」と表記されています。
なぜ「以下」と記しているかというと、これらの繊維や灰分などが多すぎると他の栄養素を吸収するのを邪魔したり、全体的なカロリーが低下してしまうからです。
成分の適正値としての具体的な%は、米国飼料検査官協会(AAFO)という機関で発表されています。こちらを見てください。
また、5大栄養素だけでなく、キャットフードにはたくさんの添加物も含まれているのです。
まず品質の落ちを防ぐために必ず使用される「酸化防止剤」。ほかにも、見た目をよくする着色料・食欲増進のための香料などが挙げられます。
これら添加物には「自然由来」と「人工物」の2種類があります。
人工添加物のなかには、発がん性を併せ持つものもあります。大切な猫ちゃんの健やかな成長のためにも、普段から成分表をよく見て「自然由来」であることを確認して選ぶのがおすすめです。
人間の食品でも問題視されるこの人工添加物ですが、キャットフードにもたくさん使用されているんですね。このようなことを意識して成分表・原材料をチェックする習慣をつけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
いつも何気なく選んでいるキャットフードが、猫ちゃんの一生分の健康の鍵を握っているということがわかったかと思います。
- 子猫用の餌は栄養価やカロリーがとっても高い
- 一生の健康が決まる時期なので、成猫用ではなくきちんと子猫用を与える
- キャットフードは成分表にこだわった選び方をする
自然由来のいいものを買ったり、自由気ままな猫ちゃんの好みを探るの、少し大変ですよね。でも、あなたの大切な可愛い可愛い家族を守っていくのは、この世であなたしかいません。