愛猫のお口のトラブルを予防するために欠かせない歯磨き。
毎日しっかり実践している飼い主さんもいれば、やりたくても愛猫に嫌がられてできないという飼い主さんもいますよね。
わたしも、愛猫ゆねには毎日歯磨きをしていますが、忙しくて時間が取れない日や、ゆねがご機嫌ななめで逃げてしまう日など、どうしても歯磨きができないこともあります。
そんなときに助けとなるのが、猫の歯磨きおやつ。猫が大好きなおやつを食べさせるだけで、お口のケアができるなんてすごく嬉しいことですよね。
こんな声は多く聞かれます。歯磨きおやつの存在は知られていても、実際にどんなものなのか詳しく知らない飼い主さんも多いようです。
今回は、歯磨きおやつの効果や、実際に我が家の愛猫にあげてみた中で、おすすめのおやつ5選をご紹介します。参考にしてみてくださいね。
歯磨きおやつの効果
猫の歯磨きおやつには、次のような効果があります。
- 噛むことで歯の汚れをそぎ落とすことができて、歯石予防になる
- 歯石が付きにくくなるので、歯肉炎や歯周病の予防になる
- 噛むことで歯茎の強化につながる
- おやつなので猫が嫌がらず、簡単に口内ケアができる
愛猫ゆねの場合、基本的には歯磨き習慣を身につけているので、利用する頻度は多くありません。でも、歯磨きおやつを与えたあとの歯は、汚れが取れてツルっとした触り心地なので、効果はあるなあと感じます。
手軽に与えることができるし、ゆねも美味しそうに喜んで食べていて、さらに歯磨き効果もあるとなれば、まさに一石二鳥ですよね。
ただし、だからといって歯磨きが不要というわけではない、というのがわたしの感想。
というのも、ツルっとした手触りの歯もあれば、そうではない歯もあるから。
当然、猫は歯磨きを意識しているわけではないので、全部の歯を使っておやつを食べません。行き届かない部分があるので、そこはわたしたちが歯磨きでカバーしてあげないといけないんです。
あくまで歯磨きおやつは、歯磨きのサポートという位置づけ。歯磨きの代わりになるものではないことを理解しましょう。
歯磨きおやつは、食べさせるだけで歯石予防になり、時間のない飼い主さんの助けとなります。ただし、歯磨きの代わりにはならないので歯磨きと併用しましょう。
歯磨きおやつの種類とおすすめ5選
歯磨きおやつには、主に3つの種類があります。それぞれの特徴を知って、愛猫に合うタイプを選ぶといいでしょう。
我が家の愛猫ゆねと亡くなったしゅりに与えていた商品もご紹介しますね。
スナック
スナックタイプの歯磨きおやつは、一粒一粒が大きく硬めにできています。カリカリと歯で砕きながら食べるので、噛むときに歯の汚れや歯垢をそぎ落とすことができます。
このタイプで愛猫ちゃんに人気が高いとされているのが以下の商品。
通販サイトでもいつも上位にランキングされていて、わたしもそれに引かれて買ってみたんです。
これはアメリカで、獣医師や臨床栄養士が監修して作られた歯磨き専用スナック。
米国獣医口腔衛生協議会(VOHC)という機関から、歯垢や歯石を蓄積しにくくするとお墨付きをもらっているそう。
米国獣医口腔衛生協議会(VOHC)とは:
アメリカの獣医歯科医師・歯科学研究者で構成された、犬猫用オーラルケア製品の効果を第三者の立場で審査する機関
また、もうひとつ優れている点が、「総合栄養食」であるということ。
総合栄養食とは:
猫に必要な栄養素が全てバランスよく含まれていて、そのフードと水を与えるだけで、健康を維持できるペットフード
おやつという位置づけでありながら、しっかりと栄養バランスも整っているというのはとてもすごいことですよね。
我が家でもしゅりのお気に入りでした。食後にあげていましたが、食事が終わるとこの商品を待っていることも多かったので、好きだったんでしょうね。
ドライフードは丸呑みしてしまう場合もあるのですが、この商品は、大きさが2.5cmくらいで平たい形状なので、何度もカリカリと噛んでくれます。
たくさんカリカリするので食べづらそうに見えますが、それが歯磨き効果につながるんですね。食べている様子もかわいかったですよ。
この商品は、子猫のゆねには、粒の大きさと硬さが負担になりそうなので、今のところは与えていません。1歳を過ぎたころからあげようかなあと思案中です。
もうひとつ商品をご紹介しておきますね。こちらは最近、猫友からもらったもの。
こちらも、米国獣医口腔衛生協議会(VOHC)の承認を受けています。また、合成着色料・香料無添加ですので、安全性も保障されていますよ。
大きい粒なので、大丈夫かなと心配しつつも、ゆねにあげてみました。すると、まったく問題なくたくさん噛んで食べてくれました。
先ほどの商品と比べると、噛み応えは「カリカリ」というより「サクサク」という感じでしょうか。しっかり噛んで食べてくれれば、歯磨き効果がありそうです。
ガム
ガムという名のとおり、猫がなるべく長い時間噛めるように、棒状やシート状になっています。弾力があり、よく噛まないと飲み込めないので、しっかり歯を使うことができます。
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ゆねには、主にこのタイプを与えています。棒状になっているので、片方を手で持ち、奥歯を中心に、まんべんなくいろいろな歯で噛ませるようにすると効果的です。
以前、しゅりにも与えていました。最初のころは噛み噛みしてくれていたんですが、しばらくすると、噛む回数が少なくなりすぐに食べてしまうように。
あまり噛んでくれないと意味がないので、与えるのをやめました。成猫のしゅりは子猫に比べると食べる力が強いので、それが原因だったのかもしれませんね。
歯磨きおやつは、愛猫の大きさや食べ方などを見極めて、しっかり噛むことができる商品を選びましょう。
ジャーキー
こちらの商品も、ランキング上位で人気があったのと、猫友からもおすすめされたので、ゆねにあげてみました。
ジャーキーは噛み応えがあり、何度も噛んでから食べてくれるので、その点で効果がありそう。与え方は、ガムと同様、片方を手で持って噛ませる方法がおすすめです。
また、ジャーキーはおやつの中でも嗜好性が高いものが多く、猫の食いつきがよいのも特徴のひとつ。
好き嫌いが激しい猫は、おやつでさえ選り好みすることもあるので、スナックやガムの歯磨きおやつを食べてくれないときは、ジャーキータイプを与えてみるといいかもしれませんよ。
歯磨きおやつの注意点
愛猫のお口ケアのサポートをしてくれる歯磨きおやつですが、いくつか注意点があります。
効果的な与え方をしよう
先ほどお伝えしたように、歯磨きおやつはしっかり噛むことで効果が表れます。丸呑みしてしまうと意味がないので、できるだけ端の部分を手で持って噛ませるあげ方がベスト。
もちろん無理に持ったままでいると噛まれてケガをする危険もあるので、十分に注意してくださいね。
また、歯磨きおやつは通常のキャットフードやおやつに比べると大きく硬いものが多いので、エサを丸呑みする習慣のある猫の場合は注意が必要です。
喉に詰まらせてしまったり、丸呑みすることで消化不良につながり、下痢や便秘になってしまう可能性も。
歯磨きおやつに慣れるまでは、食べている間は必ず愛猫の近くで見守るようにしましょう。
カロリーオーバーに注意
歯磨きおやつには歯磨きの効果がある、と聞くと、その効果に気を取られて頻繁にあげたくなってしまいますよね。
でも、あくまでもおやつなので、比較的カロリーは高め。気にせず与えていると、カロリーオーバーから肥満の原因になる可能性もあります。
歯磨きおやつ以外に、通常のおやつをあげる習慣がある場合は特に注意が必要ですね。
商品パッケージに、1日に与える適正量や商品のカロリーが表記されているので、しっかり確認した上であげるようにしましょう。
猫の1日の摂取カロリー目安は、こちらの記事に記載があるので参考にしてみてください。
ゆねには、もともとあまり与えていないので問題ないですが、しゅりは歯磨きが苦手だったこともあり、あげ過ぎないよういつも注意していました。
例えば、あげた日をカレンダーに付けておくとか、あげる日を毎週月曜と金曜の2回に決める、など計画立てておくといいかもしれませんね。
原材料など安全性もチェック
これは歯磨きおやつに限ったことではないですが、一般的におやつは、猫の食いつきをよくするため、塩分濃度を高めにしたり、着色料や様々な添加物を加えているものが多くあります。
長期間、継続的に与えることを考えると、できるだけ安全なものを選びたいですよね。
決して添加物が悪い、ということではありません。ただ、より安全性を高めたいという飼い主さんは、無添加の歯磨きおやつを選ぶとよいでしょう。
しっかり歯磨きをしよう
愛猫のお口のケアとしておすすめの歯磨きおやつですが、歯磨きの代わりにはなりません。
そう思う飼い主さんもいるかもしれませんが、愛猫のお口のトラブルは、歯を失う原因になったり、口内炎や歯周病を引き起こして命を落とす危険すらあるんですよ。
口内トラブルの危険性については、以下の記事をご覧になってみてください。
猫の歯磨きは、子猫時期から始めることが成功のカギとなりますが、大きくなってからでも着実にステップを踏めば習慣づけることができます。
大変そうだなあ、めんどうだなあ、と思ってなかなか猫ちゃんの歯磨きができなかった飼い主さん。以下の記事を参考に、気楽に始めてみてはいかがでしょうか。
まとめ
猫の歯磨きおやつには、次のような効果があります。
- 噛むことで歯の汚れをそぎ落とすことができて、歯石予防になる
- 歯石がつきにくくなるので、歯肉炎や歯周病の予防になる
- 噛むことで歯茎の強化につながる
- おやつなので猫が嫌がらず、簡単に口内ケアができる
また、歯磨きおやつは、主に「スナック・ガム・ジャーキー」の3つの種類があり、それぞれ特徴があるので、愛猫の好みに合うおやつを見つけてあげてくださいね。
手軽に愛猫のお口ケアができる歯磨きおやつですが、注意点もあります。
- しっかり「噛む」ことで効果を発揮するので、丸呑みさせない
- 与え過ぎてカロリーオーバーにならないようにする
- 原材料など安全性に問題がないかチェック
また、歯磨きおやつだけでは歯磨きの代わりにならない、という点はしっかり押さえておきましょう。
歯磨きおやつは、歯磨きと併用することで効果を発揮します。ぜひうまく利用して愛猫のお口と健康を守ってあげてくださいね。